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11月18日午後 ハルピンの安重根記念館 サンフランシスコのForgotten Camp

公開日: : 最終更新日:2017/12/29 歴史は後から作られる」, 海外旅行感想, 海外観光

動画
https://www.facebook.com/shuichi.teramae/videos/713759562154474/

歴史認識が観光資源にならないかという発想から、安重根記念館を訪問したいと願っていたところから、今回は絶好の機会であった。ハルピン駅の改修工事が始まり、伊藤博文が暗殺された箇所には立ちよることができなかったが、展示は引き続き朝鮮族民俗博物館で行われているとのことで、昼食後博物館に立ち寄ってみた。あいにく土曜日で休館であったが、展示館は無休で開かれているようだったうえに、民俗博物館の係員の方が、博物館も見せてくれた。博物館自体の資料はジオラマが中心で学術的な価値は低いのであろうが、子供教育等には十分なものであった。中国人も、李鴻章、伊藤博文の日清戦争のことは歴史教育で学ぶようで、学生も知っていた。伊藤博文は、日本人の中ではハト派であったということも崔先生はしっていたが、賠償金が日本の国家予算の2年分という巨額であったこともご存じで、むしろ日本人が知らなさすぎるのかもしれない。戦争はもうかるものだという期待がうまれ、逆に日露戦争で賠償金が取れなかったことが、国民の反発を招いたということも認識しておいた方がいいように思う。

安重根については、以前のブログでも触れたので省略するが、安倍内閣の菅官房長官は記者会見で安重根を犯罪者として取り扱っている旨の発言をされ、国家の英雄としている韓国との違いが際立っている。歴史認識が観光資源になるという意味は、まず存在が知られていなければならないということであり、安重根以外にも当時処罰された朝鮮人が複数いたが、話題にならず、観光資源にならないということに気が付かなければならない。韓国人はもとより、日本人も横浜市立大学の私の授業を受けている学生は全員知っていた。中国人も教養ある人は知っていると思える。北朝鮮人も評価の仕方はともかく知っているはずだ。そのことが観光には重要なのである。

江藤新平も犯罪者として刑死しているが、佐賀では英雄であろう。しかし、明治維新の評価が変わってくると、西郷隆盛も坂本龍馬も評価が変わってしまう。それこそForgotten Personになってしまうかもしれない。

大阪市長が慰安婦像の取り扱いをめぐり、サンフランシスコ市との友好協定を破棄すると報道されている。市長の政治信条により、行政としての友好協定が破棄されることは疑問がないとはしないが、友好協定そのものがどれだけ行政的意味があるかもこの際だから議論しておいた方がいいかもしれない。議員等の出張ネタにしか過ぎないかもしれない。自費で訪問しているとは考えられないからである。

そのサンフランシスコ市が、慰安婦像だけではなく、日本の捕虜収容所に関する展示も行っていることを、ハルピンから大連に帰るときに利用した航空機内で配布されたCHINADAILY紙を読んで知ることとなった。「バターンの死の行進(The Bataan Death March)」で生き残った米国兵士が連れて行かれたのが奉天の捕虜収容所( Mukden POW camp)。そこでは捕虜200名以上がなくなっているのだそうだ(米兵以外もいる可能性はあるがよく読み取れなかった)。サンフランシスコでその収容所に関する展示会のオープニングセレモニーが、フライングタイガーの退役軍人が参加して、開催されたと記事が一面に写真入りで掲載されていた。その名も Forgotten Camp である。新聞ではバーコードを掲載してすぐにネットに飛んでいけるようにしていることにも驚かされた。
http://www.chinadaily.com.cn/world/2017-11/22/content_34851678.htm

大阪市長はこの捕虜収容所の展示についてはどう考えるのかも市民に説明しなければならないことになるのであろうが、多分無視されるであろう。

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