*

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 2014年8月9日~12日 平壌、開城、板門店(2)

公開日: : 最終更新日:2023/06/13 シニアバックパッカーの旅

◎2日目は高速道路で開城から板門店観光。車で2時間半から3時間。ここでも中国人観光客に圧倒された。ヨーロッパ人もちらほら、彼らは1週間は滞在するのであった。

道中、農村風景が広がり、灌漑工事が行われた結果、今では農業地帯になっているということ。農村風景はすっきりしており、経済が発達してもこの風景は観光的には守ったほうがいいと金さんに話をする。理解してもらえたか自信はないが。

金さんは民族が分裂してる状態を見せるのは残念であるというので、観光にはダーク・ツーリズムという分野があり、スラム等を見せることも観光の種類にあると説明しておいた。広島の原爆ドームやアウシュビッツ収容所もその分類であると観光学の講義。そこで自論の人流に話もあわせて行う。人流観光研究所のホームページも紹介しておいたが、北朝鮮で見れるのかはわからない。

NORTH torea 030

買い物客でにぎわう土産物店。アメリカの経済制裁でカードが使用できなくなったとのこと。以前は使用できたとのこと。

中国人が羊角島国際ホテルでカジノをする場合、どうしているのであろうか。クレジットではなくデビットカードである銀嶺カードであれば問題がないのか一度勉強しておく必要がある。

NORTH torea 044NORTH torea 038

青い建物は休戦ラインの上にたてられている。向こうに見えるのが韓国。観光客が出てくる建物は休戦協定が結ばれた場所。中国人観光客が少なくなった時をみはからって写真をとってもらう。

◎開城は古都であり、2013年に世界遺産登録されたとのこと。ここで、日本の桂離宮や正倉院が世俗の世界の判断である世界遺産に登録されていないことの説明をする。北朝鮮であれば、日本人よりは理解がしやすいと思ったからである。

NORTH torea 056NORTH torea 059

(成均館 両脇に天然記念物の大銀杏)      (博物館 家畜と比較した奴隷の値段)

儒教の影響は社会主義国家の北朝鮮でも大きく結婚だとか教育には大きな影響を保持していることが察せられた。夏休みだが、一生懸命、子供の勉強を見ている母親の姿が公園で見受けられた。司馬遼太郎氏の説である、本場の中華より朝鮮に儒教の影響がより強く残っていることを伝えると、インテリの二人のガイドさんは同意している感じであった。なお、日本にも奴隷は存在し、東南アジから南米にまで売られていったことを説明すると驚いていた。

 

◎交通事情

NORTH torea 090NORTH torea 116

トロリーバスはメンテナンスが行き届いているのであろう。路面電車も含めてよく動かしていると感心。地下鉄もノスタルジアを感じさせる趣がある。観光資源としては上手く保存すべきであろうが、経済が発展すると消えて無くなるのであろうか。

金さんは計画経済のことをよく理解していて、車はすべてどこかの機関に所属していて、国家が計画的に分配しているので、交通混雑にはならないとのこと。衣食住はすべて国家が面倒をみ、教育もただで受けられる社会であると強調していた。大学進学率は短大等を含めると3分の1程度とのことであるからかなりの高学歴社会である。貧しい時代の日本が教育に力を入れていたことを思い出し、複雑な気持ちになる。

日本では、幸福度のことを持ち出すときに、必ずブータンを例に出すが、旅行で垣間見たブータンは貧しく、決して幸せ度が高いとは思えなった。ブータンに比べれば、北朝鮮のほうが進んいるような気がした。

観光とは他と違うということを強調するのであれば、北朝鮮、キューバのように、計画経済体制をとことん追い続けることも一つの方策かもしれないと感じるから不思議である。つまり我々は資本主義が万能でないこともわかっており、今のところ資本主義を上回る方策がないから採用しているということである。経済規模の小さい北朝鮮やキューバがそれなりの成果を示すのであれば見守ることも必要ではないかと思えてくるから不思議である。

NORTH torea 149NORTH torea 150

羊角島ホテルの地下に設置されたカジノ。入口にはスロットルマシンが置いてあった。

外国人といっても中国人用のカジノであり、規模はあまり大きくない。中は撮影できなかったが、ルーレットとカードの台があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関連記事

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 サウジアラビア リヤド 2023年3月1日~3日

3月1日 ジェッダからリヤドに移動 htt

記事を読む

🌍🎒 🚖シニアバックパッカーの旅 11月3日 チームネクスト合宿 in ニューヨーク 3日目

外が明るくなってきてきてから、散歩に出かけた。かねてより行ってみたかった、プラザホテルの中を見学。や

記事を読む

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 2019年10月2日~3日VLI ヴァヌアツ(国連加盟国137か国目) ポートビラ 

  GOOGLEPHOTO(アルバム「2019年10月2日ヴァヌアツ・ポートビラ」)

記事を読む

no image

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 2022年4月28日夜~29日朝 サレルノ

当初計画のソレント、アマルフィは、予約なしのバス行程だったから、ローマ忘れ物ゆえ断念。ソレントは、小

記事を読む

🌍🎒2024シニアバックパッカー世界一周の旅全米50州 CHS SC サウスカロライナ州(15番目訪問州)ドイツ語

https://photos.google.com/album/AF1Q

記事を読む

🌍🎒シニアバックパッカーへの道 2006年9月8日 ベルギー(国連加盟国28か国目)未定稿

未定稿

記事を読む

no image

🌍🎒 🚖シニアバックパッカーの旅 2019年9月11日 チームネクスト 清華大学やDiDiで考えさせられた無人運転車

筆者の参加しているタクシー事業者等の研究グループ(チームネクスト)で、恒例の海外視察に参加した。

記事を読む

🌍👜シニアバックパッカーの旅 綏芬河の鉄道関連歴史的建造物群

綏芬河は2013年の数字で一人当たりのGDPが2万ドル。 豊かな町であるが、英語が全く通じない。

記事を読む

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 9月26日豪州(国連加盟国54か国目)ブリスベンからソロモン諸島 国連加盟国132か国目 ホニアラ(HIR)離着陸だけ

https://photos.google.com/photo/AF1QipM7bkw0V6ua

記事を読む

🌍👜シニアバックパッカーの旅 2018.8.6 🏳‍🌈㉑ジャージー代官管轄区 (Bailiwick of Jersey)

ガーンジ島GCI を12:40発 frybe6420便(予約番号AT4BK6) ジャージー島JER着

記事を読む

no image
🌍🎒2024シニアバックパッカー南極太平洋諸国の旅 福建省(24番目)厦門

中国渡航にビザが必要な段階で計画したので、金門島から廈門に渡る

🌍🎒シニアバックパッカー南極太平洋諸国の旅 台湾省🏳‍🌈 金門島

  昨夜桃園空港から台北駅に鉄道で移

no image
🌍🎒シニアバックパッカー南極太平洋諸国の旅 台湾省🏳‍🌈 台北

国連加盟国第一か国目は中国。1970年に香港、台湾と旅行した。当時は、

🌍🎒2024シニアバックパッカー南極太平洋諸国の旅 パラオ共和国(国連加盟国188か国目)

    2024年12月4日早朝マニラから

🌍🎒2024シニアバックパッカー南極太平洋諸国の旅 セブ・マクタン島

youtubeで、マゼランの世界一周を 取り上げた動画があり、船

→もっと見る

PAGE TOP ↑