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🌍🎒シニアバックパッカーの旅 2014年8月9日~12日 平壌、開城、板門店(3)

公開日: : 最終更新日:2023/06/13 シニアバックパッカーの旅

◎金さんはアントニオ猪木さんの一団数十人が訪朝するので忙しいが、朝鮮国際旅行社の金哲日本部長から頼まれて私のアテンドを任されたのだとのこと。観光経営学の話をしっかり聞いておきたいということ。いずれ学生用のテキストブックを発行するので、それを渡すと約束。日本の総代理店の中外旅行社経由で渡すことが確実のよう。

観光経営という概念は企業向けの概念なので、北朝鮮の場合観光経営とは、観光政策になるのではと尋ねると、基本は観光政策になるようであった。まさに「国の光」を見せるという、現在の日本でも観光政策は観光立国基本法がうたっているように、国や地域の誇りを示すため、税金が使用されるわけであるから、北朝鮮はそれを忠実に行っているのである。そのうえで、日本にはない外貨獲得政策目的も強く出ている。日本人観光客は激減しており、外国語学部の日本語学科の生徒が200人いたのが今では50人を割り込んでいると金さんはなげいていた。どうすれば日本人観光客を増やせるかが観光経営の柱になるようであった。旅行社は複数あるが、いずれも政府の方針のもと、相互調整されるようで、いわば国鉄時代の、日本交通公社、近畿日本、日本旅行の関係のようであった。ただし日本向けは朝鮮国際旅行社一社体制であり、朝鮮国際旅行社の中では日本部は独立部隊として別会社のようであるとのこと。

◎カウンターパートナーになる日本の旅行会社は、政府の方針が変わらないと困難とするようであった。外務省の方針「渡航を自粛してください」の理由として、北朝鮮の核開発、ミサイル開発が日本の安全保障を脅かし、また拉致問題に対しても誠意ある対応を見せていないことなどを挙げていた。しかし、おりしも2014年7月4日日本国政府は,日本から北朝鮮への渡航自粛措置等の解除を発表し、北朝鮮については「渡航の是非を検討してください」にトーンダウンさせた。朝鮮国際旅行社日本部としては今後におおきな期待を寄せている感じであった。なお、在日同胞の渡航は別組織があり、朝鮮国際旅行社の手配にはならないとのこと

◎時事通信の記事が数少ないマスコミ報道としてネットでアップされていた。ガイドさんの話では、マスコミ、文化人を招待し記事をお願いしても帰国後記事にしてもらえないと感想を漏らしていた。マスコミは大衆が受け入れられるものを記事にするから、今のところ仕方がない、潮目が変わる時を見計らって一気に宣伝に打って出るしかないと話しておいた。http://www.jiji.com/jc/v4?id=nkt709&p=nkt709-3D7R0011

◎張さん、金さんは北朝鮮社会では相当のインテリで、常識人ということは短い時間でもすぐにわかった。社会主義、宗教等についても、かなり共通に認識を共有できたような気がした。神はいるかという質問までされたので、日本の神仏習合の話をしておいた。やはり教養人は、儒教、仏教の基礎知識は持っているので話をしていて楽しい。中国については、ローマ文明だと思えばいいのであるといっておいた。漢字を使わないことの質問には、北朝鮮でも歴史や先祖のことを忘れてしまいかねないので漢字を教えるように復活したとのこと。

マスゲーム等で人々が一糸乱れず行動できるのが不思議であったが、広場には下記写真にあるような白い目印があり、それを頼りに行動していることがわかり面白かった。観光客はこのようなことがわかると喜ぶのであろう。

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