*

🌍🎒シニアバックパッカーへの道 1997年3月7日~14日 物流企画課長 香港・ベトナム(国連加盟国22か国目)

公開日: : 最終更新日:2023/06/11 シニアバックパッカーの旅

貨物流通企画課長時代に、ベトナム政府に物流合理化についての講義をするという名目の海外調査が実施され、参加させてもらえた。物流施策大綱を閣議決定した時であったからである。ベトナムへ行く途上、香港にたちより、旧知の日本郵船の支店長さんの計らいで、コンテナふ頭を見せてもらった。日本の港湾諸費用が高いので見本の港は国際競争力を無くしているという論調がマスコミ等で流され、物流施策大綱が策定された動機の一つともなっていたが、全く事実誤認であることがこの時に理解できた。香港の船ごみは、大陸から出てくるあふれんばかりのコンテナにより発生しており、どんなに高くてもよいから早く船積みしてほしいという経済的要望が強いということが理解できた。コンテナふ頭が利用できなくても何とか艀どりででも船積みしたいということで、港は船であふれているのである。神戸港の費用が高いのではなく、日本の貨物発生力が弱いので、コンテナ数が伸びないだけでなのである。逆に、日本の地方港は、中国から消費物資を輸入しており、上海や香港からコンテナ船が直接消費地に近い日本の地方港に入港しているから、日本の地方港は大喜びなのである。日本郵船支店長さんにはアバディーンの水上レストランでご馳走になった。学生時代はかなわなかった店である。

香港滞在を機会に、大陸の深圳に近いところに自然保護区があり、野鳥観察に出かけた。香港領事館に出向している海上保安官がアテンドしてくれた。いくらでもカワセミが観察でき満足できた。

ベトナムは、ハノイ、フエ、、ホーチミンを訪問。大学同級生の全日空の太田君が、ベトナム路線開設に空港を訪れ、滑走路がみすぼらしく恐怖感を覚えた話を聞いていたが、今回はそんなことはなかった。

ハノイではホーチミン廟に。北爆はハノイ自体には行われなかったようで、おかしな戦争である。社会主義国家なのか女性の力が強く、役人幹部も女性が多かった。夜の宴席で、日本はアメリカに負けて経済繁栄ができてよかったといわれ、驚いた。確かにベトナムはアメリカに負けなかったが、経済繁栄はこれからである。北朝鮮でも見学したが、フランス軍や米軍相手の戦歴を誇る博物館があり、民族意識高揚を図っている。

フエでは歴史的に中国の影響が感じられた。儒教の影響があり、科挙制度が実施されており、漢字をもとにしたベトナム文字も発明されていたが、現在はアルファベットになっている。語彙には中国語が入り込んでおり、ベトナムという言葉自体が、ユエナムという中国語からきている。その点でも日本と共通するところがたくさんある。

ホーチミンは大都会。北ベトナム軍が南ベトナム軍との戦争に勝利し凱旋してきたとき、北ベトナムより反映していたことに驚いたとか。バイクが多いのも、中国と同じ、しかし今は自動車であろう。東京の地域トラック会社の日本ロジテム(昔の中西運送店)が人流会社として進出。人の輸送を手掛けておられた。多分日本の荷主企業の進出に伴い縁ができたと思うのだが、物流ではなく人流に進出されたのは慧眼。食事の際、ベトナムでは孵化直前の卵をスプーンですくって食べるという話がでた。日本人は卵と、鶏肉を食べるのだから、中間もおかしくないのではと話したら、妙に納得。でも慣れないと食べられないであろう。一人になる時間ができたので、有名な水上人形劇を見に行った。そこで隣にいたベトナム人から話しかけられ、サイゴン陥落時に脱出してアメリカに渡った人だということを聞かされた。

 

関連記事

🌍🎒2024シニアバックパッカー南極太平洋諸国の旅 セブ・マクタン島

youtubeで、マゼランの世界一周を 取り上げた動画があり、船員の集め方や、セブ島の事件など

記事を読む

no image

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 2011年5月8~11日 国際学会での発表 ⑽山西省(平遥)⑾四川省(九塞溝、黄龍)⑿広東省(広州市)

広州で開催された国際観光学会で発表するため、中国に。せっかくの機会なので、溝尾先生も訪問した九塞溝に

記事を読む

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 モンゴル国フブスグル地区紀行~トナカイとシャマンとドロ━ン(3)ツァータン居住地

2015年8月20日 朝日が山裾から昇る。10時ころであろう。標準時間は日本と同じになったようだ。

記事を読む

🌍🎒2024シニアバックパッカー地球一周の旅 🏳‍🌈カナリア諸島自治州 テネリフェ(TFN)ララグーナ竜血樹  

https://photos.google.com/share/AF1QipN_HRAfIfc3

記事を読む

no image

🌍🎒2024シニアバックパッカー地球一周の旅 2024.2.12 2.15 Royal Air Morocco カサブランカ

AIRPORT TRANSITなる制度を始めて使う。おずおずと、カサブランカのモロッコ航空職員に

記事を読む

🌍🎒シニアバックパッカー地球一周の旅  カナリア諸島自治州🏳‍🌈 共同州都 テネリフェ島航空機衝突事故

世界観光人流施策風土記 シニアバックパッカー実践記 ◎カナリア諸島自治州 ラス・パルマス県とサン

記事を読む

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 レソト(国連加盟国130か国目)・マセル(151)2019年2月2月24日、25日 

   ヨハネのトランジットで、三時間待ち。ラウンジが使えない

記事を読む

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 5月10日 マケドニア(国連加盟国91か国目、北マケドニアに名称変更)

FACEBOOK投稿文 マケドニアはスコピエ。BBCでは 国会の乱闘を報道していましたが、ドライ

記事を読む

🌍🎒シニアバックパッカーへの道  1992年12月30日~1993年1月3日 JR東時代🏳‍🌈❹サイパン家族4人旅行 JR旅行業の難しさ

◎ビューワールド 窓口販売商品の品揃えのため、JALと提携。当時はANAとは関係が深くなかったが、

記事を読む

🌍🎒シニアバックパッカーへの道 1996年9月13日~18日 ジューロ宮本敬、義弟・駒谷康文と  ハバロフスク、ユジノサハリンスク

シベリアランドブリッジSLBの創業者であるユーロコンテナサービス株式会社宮本社長の計らいで、義弟の駒

記事を読む

PAGE TOP ↑