*

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 2014年8月9日~12日 北朝鮮(国連加盟国63か国目)平壌、開城、板門店(1)

公開日: : 最終更新日:2024/02/04 シニアバックパッカーの旅

◎はじめに

観光学を研究するものとして、朝鮮民主主義人民共和国(以下「北朝鮮」)にも一度行ってみたいと思っていた。幸いこの夏に良いタイミングが到来し挙行した。しかも北朝鮮において「観光」という言葉が使用されているのか確認できる絶好の機会であった。

日程としては8月9日から12日までの3泊4日の旅行で、朝鮮国際旅行社の総代理店をしている中外旅行社のパック旅行を20万円強で購入。日本から北京までの往復旅費を別にして、個人手配でガイド等のランドも含めた旅行として実施すれば、これくらいはかかる。若者にはもっと安いものもあるかもしれないが、中年以降の観光客の旅行としては手ごろな値段。

北朝鮮の映像については、素人写真より、トロント生まれのJTシンが作成した動画 http://vimeo.com/102051605 を推薦する。私が訪問する直前に作られたもの。ENTER PYONGYANGと題されている。

北朝鮮が観光客のスマートフォンの持込みを認めた(通信はだめ)。その理由もあるのかネットで北朝鮮の動画があふれるほど見ることができる。Google検索をすれば簡単に手に入る。しかしこの動画は北朝鮮がこれから大きく変化するという意識を持って作成されている。このタイミングを逃すべきでないという製作者の意識は私と共通するところがある。大きく変化してからでは遅いから、多くの日本人にも北朝鮮を訪問してもらいたいと思う。そして、どこかノスタルジックな風景と私たちが忘れかけている何かを今なら感じ取ることができるであろう。

◎ 16時頃ピョンヤン空港に到着した高麗航空152便。ロシア製のイリュ―シンが丁寧に利用されている。機内は清潔。機内食はハンバーガー、温める装置がないのか常温のまま。天井からのスクリーンでのプロモーションビデはロシア文字のスーパーが入っていた。今世界でノーフリルのLCCが叫ばれているが、高麗航空はどの航空会社よりもノーフリルであった。

NORTH torea 001NORTH torea 161

◎平壌到着後、ガイドさん2人と運転手さんが専用車で迎えに来ており、最初の観光は凱旋門。NORTH torea 005

凱旋門の説明はこれから続く北朝鮮観光を象徴するもの。観光学者の私にはまさに「国の光」を見せるという意味で、典型的な「観光」であった。ガイドさんの説明では北朝鮮でも「tourism」は私の予想通り「観光」「관광」であった。この凱旋門のそばに「モランボン」というどこかで聞いた響きのある公園が見えた。

 

NORTH torea 010

 

左手に朝鮮様式の国立図書館(人民大学習堂)前の広場で献花した後、みんなで食事。献花料金は40元で、レートは少し良くないが中国貨幣が直接使えた。とにかく中国人観光客が多いことに驚かされた。

NORTH torea 015

張正哲氏と金正姫さんに運転手さん。食事は一人ではなく楽しかった。観光経営学について教えてほしいという二人の希望もあり、かなり話しこんだ。金さんは高校生の頃キューバに留学しており、スペイン語もできる才媛で、ご主人は大学の日本語の教授。張さんは金丸ミッション時代にもガイドをされたよう。当時はマツタケは朝鮮人は食べなかったのだそうだが、日本人の影響で今は北朝鮮人も食べるようで、輸出の量が減少したという話。

ホテルは平壌高麗ホテルの29階。部屋も問題はなし。お風呂のお湯は少しぬるめで熱湯は出なかったが、シャワーには全く問題はなかった。ペットボトルの水が二本おいてあり、コンプリメントと思っていたが、チェックアウト時に2元請求されたので、そうではなかったのだと気づいた。なお、間違ってタオルなどをカバンに入れていないか問われた。気を使った表現だが、多分旅の記念に失敬する旅行者がいるのであろう。北朝鮮では貴重品だと思うので、気を付けた方が良いと思われる。

 

参考 訪問国 1番目~62番目 国連加盟国

中国(1)、タイ(2)、フィリピン(3)、英国(4)、アイスランド(5)、米国(6)、シンガポール(7)、マレーシア(8)、韓国(9)、ネパール(10)、インドネシア(11)、フランス(12)、スイス(13)、カナダ(14)、トルコ(15)、ブラジル(16)、ロシア(17)、フィージ―(18)、ノルウェイ(19)、スウェーデン(20)ドイツ(21)ポルトガル(22)、ベトナム(23)、エジプト(24)、ギリシャ(25)、デンマーク(26)、ベルギー(27)、ルクセンブルグ(28)、オランダ(29)、ベネゼラ(30)、エクアドル(31)、ペルー(32)、パナマ(33)、コスタリカ(34)、カンボジャ(35)、スリランカ(36)、インド(37)、アイルランド(38)、クロアチア、スロベニア、ボスニアヘルツェゴビナ、イタリア()スペイン()、南アフリカ、ジンバブエ、ボツアナ、イスラエル、ポーランド(48)、オーストリア(49)、ハンガリー(50)、チェコ(51)、スロバキア(52)、ルーマニア(53)、オーストラリア(54)、ブータン(55)、バングラディッシュ(56)、モナコ(57)、カタール(58)、アルゼンチン(59)、ウルグアイ(60)、チリ(61)、ボリビア(62)

 

今回の旅行の全写真 google photo のアルバム「北朝鮮」

https://photos.google.com/album/AF1QipOM2M43PX1t6AKn_zNVw9O40PQvyoxLdEjQe_qU

 

 

 

 

 

関連記事

no image

🌍🎒2023夏 シニアバックパッカーの旅 2023年8月27日早朝 マシュハドからバジギレン国境へ

facebook投稿文 2020.8.27 イラン・トルクメニスタン国境バジギランごえ

記事を読む

🌍🎒2024シニアバックパッカー南極太平洋諸国の旅 🏳‍🌈仏領ポリネシア パペーテ(PPT)AKL、HNL、LAXとの間

タヒチ空港到着、早朝の一時にもかかわらず、出迎えの楽団が演奏していて観光に力を入れている模様だが

記事を読む

🌍🎒2023夏 シニアバックパッカーの旅 2023年9月4日午前 アルジェ カスバ(世界遺産)

  Facebook投稿文 2023.9.4 旅の終わりはアルジェのカスバ 「カスバ

記事を読む

🌍🎒2024シニアバックパッカー地球一周の旅 2024.2.10 スペイン 欧州のハワイ バレアレス諸島(マジョルカ島)🏳‍🌈

https://photos.google.com/share/AF1QipNMNI6hM6580O

記事を読む

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 エスワティニ/スワジランド国連加盟国127か国目(148)モザンビーク入国 国連加盟国128か国目(149)2019年2月22日、23日 

エスワティニ到着。スタンプはスワジランドになっているのは、まだ国名変更が間に合わないということだ。

記事を読む

no image

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 2022年5月4日午後 ベローナ

  2022年5月4日日中 ベローナ    ベローナ空港は予定通り。地方間路線にしては乗客が驚

記事を読む

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 2022年8月29日 ムンバイの朝 世界遺産(ダークツーリズム) 

8月29日 ムンバイの朝。世界遺産と爆弾テロのカフェ 朝の散歩、ムンバイ。インド門は朝は周りが

記事を読む

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 トランプ大統領誕生のキューバ二日目 11月9日

ゆっくり休めた。それでも目覚めは4時半。朝食は7時から。テレビでトランプさんが勝利と報道している。宿

記事を読む

🌍🎒シニアバックパッカー地球一周の旅 大西洋のハワイ カナリア諸島自治州🏳‍🌈 LPAラス・パルマス

https://photos.google.com/album/AF1QipMW2YG5aGW0

記事を読む

🌍🎒 🚖シニアバックパッカーの旅 動画で見る世界人流観光施策風土記 マニラの観光事情 シェアリング体験とダークツーリズム

1マニラのライドシェリング事情 マニラのライドシェア動画 https://www.faceb

記事を読む

PAGE TOP ↑