*

Human Logisticsの提唱

公開日: : 最終更新日:2016/11/25 人流 観光 ツーリズム ツーリスト

SONY DSC

中国東北財形大学準教崔衛華さんが、私の博士論文がベースになっている『観光政策学』(イープシロン出版企画)を中国語に翻訳し『旅游政策学』を出版されたことを契機として、2011年中国広州市に所在する華南理工大学を会場に開催された「国際ホスピタリティと観光学サミット」で「 Tourism policy and tourism development in Japan  」と題し発表する機会を得ました。この機会に海外の観光研究者に「人流」概念を説明したのですが、その時に中国語で人流は人工流産に連想されることに驚かされました。英語では「person trip」と表現したのですがしっくりきませんでした。物流はLogisticsと訳されていますが、Military Logistics(兵站)から来ています。今回の人流・観光研究所開設を機会に、「人流」をHuman Logisticsと訳してみました。兵站の兵に限定せず、ヒトの移動、食事、宿泊から暮らし方にまで広げて、有限な時間、人生を、満足のゆくよう効率的に行う概念をヒトの「人站」と考え、Human Logisticsと訳したのですが、物流概念、というよりも物流をLogisticsと訳すこととの整理が必要なってきました。これからの課題であると自覚しておりますが、これから英語を母国語とする研究者の意見を広く聴いて、さらに適切な訳語があれば変更することも考えてゆきたいと思っています。SONY DSC

人工流産

 

関連記事

no image

リビア旅行について

Dear Teramae Shuichi, Thank you for your ema

記事を読む

no image

『近代京都研究』から見る「遊覧」と「観光」に関するメモ

『近代京都研究』(2008年思文閣出版)において、観光に関する記述とともに「観光」「遊覧」の用例とし

記事を読む

no image

動画で考える人流観光学 画商の役割

https://youtu.be/Nn1QMdox-Mw

記事を読む

no image

AIにきく イルクーツク、ヤクーツク、ウラジオストックの旅

      東京から、イルクーツク、ヤクーツク、ウラン

記事を読む

保護中: 『「おかげまいり」と「ええじゃないか」』 (岩波新書 青版 680) 藤谷俊雄著

観光学の観点から読んでみた。日本で楽しみの旅の概念がいつごろから発生したかを理解したいからである

記事を読む

no image

定住(観光の逆)と言語のことをわかりやすく説明した対談 (池谷裕二(脳科学者)×出口治明(ライフネット生命会長))

出口:動物行動学者の岡ノ谷一夫氏に、言語はコミュニケーションから始まったのではなく、考えるツールとし

記事を読む

AIに聞く、甘利俊一博士の「脳・心・人工知能」を参考にした、『観光資源反応譜』の提案

人流・観光に関する学生用の教科書として、amazonのkindleで『人流・観光学概論』を出版してい

記事を読む

no image

観光とツーリズム③

○国内観光事業への国際観光局の思考方向   1930年に国際観光局が設置された

記事を読む

no image

中国新疆ウイグル自治区カシュガルからパキスタンのハンザ地区を通過してパキスタンの空港から日本に戻るルート

中国新疆ウイグル自治区カシュガルからパキスタンのハンザ地区を通過してパキスタンの空港から日本に戻るル

記事を読む

no image

孫建軍著『近代日本語の起源』に見る用語「国際」の誕生

用語「観光」を論じるにあたって、国際との関係をこれまで考察してきたが、考えてみると、日本人社会のなか

記事を読む

2025年11月19日~21日 地球落穂ひろいの旅イースター島(ラパヌイ) 

チリへの訪問は2014年に国連加盟国 として訪問済み。イースタ

2025年11月17日 アメリカ合衆国(国連加盟国5か国目)ワシントン州(19番目の州) ポイントロバーツ

アメリカ合衆国は、アラスカ、ニューヨーク、(DC)、ヴァージニア、イリ

2025年11月17日 カナダ(国連加盟国15か国目)コロンビア州 バンクーバー

米カナダ人流 https://news.yahoo.co.jp/ar

2025.11月17日~27日 地球落穂ひろいの旅 計画作成

蔵前仁一 旅はだれでもでき、特別なことはないという。 落穂ひ

AIとの論争 住むと泊まる

AIさん、質問します。世間では民泊の規制強化が騒がれて

→もっと見る

PAGE TOP ↑