シニアバックパッカーの旅 11月18日 午前 ハルピン市内の歴史的建造物 松花江鉄橋 スターリン公園等
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最終更新日:2023/05/19
シニアバックパッカーの旅
朝の気温零下20度 後で知ったが、翌日は日本も寒かったそうだから、ハルピンを実況しておけば天気予想は当たる。
手袋、帽子は必須アイテム。スマホを使っているとすぐに電源が切れてフェーズアウトしてしまうので、不思議に思ったが、あまりの寒さにスマホが自己防衛していたと後で分かった。タブレットは問題なかったので、撮影はタブレットでする。撮影した映像はGooglePHOTOでバックアップされると、タブレットで撮影したものとスマホで撮影したものが時間順に整理されるので便利である。ただし、WECHATで送られてきた写真は送られてきた時間になるため、操作が必要となる。
ハルピンは鉄道の街であった。何もないところにできたのだから、日本でいえば米原や吹田のようなもの。でも現在は人口一千万人の大都会。従ってもっとも古い建築物はすべて鉄道関係のものであり、百年を経過している。管理者用の社宅、鉄道病院、鉄道員倶楽部、ホテル等すべてが鉄道関係のものであるが、現在はレストランになったり、ケンタッキー・フライド・チキンの店になったりしている。
歴史的建造物を保存しようという動きが急速に進んでいるようで、ハルピンでは中東鉄道(東清鉄道)関係のものがほとんどいうことになる。日本でも洋館というと明治初期の頃や大正年間のハイブリッドなものを指すのと同じである。ただ違うのは町の作りで、ハルピンは欧州と同じく、石の街であり、大きい。それだけに日本よりも欧州に近い。日本では西洋式は「洋式」だが中国では確か「西式」であった記憶がある。同じようで少し違うところが面白い。日本人はホテルとは西洋式の建物全部を指すと最初は思っていたらしい。
建物の解説になると、さすがに政治が入ってくる。偽満洲はともかく、”満鉄”という標記などもさりげなく入れてあるが仕方がないのであろう。むしろ観光資源としては刺激があっていいのかもしれない。これらもまた時代とともに変わってくる。高知空港が竜馬空港と名前変えているが、これもいつまで続くかは保証がないいのと同じで、歴史観は絶えず変化してゆくものであり、長期間たってもそれは同じであろう。
別の鉄道資料館であったか、ロシア人技師のもとに中国人労働者が中東鉄道建設をしているジオラマが飾ってあった。アメリカ横断鉄道も中国人苦力の労働のたまものであるから、ましてやシベリヤもそうだったはずである。BBCは、第一次世界大戦で、最前線の兵士に武器弾薬を運んでいた雑役夫は中国人苦力であったと、大戦終了記念日に放送していたが、第二次世界大戦で日本軍と戦った英国軍もインド人兵士が中心であった。 キューバに行くとヘミングウェイが出てくる。スペインでも出てくる。武器よさらばである。ドラマが作れるが、中国人が出てきているのか確認したいものだ。日本人の書いた最前線の戦記小説には石川達三の「生きている兵隊」や火野葦平の『麦と兵隊』があるが、ヘミングウェイほどの観光資源にならないのは、歴史認識が災いしているのであろう。火野葦平氏の場合は、戦争中は大人気作家であったのであるが。鈴木正夫氏の『日中間戦争と中国人文学者』春風社発行に詳しく出ている。
松花江鉄道橋
https://mp.weixin.qq.com/s/JGDkm_oc9ifOBMqh_csPKg
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