『旅館業の変遷史論考』木村吾郎
公開日:
:
最終更新日:2023/05/27
旅館、ホテル、宿泊、民泊、不動産賃貸、ルームシェア、引受義務
第1章 「旅篭屋」「湯治宿」から「旅館」への業名変遷過程
江戸時代は「旅籠 」で、その意味はコンテナのこと。「旅館」が使われなかったのは漢語であり、官庁御用達のイメージがあった。囚人も宿泊した。
明治に宿駅制度が廃止になり旅籠もなくなる。
もう一つの流れに、湯治宿があり、 三週間一巡り(一週間もある)の長期滞在。
旅館の屋号化は大正時代に広がった。
旅館とホテル、下宿に区分。旅館は一泊二食、ホテルは食事なしと記述。ではなぜ、ホテルは食事がなかったのか。
外国人には朝食がないと不便ではないか。戦後の国際観光ホテル整備法とは逆の思想。
旅館は、その昔は食事など出さなかったと思えるが、いつごろから二食付きになったのか。それが戦後の旅館業法ではなぜ外れたのか。研究課題が多くある。
第2章 鉄道駅の設置と「駅前旅館」の出現
えきべん白木屋 高野商店
第3章 鉄道省の観光旅行客増強対策事業
第4章 経営改善と近代化意識の高まり
第5章 昭和戦前期の旅館の統計記録と経営環境
第6章 宿屋・旅館同業組合組織の変遷
第7章 国際観光事業の復活と旅館の組織化対応
第8章 日本観光旅館連盟と日本交通公社協定旅館連盟
第9章 戦後復興期から平成期への変遷過程―量的成長の限界と質的成長への方向
第10章 ホテルの成長発展と旅館への影響
第11章 観光旅行需要拡大化の態様と旅館の対応
関連記事
-
-
旅行業法の不思議① 旅行業と運送業、宿泊業、不動産賃貸業の境界
総合旅行業務取扱管理者試験という資格試験がある。その中に、旅行業法の登録を必要とするものはどれかとい
-
-
動画で考える人流観光学 従と宿の相対化
https://youtu.be/-_Z9TeVxNtc https://youtu.be/X
-
-
『地方創生のための構造改革』第3章観光政策 論点2「日本における民泊規制緩和に向けた議論」(富川久美子)の記述の抱える問題点
博士論文審査でお世話になった溝尾立教大学観光学部名誉教授から標記の著作物を送付いただいた。NIRAか
-
-
旅籠とコンテナは元来同義 自動運転時代を予感 『旅館業の変遷史論考』木村吾郎
世界各国、どこでも自動車が走行している。その自動車の物理的規格も公的空間では世界共通であり、道路の規
-
-
旅館業法論議 無宿人保護(旅館業法)と店子保護(不動産賃貸)の歴史
◎東洋経済の記事 https://toyokeizai.net/a
-
-
書評『ベルツの日記』
ベルツが来日早々に経験した江戸の華、火事に関する記事。シュリューマンと同じ目であ
-
-
民泊法の適用を受けないでビジネスを開始する方法 民泊論議を論じる者の問題点
民泊法施行で、混乱が発生しているようである。とくに中国人で民泊を実施しようとする者には大きな負担を強
-
-
民泊仲介業標準約款への疑問
民泊と旅館の制度矛盾が感じられます。 旅館業法の唯一の法律事項は宿泊引受義務です。しかし、旅行業法
-
-
『大阪の宿』水上瀧太郎著 小説 映画
東京のサラリーマンが転勤で大阪の下宿屋に暮らした2年間を描いたもの。小説では大正時代(「大正十四
-
-
ジャパンナウ観光情報協会機関紙138号原稿『コロナ禍に一人負けの人流観光ビジネス』
コロナ禍でも、世界経済はそれほど落ち込んでいないようだ。PAYPALによると、世界のオンライン
- PREV
- 賃金統計不正
- NEXT
- 観光概論にみる字句「観光」の説明
