*

原田信男著『義経伝説と為朝伝説』

公開日: : 最終更新日:2018/01/17 観光資源

伝説においては、歴史学の大原則ともいうべきテキストクリティック(史料批判)は必要とされない。資料の一部が切り取られ、都合よく解釈されて、伝説に信ぴょう性を与えるための材料とされる。
柳田国男の言を借りれば、伝説とは本質的に「人間の想像力に根を差した以上は自由にまた美しく成長せねばならなかった」史実そのものではなくても、それを語り続ける人々が、歴史にどのような関心を抱いていたかを、雄弁に物語る素材となりうるだろう。

伝説は立派な観光資源である証である。

関連記事

no image

筒井清忠『戦前のポピュリズム』中公新書

p.108 田中内閣の倒壊とは、天皇・宮中・貴族院と新聞世論が合体した力が政党内閣を倒した。しかし、

記事を読む

進化論 宗教と進化論 『進化のからくり』千葉聡 ガラパゴス島が観光資源になる過程の材料として面白い

イスラム教と進化論、初期キリスト教と進化論 https://youtu.be/i_lrAKC3

記事を読む

no image

動画で考える人流観光学 観光資源 歴史は後から作られる 伝統は新しい

山田五郎のオトナの教養講座 https://www.youtube.com/watch?v=T

記事を読む

no image

有名人の観光資源化

昔懐かしい、T新聞I記者から電話があった。有名人を顕彰する博物館が崩壊しそうであり、何か観光資源とし

記事を読む

no image

観光資源の評価に係る例 米国の有名美術館に偏り、収蔵作品は「白人男性」に集中

https://www.technologyreview.jp/s/117648/more-th

記事を読む

no image

ウッドストック50周年中止 歴史は後から作られる

newspicks のコメントが面白い。Wikiの解説とは一味違う。これも歴史は後から作られる例か

記事を読む

no image

『維新史再考』三谷博著 NHKブックス を読んで

p.4 維新というと、とかく活躍した特定の藩や個人、そして彼らの敵役に注目しがちである。しかし、こ

記事を読む

no image

ヒトラー肝いりで建造の世界最大のホテル・プローラ

観光政策というより、福祉政策なのかもしれませんが、現代なら民業圧迫という声が出るでしょう。

記事を読む

no image

『帝国陸軍師団変遷史』藤井非三四著 メモ

薩長土肥による討幕が明治維新ということになっているが、なんと首都の東京鎮台本営に入った六個大隊のう

記事を読む

no image

観光資源評価の論理に使える面白い回答 「なぜ中国料理は油濃いのか」に対して、「日本人は油濃いのが好きなのですね」という答え

中華料理や台湾料理には、油を大量に使用した料理が非常に多いですが、そうなった理由はあるのでしょうか

記事を読む

no image
🕌🎒2025シニアバックパッカー国連加盟国192か国達成の旅 計画作成

国連加盟国192か国を訪問するという計画も残り4か国となっている。その

no image
🌍🎒2024シニアバックパッカー南極太平洋諸国の旅 福建省(24番目)厦門

中国渡航にビザが必要な段階で計画したので、金門島から廈門に渡る

🌍🎒シニアバックパッカー南極太平洋諸国の旅 台湾省🏳‍🌈 金門島

  昨夜桃園空港から台北駅に鉄道で移

no image
🌍🎒シニアバックパッカー南極太平洋諸国の旅 台湾省🏳‍🌈 台北

国連加盟国第一か国目は中国。1970年に香港、台湾と旅行した。当時は、

🌍🎒2024シニアバックパッカー南極太平洋諸国の旅 パラオ共和国(国連加盟国188か国目)

    2024年12月4日早朝マニラから

→もっと見る

PAGE TOP ↑