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西部邁『獅子たりえぬ超大国』を読んで

公開日: : 観光資源論

2003年出版の本であるが、今読むとその意味がよくわかる。
ブッシュのイラク戦争は、ウェストファリア条約以降300年の中で最も汚い戦争といわれるだろうと書いている。
まだアメリカが力を持っているから、こう然と批判する人が少ないだけで、私もそう思っている。

これから北朝鮮との交渉が始まるが、2003年の執筆当時ですら、イラクより北朝鮮を攻撃する方が、まだ大義があったと記述している(攻撃しろという意味ではなく)。
両方はできないから、イラクを攻撃したわけでもある。

アメリカのテレビドラマ、クリミナルマインドで、捜査員が、憲法を順守することを最高の規範することを宣言している場面がある。そうしなければ内部の規律が守れないからだが、グアンタナモも拷問等をどう説明するのであろうか。これらは憲法外のことであり、アメリカ国民は、愛国を唱えないとはじき出されるのであろう。そうすると、イラクもアフガンも、国民は支持するのであろう。北朝鮮は遠い国のことであり、関心が薄く、トランプ大統領もやりやすいのであろう。うまく処理して、早く朝鮮戦争を終了させてほしい。困るのは、米軍と自衛隊等くらいであろう。

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