『徳川家康の黒幕』武田鏡村著を読んで
私が知らなかったことなのかもしれないが、豊臣家が消滅させられたのは、徳川内の派閥攻勢の結果であったと記述されている。
家康は、豊臣家を一大名として存続させるつもりであったと記述されている。秀吉が織田家を存続させたようにである。
そうも行かなくなった原因は、家臣の大久保と本多の抗争が激しくなり、外部に目をむ消させざるを得なくなったからであると記述されている。
史料を駆使して解説されているが、私には批評する能力はないものの、面白く読んだ。
歴史は後から作られるという私の自論からすると、新しい材料が増えたことになる。
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p.98 「中国大陸での戦争に最も強く反対したのは、陸軍参謀本部 p.104 馬場
