*

『カジノの歴史と文化』佐伯英隆著

公開日: : 最終更新日:2023/05/29 出版・講義資料, 観光資源

IRという言葉の曖昧さ

p.198 シンガポールにしても、世界から観光客を集める手法として、それぞれの理由から種々の施設が群立し、結果的にIRのような形になったのである。

我が国の実施法が規定する5種類の必置施設(ホテル・遊戯施設・展示場施設・ショッピング施設・カジノ)を具備した「完成系のモデル」のような地区がシンガポールに存在したわけではなかった

国際競争という視点の欠如

シンガポールは二つのカジノが距離的に離れすぎていて、競争関係になく、機種更新に遅れており、次第に時代遅れ

ラスベガスやマカオに勝てない?

集積地帯には勝てない もともと存在する行楽地に付設された従的施設としてのカジノという欧州型のカジノは一つの選択肢になりえる。

夜の観光のたのしみがない日本

ラスベガスにおけるIR化実験の失敗

ギャンブル依存症問題の欺瞞

対応すべき「症状」の定義があいまいなら、対応策自体も曖昧にならざるを得ず、万全を期すのは困難

規制をかければ国際競争力は低下する

ハウスエッジ(ハウスアドバンティッジ)

アルコールの無償提供 判断力の低下 退場意欲の減衰を誘うため

マカオが如何に巨大化しても、そのカジノ運営というソフトウェアはすべての面でラスベガスの忠実なコピーにすぎず、今のところマカオのカジノ運営から学ぶべきことはない

リピータ育成 ポイントシステム ピットボスの評価をカードに記録 コンプサービス

関連記事

no image

『サカナとヤクザ』鈴木智彦著 食と観光、フードツーリズム研究者に求められる視点

築地市場から密漁団まで、決死の潜入ルポ! アワビもウナギもカニも、日本人の口にしている大

記事を読む

no image

吉田松陰と北一輝

歴史は後から作られるの例 『対談 昭和史発掘』 松本清張 2009年 文春新書 p.60 北

記事を読む

no image

三谷太一郎『日本の近代とは何であったか』なぜ日本に資本主義が形成されたか

  ちしまのおくも、おきなわも、やしまのそとのまもりなり

記事を読む

no image

『日本経済の歴史』第2巻第1章労働と人口 移動の自由と技能の形成 を読んで メモ

面白いと思ったところを箇条書きする p.33 「幕府が鎖国政策によって欧米列強の干渉を回避した

記事を読む

『1964 東京ブラックホール』貴志謙介

前回の東京五輪の世相を描いた本書を港区図書館で借りて読む。今回のコロナと五輪の関係が薄らぼんやりと

記事を読む

『江戸のパスポート』柴田純著 吉川弘文館

コロナで、宿泊業者が宿泊引き受け義務の緩和に関する政治的要望を行い、与党も法改正を行うことを検討

記事を読む

no image

脳科学と人工知能 シンポジウムと公研

本日2018年10月13日日本学術会議講堂で開催された標記シンポジウムを傍聴した。傍聴後帰宅したら

記事を読む

no image

『「食べること」の進化史』石川伸一著 フードツーリズム研究者には必読の耳の痛い書

食べ物はメディアである 予測は難しい 無人オフィスもサイバー観光もリアルを凌駕できていない 

記事を読む

no image

三灶島事件

「日本海軍400時間の証言 軍令部・参謀たちが語った敗戦」NHKスペシャル取材班、P344-35

記事を読む

no image

『芸術を創る脳』酒井邦嘉著

メモ  P29 言葉よりも指揮棒を振ることがより直接的  P36 レナードバースタイン 母校ハー

記事を読む

PAGE TOP ↑