学士会報926号特集 「混迷の中東・欧州をトルコから読み解く」「EUはどこに向かうのか」読後メモ
「混迷の中東」内藤正典
化学兵器の使用はアサド政権の犯行。フセインと違い一切証拠を残さないが、イスラエルが認定。6年にわたるシリアの戦争で五百万人の難民発生。ドイツは景気が良く、受け入れを表明し何人が押し寄せるが、他のEU諸国は余裕がなく、100万人が漂流。トルコは300万人の難民受け入れ、レバノンも150万人、ヨルダンも100万人を受け入れる。「困っている人がいたら助ける」というイスラムの教え。欧州と異なる。イスラム教徒は15億人存在するから、10万人に一人テロリストになっても、1万5千人になる。国境という線が人々の移動の自由を妨げたことに無理がある。欧州の学者はムスリムの実態を知ろうとする姿勢がない
「EUはどこに向かうのか」遠藤乾
フランス人の7割はユーロを支持。便利なうえ、フランに戻れば確実にドイツマルクに対して切り下がる。ルペンの失敗はユーロ離脱を掲げたこと
日本に当てはめて考えると、フランス人と異なり、円安をこぞって歓迎しているが、仮に中国と陸続きで、円高になれば、隣国に買い物に出かけられ、エンジョイできるが、安くなれば購買力が落ちることになる。現在の観光の状態を表している。
関連記事
-
-
ふるまいよしこ氏の尖閣報道と観光
ふるまいよしこさんの記事は長年読ませていただいている。 大手メディアの配信する記事より、信頼できる
-
-
岩波書店の丁稚奉公ストライキ
『教科書には載っていない戦前の日本』p.222 封建的な雇用制度の改善を求めて岩波書店側に突
-
-
『鉄道が変えた社寺参詣』初詣は鉄道とともに生まれ育った 平山昇著 交通新聞社
初詣が新しいことは大学の講義でも取り上げておいた。アマゾンの書評が参考になるので載せておく。なお、
-
-
Oneida Community Mansion House
https://www.bbc.com/reel/playlist/hidden-historie
-
-
『平成経済衰退の本質』金子勝 情報、金、モノ、ヒト、自然 について、グローバリゼーションのスピードが違うことを指摘 情報と人流のずれが、過剰観光
いつも感じることであるが、自分も含め観光学研究の同業者は、研究原理を持ち合わせていないということ
-
-
鬼畜米英が始まったのは、1944年からの現象 岩波ブックレット「日本人の歴史認識と東京裁判」吉田裕著
靖国神社情報交換会に参加した。歴史認識は重要な観光資源であるとする私の考えに共鳴されたメンバーの
-
-
『初期仏教』 馬場紀寿著
初期仏教は全能の神を否定 神々も迷える存在であるので、祈りの対象とならない
-
-
1932年12月16日『白木屋の大火始末記』
関東大震災の始末が終了したころ 地下三階地上七階建てデパートの4階から出火 クリスマスツリーの豆電
-
-
Quoraなぜ、当時の大日本帝国は国際連盟を脱退してしまったのですか?なぜ、満州国について話し合ってる中で軍事演習をしてしまったのか、なぜ、当初の目的である権益のほとんどを認められているのに堂々退場したのか。
日本の国際連盟脱退は、満州事変に対するリットン調査団の報告書を受け入れられないと判断して席を蹴った
-
-
『高度経済成長期の日本経済』武田晴人編 有斐閣 訪日外客数の急増の分析に参考
キーワード 繰延需要の発現(家計ストック水準の回復) 家電モデル(世帯数の増加)自動車(見せびら