2016年3月15日 セイシェル観光プロモーション
公開日:
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最終更新日:2016/11/25
随筆など
今日は知人のお誘いを受けて、目黒雅叙園で開催されたセーシェル観光局のプロモーションの催事に参加した。久しく雅叙園には行っていなかったので、綺麗になっていて驚いた。
セイシェルの位置関係は、東アフリカ旅行から戻ったばかりなので、マダガスカルの北ということぐらいは分かっていたが、今回、モーリシャス、モルジブとの位置関係やアラブとの距離感が把握でき、成果があった。アブダビ資本がセイシェル航空に出資し、更には、アブダビのエティハダ航空、ドバイのエミレーツ航空が運行し、いずれドーハのカタール航空も路線を復活するというから、アフリカの国というよりもアラビア半島の先にある国という感じになってしまう。セイシェルと日本の直行便は廃止されて久しいが、今年には北京との直行便が予定されている。
海洋リゾート時代とはいってもゴージャスではあるが、遠距離をかけてまでは、日本人はもう興味を持たないのではないか。ダイビングは近くで出来る。セイシェルのバード・ウォッチングには興味をもったが、他の参加者は関心がないようだ。渡り鳥が羽休めに休憩する島にはとんでもない珍鳥が出現する。舳倉島や粟島がそうだ。欧州とアフリカの間を渡りをする鳥が立ちよるとすれば、狭い島で珍鳥を発見することは簡単である。バードアイランドと名付けられた島を紹介はしていたが、紹介者がそのことを認識していないようではしたかたがない。兎に角、セイシェルでなければというものが少なすぎる。三百年前は無人島で歴史がないから気の毒ではある。
いずれにしろ、日本人にはグアムサイパンの時代は終了した。今は中国人がグアムサイパン直行便で訪れている。セイシェルも欧州の貴族階級か、これから増大するアジア人を対象にした方が効率はいいだろう。特に直行便の出来る中国からはかなり観光客が期待できるだろう。中国は日本と同じで階級社会ではない。ゴージャスなリゾートが中国の観光客であふれると、イメージが変わるのかもしれない。ちなみに今回のプロモーションは中国でも一緒にやったのかと聞いたら、違うようだった。
さて、2時半ということで到着したのはいいが、まだ数人ということで、気の毒になった。会場にいる責任者から頼まれ、最前列に座って欲しいということで、二人で座っていたら、段々人が増えてきた。知人の話では、こういう時の為、動員をかける組織があるとか。しかし混んできたのか、今度は総領事が座るため、席を譲ってほしいと会場の責任者からたのまれた。言われるがまま移動。ゲストよりホストを重視。プロモーションの趣旨がわかっていないようだった。
現地人によるプロモーション説明は英語。通訳は事前に渡された原稿を読み上げるだけだから、インパクトがうすい。画面の説明だけなら、ビデオで十分。往復の時間がかかるから、まのびしてしまっている。外国でのプロモーションの難しさだろう。プレゼンターのうち、女性二人は日本が初めてのようで、いろんな意味で慣れていない感じであった。しかし、彼女たちは日本が初めてということであり、本物のお寿司を食べたといって喜んでいたから、訪日観光には寄与していた。プロモーションが終了したのは6時、主催者も自覚していたのか、質疑応答の時間は省略されてしまった。遅くなってしまったので、エティハダ航空のセーシェル行き航空券の抽選会に出れず残念であった。
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