ホロポーテ―ションとレッド・ツーリズム、ポリティカル・ツーリズム
Holoportationが紹介されていた。動画のアドレスは下記のとおりである。
https://youtu.be/7d59O6cfaM0
新しい観光資源がまた増えたような気がする。
この世の中に黄色は存在せず、光の三原色である赤 (#FF0000) と緑 (#00FF00) を一対一の割合で混合した色、それを左右の眼で見ているということであるようである。そういえば、奈良時代は黄は赤の範囲に含まれていたようであるから、色彩感覚も変化するものなのであろう。
盲人は世の中を立体的にとらえている。目が見える人は坂道を明示的に意識しなくてすむが、盲人は上り下りの記憶が明示的に残るから、目蒲線の大岡山駅付近が文字通り山だとわかるという。斜視の女性科学者が、中年になって矯正施術を受け、世の中の立体感がこのようなものだったのかと記述している。しかしながら、それまでの両目に入る視覚情報を脳で解析して現実生活に合わせていたから、車の運転等支障はなかったようである。その科学者の夫が、宇宙飛行士で、重力のない生活を継続して地球に帰還して、全体の感覚が変化していていたことも記述してる。外界からの情報を脳が解析して現実生活に合わせているということでは、宇宙飛行士も斜視の人間も同じであると考えられる。錯覚研究会以来、妙にこのようなことが気になりだした。世の中のことはすべて脳が生み出したことのようである。時間が過去から未来に流れるように感じることも脳が生み出しているから、アインシュタインの相対性理論が皮膚感覚では理解できないのであろう。
また中国では「レッド・ツーリズム(紅色旅游)」なる用語が存在するようである。共産党の歴史に関する場所を巡り、革命史や革命精神を学習・追慕する旅行のことで、2004年に中国政府によって打ち出され、全国12の重点観光エリア、同30の優良観光ルートなどが指定されている。考えてみれば、企業でも創業者の偉勲を忍んでゆかりの地を巡ることは社員に推奨しているところもあるであろうし、16億人のイスラム教徒は一生のうちに一回はメッカ巡礼が勧められている。14億の中国人と16億のイスラム教徒を合わせれば、人類の半数弱がレッドツーリズムとメッカツーリズムの影響のもとにあるのである。
なお、レッド・ツーリズムの上位概念としては、すでにポリティカル・ツーリズムなる用語が存在する。観光を単純にツーリズムとする考え方も再考が必要であろう。
(参考)
Swedish Arbetarhistoria and Danish Arbejderhistorie are planning a joint issue on political tourism to be published in 2011.
By ‘political tourism’ we mean journeys with a political purpose, politically arranged journeys and journeys to political destinations. Political tourism may include for example journeys made in the name of solidarity, journeys arranged by political organizations or interest groups, the tours of political delegations to the new utopia in the east, or journeys involving active participation in civil wars or in anti-imperialist action. It may also include for example trips made by homosexuals to Berlin in the 1920s. Political tourism is thus broadly defined, in relation to travelers and their destinations, to the meanings of the journeys, and to the sources where the travel experiences are described.
Until now research on political tourism has mostly concentrated on the period after 1945, on western travelers and on political engagement in the narrow sense of party politics. In this special issue we welcome articles exploring political tourism from broader chronological, geographical and thematic perspectives. We would be particularly interested in articles that are concerned with the following, for example:
Travelers and journeys from the first half of the 20th century or earlier
Travelers from and journeys to different regions of the world
Travelers motivated by the politics of gender, ethnicity, family, culture or sexual liberation
At the same time we are looking for contributions which offer insights into the political, social and cultural relations that shaped the traveler, the experience of travelling and/or the travelogue.
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