『両忘』父の死
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最終更新日:2023/05/20
随筆など
12月9日深夜12時55分父がなくなりました。故郷の板谷医院で息を引き取りました。夏に大腸がんが見つかりました。96歳の高齢ゆえ、手術もためらいましたが、腸閉そくの危険性が高く、耐えられる体力もあるということで、手術をしました。かなり大きながんでした。その後、順調に回復し、退院したのですが、やはり、気力もなくなったのでしょうか、寝たきり状態になり、気の毒な事をしたと悔やまれます。
葬儀に際し、父の友人の池端大ニさんが、父のことが記されたブログを持ってきてくれました。中学校からの友人である八田恒二君の書いたもので、心温まる文章でした。
http://blog.livedoor.jp/consuladach/archives/65651511.html
両親を引き合わせた実質上の月下氷人である中島峰子氏から、父の仏前に手紙をいただきました。父が戦後三国に帰郷して、福井までの電車で通勤しているときに、中島氏が長身の父を見かけ、同じく長身の母の相手にどうかと紹介してくれたと聞いています。
寺前信次様のみ前に
戦友(とも)の慰霊に戦後を生きしわが友よ十二月九日真夜にみまかる
わが学友をめとりし君はミャンマーに伴いゆけり終の墓処(はかど)と
みんなみのイラワジ河の川波のさざれ石になり未帰還の戦友(とも)
亡き戦友(とも)の骨に混じりてミャンマーに瞑らむ日々を友は願ひぬ
あかあかと落日に染むミャンマーの戦蹟は濃しイラワジのフォト
夕日影広がる川面の金波銀波呼べるが如し招くが如し
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