ジャパンナウ第百号原稿 中国を中心とした観光社会の予感
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最終更新日:2016/11/25
ジャパンナウ観光情報協会
ジャパンナウ観光情報協会の情報誌も今回で百号になります。私も「NPOから提言します」を発足時から書かせていただき、その間に立教大学から、観光概念から人流概念への変化をテーマにした観光学博士の学位を頂きました。情報誌発足時には日本観光協会にいて、韓国、台湾、香港等のビザを廃止すべきと主張していましたが、現在では中国本土の観光数次ビザが認められるまで変化しました。お隣韓国では、人口五十万人の済州島へのビザを廃止した結果、二百万人を超える中国人観光客が小さな島を訪問しているようですからビザの廃止は影響大です。
中国人観光客の影響は巨大です。昨年の中国人海外旅行者は一億人を超え、世界の一割を占める最大の市場となりました。四年後には四億人を超えると予想されていますから、地理的に近い日本の観光業界のこれからは、中国人観光客の動向に一喜一憂されるでしょう。歴史認識問題などはその現実の前に吹っ飛んでしまうかもしれません。
BBCはアメリカ合衆国に押し寄せるマタニティー・ツーリズムを報道していました。わが子にアメリカ国籍取得の選択肢を得させるため、出産間近の中国人妊婦が大量に訪米しているようです。外国人労働者問題一つとっても物事が進まない日本と比べて、中国人のたくましさを感じさせられる出来事です。しかし、大陸横断鉄道を完成させた中国人労働者に対して、そのあと移民排斥運動が巻き上がったアメリカの民衆の歴史もあります。移民を制限する欧米中心の制度が出来上がりましたから、六千万人を超えるアジア人移民は国籍がとれませんでした。
千三百年前、古事記を文字化した日本列島には、中国語のできるバイリンガルが数多くいたわけで、そのDNAは我々の体の中に多く残っています。百五十年前までは公文書は中国語(漢文)でした。2020年東京オリンピックを契機に、日本の社会も観光を超えて、再び中国との活発な人流社会に変わることでしょう。
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