ビキニ島における核実験
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最終更新日:2023/05/30
軍隊、戦争
ビキニ島における核実験です。第二次世界大戦の時日本は敵国だからともかく、ピキンニ島における住人はなんの罪もないなのに、アメリカは彼らを無人島に移住させて漁業資源にも乏しく、飢餓に直面した。
そして、1946年から1958年にかけて、太平洋核実験場の一つとしてアメリカ合衆国が23回の核実験を行った。
さらに、人体実験のため、放射能の恐ろしさは住民達に一切教えあげないし、疎開もしない、子供たちは初めてみる雪のような白い粉を身体にかけて遊んでいた。やがて激しい嘔吐、皮膚の炎症、脱毛などの急性放射能障害が島民を襲った。その後、実験当時島にいなかった島民も一緒に騙して実験島に戻させます。実験当時島外で無事だった人も、汚染されたヤシガニやパンの実、魚などの食物などを通じて内部被曝をしてしまった。
アトナール・ボアスさん(37)の母親はロンゲラップで直接被曝、彼女もロンゲラップで生まれ体内被曝をした。流産を3回経験している。 しかし、毎年検診に来るDOE(アメリカエネルギー省)の医師には絶対話さない。 「被曝当時から、私たちに何も治療してくれませんでした。やけどのひどい人にも海水をかけて洗いなさいと言うだけで何も薬をくれませんでした。 具合が悪いと訴えても毎回、血を採られ、髪の毛を採るだけでした」 「アメリカは責任を認め私たちにきれいなロンゲラップを返して欲しい。すべての被曝者に十分な保証をして欲しい」という。 94年子ども達の健康調査をした日本の医師は子ども達に貧血、B型肝炎、ずいまくりゅう、体内にガンのある疑いのある子どもが異常に増えている事がわかった。
現在、アメリカはマーシャル政府と結んだ自由連合協定によって実験の時被曝した島に1億5千万ドルの補償金を出しているが 被曝者個人に対しての補償は何もされないばかりか 請求権さえも永久に放棄させられている。
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