*

北朝鮮と日本の核開発に関する記事のメモ(「宗教から国際問題を理解する」 佐藤優×出口治明)

公開日: : 最終更新日:2023/05/30 軍隊、戦争

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/10242?page=3

金正恩体制が崩壊すると、その後に北朝鮮の核と弾道ミサイルをめぐり、韓国の手に落ちた場合はどうなるか。韓国のミサイル技術、ロケット技術はいまだに大気圏外にも出すことができない。核に関して言えば、日米原子力協定で、日本は六ヶ所村でプルトニウムの抽出、ウランの濃縮をしている。ところが韓国は認められていない。韓国の燃料はアメリカの原発からもらうだけ。朴正煕大統領の時代に密かに原爆を作ろうとして、アメリカがそれをやめさせたから。方法論としては北朝鮮から取ってくるしかない。北朝鮮の核開発の最大の問題は、現地でウランが採れること。日本の場合重要なのは、プルトニウムの抽出はフランスの技術、ウラン濃縮は完全に自前です。第二次大戦中から仁科芳雄博士が始めたものがそのまま六ヶ所村に来ている。日本のウラン濃縮は、現時点で特許をどれくらい持っているか?確たる技術を発表したら、核拡散につながるから。特許や論文をベースにして、諸外国が開発する危険性があるから、日本原燃の学者は、研究発表は一切しない。学会でもやらない、会社の上層部から特別の許可を得ないと外国にも出られない。外国に出ると拉致されて、そのまま原発開発をやらされる危険性がある。
日本原燃というのは、それくらい力を持っている会社。原発の比率を3割くらいにしておくというのは、どういうことか。日本はウランが取れない。日本が原発を作るって言ったら、ウランは全部引っ張ってくる。原発が停止すると、3割のエネルギーがなければこの国の産業は崩壊。六ヶ所村を攻撃することがあれば、高濃度の放射性物質が流出したら三沢基地がやられてしまう。だから、三沢は日本のためじゃなくて米軍のために六ヶ所村を守ります。ところが韓国の場合、仮に北朝鮮を併合して核開発をすると、「NPT条約違反だから燃料を全部出せ」と言われても、困らないんです。北朝鮮ではウランがいくらでも採れますから。

関連記事

ヒマラヤ登山とアクサイチン

〇ヒマラヤ登山 機内で読んだ中国の新聞記事。14日に、両足義足の、私と同年六十九歳の中国人登山

記事を読む

アメリカの原爆神話と情報操作 「広島」を歪めたNYタイムズ記者とハーヴァード学長 (朝日選書) とその書評

広島・長崎に投下された原爆について、いまなお多数のアメリカ国民が5つの神話・・・========

記事を読む

no image

ゲルニカ爆撃事件の評価(死者数の大幅減少)

歴史には真実がある。ただし人間にできることは、知りえた事実関係の解釈に過ぎない。もっともこれも人間

記事を読む

『幻影の明治』渡辺京二著 日本の兵士が戦場に屍をさらしたのは、国民の自覚よりも(農村)共同体への忠誠、村社会との認識で追い打ちをかけている。惣村意識である。水争いでの隣村との合戦 

「第二章 旅順の城は落ちずとも-『坂の上の雲』と日露戦争」 著者は「司馬史観」に手

記事を読む

no image

田岡俊二さんの記事 陸軍は「海軍の方から対米戦争に勝ち目はない、と言ってもらえまいか」と内閣書記官長(今の官房長官)を通じて事前に働きかけた。だが、海軍は「長年、対米戦準備のためとして予算をいただいて来たのに、今さらそんなことは言えません」と断り、日本は勝算のない戦争に突入した。

昔、国際船舶制度の件でお世話になった田岡俊二さんの記事が出ていたので、面白かったところを抜き書き

記事を読む

no image

『デモクラシーの帝国』 藤原帰一2002岩波新書 国際刑事裁判所 米国の不参加

国際刑事裁判所の設立を定めたローマ規程は、設立条約に合意していない諸国にも適用されるところから、アメ

記事を読む

渡辺惣樹著『第二次世界大戦 アメリカの敗北』

対独戦争をあくまで回避するべきと主張したチェンバレンら英国保守層 対独戦争は膨大な国力を消費し、アメ

記事を読む

no image

ビキニ島における核実験

アメリカのタブーな黒歴史は何でしょうか? ビキニ島における核実験です。第二次世界大戦の時日本

記事を読む

no image

保護中: ツィンメルマン電報とトランプ大統領の国境の壁(米墨関係)

ツィンメルマン電報は第1次大戦中にドイツの外務大臣ツィンメルマンによってメキシコ政府に急送された

記事を読む

no image

『中国はなぜ軍拡を続けるのか』阿南友亮著

第40回サントリー学芸賞(政治・経済部門)受賞!第30回アジア・太平洋賞特別賞受賞! 何

記事を読む

2025年11月17日 アメリカ合衆国(国連加盟国5か国目)ワシントン州(19番目の州) ポイントロバーツ

アメリカ合衆国は、アラスカ、ニューヨーク、(DC)、ヴァージニア、イリ

2025年11月17日 カナダ(国連加盟国15か国目)コロンビア州 バンクーバー

米カナダ人流 https://news.yahoo.co.jp/ar

2025.11月17日~27日 地球落穂ひろいの旅 計画作成

蔵前仁一 旅はだれでもでき、特別なことはないという。 落穂ひ

AIとの論争 住むと泊まる

AIさん、質問します。世間では民泊の規制強化が騒がれて

no image
日本の温泉地盛衰記分析 Youtubeリスト

飯坂温泉 最盛期170万 4分の一 https://www.youtu

→もっと見る

PAGE TOP ↑