*

QUORAに見る歴史認識 あなたが「この人誤解されてるな」と思う歴史上の人物は誰ですか?

公開日: : 最終更新日:2020/12/01 歴史認識

あなたが「この人誤解されてるな」と思う歴史上の人物は誰ですか?

ネルソン・マンデラさん。

私の知人にフィリピンである州の副知事をやったことのある人がいます。政界からは引退してフィリピンには珍しく良い温泉が出る山の奥地でリゾートホテルを経営していました。仕事が途切れる時などにマニラからはかなり遠いところですがそこの温泉プールに入って二、三日過ごすのがとても楽しみでした。

彼はフィリピン代表団の一員としてアパルトヘイトが終わってこれから発展しようとしていた南アフリカにフィリピンにも何か出来ることがないか話し合いを持ったそうですが、ネルソン・マンデラさんはとんでもない額のコミッション(早い話が賄賂)を要求したそうです。

フィリピンのマルコス大統領は日本の援助に対して常に5%のコミッションを要求していたそうですし、アロヨ大統領も10%のコミッションを要求。日本からのODAも円借款の返済が滞ったために援助を受けられなくなり中国からの援助を求めるようになりました。政府のネットワークを中国が受けた時には何と200%の賄賂を要求したニュースをタガログ語のタブロイド判で読んだことがあるくらいですから、フィリピン人の彼らはコミッション文化に慣れていたと思うのですが、余りに巨額だったので呆れて交渉は断絶したという昔話をしてくれました。彼は大変誠実な清廉な人でしたので嘘とは思えません。

マンデラさんは偉人として通っているのでこういう話は政治家の方たちは避けて隠しているのかも知れませんね。

関連記事

no image

保護中: 7-2 先行研究2(李論文要約)

植民地朝鮮における朝鮮総督府の観光政策 李    良 姫 『北東アジア研究』第13号(2007年

記事を読む

no image

『二・二六帝都兵乱』アマゾンの書評

著者は軍制、軍事面からアプローチしていると言っているが、それだけではない。当時の社会の通念、雰囲

記事を読む

no image

QUORAに見る歴史認識 戦前の財閥ってどれくらいお金持ちだったんでしょうか?具体的に分かるように説明していただけませんか?

そのジニ係数は――あえて国際比較を行うと――大土地所有者と彼ら以外の間に大きな所得格差があることに

記事を読む

消費と観光のナショナリズム 『紀元二千六百年』ケネスルオフ著

今観光ブームでアトキンス氏がもてはやされている。しかし、観光学者なら「紀元二千六百年」を評価すべ

記事を読む

no image

Quora6に見る歴史認識 イギリスが中国にアヘンを売ったのは有名です。あるイギリス人の言い訳が、アヘンを売り始めた頃中国には麻薬の売買を禁止する法律が無かったから問題ない。これ真実ですか?それにしても犯罪者の理屈ですよね?

アヘン戦争に対する一般的なイメージ。それは以下の様なモノです。 「大英帝国が清国を麻

記事を読む

no image

『永続敗戦論  戦後日本の核心』、『日米戦争を起こしたのは誰か ルーズベルトの罪状・フーバー大統領回顧録を論ず』『英国が火をつけた「欧米の春」』の三題を読んで

「歴史認識」は観光案内をするガイドブックの役割を持つところから、最近研究を始めている。横浜市立大学論

記事を読む

no image

横山宏章の『反日と反中』(集英社新書2005年)及び『中華民国』(中央公論1997年)を読んで「歴史認識と観光」を考える

 歴史認識を巡り日本と中国の大衆が反目しがちになってきたが、私は歴史認識の違いを比較すればするほど、

記事を読む

no image

DVD版 NHKスペシャル『日本人は何故戦争へと向かっていたっか』第3回「熱狂はこうして作られた」(2011年2月27日放映)を見て  麻布図書館で借りて

メディアが戦争をあおり立てたというおなじみの話がテーマ。 日本の観光政策が樹立されていく1930年

記事を読む

no image

『官僚制としての日本陸軍』北岡伸一著 筑摩書房 を読んで、歴史認識と観光を考える

○ 政治と軍 「軍が政治に不関与」とは竹橋事件を契機に明治政府が作ったことである。そもそも明治国家

記事を読む

no image

QUORAに見る歴史認識 香港国家安全法について、多くの中国本土の人々はどのように考えているのでしょうか?

私は初めて香港に行ったとき、深セン税関の前で大声で怒鳴っている香港人たちがいて、聞き取れたのは"香

記事を読む

no image
🕌🎒2025シニアバックパッカー国連加盟国192か国達成の旅 計画作成

国連加盟国192か国を訪問するという計画も残り4か国となっている。その

no image
🌍🎒2024シニアバックパッカー南極太平洋諸国の旅 福建省(24番目)厦門

中国渡航にビザが必要な段階で計画したので、金門島から廈門に渡る

🌍🎒シニアバックパッカー南極太平洋諸国の旅 台湾省🏳‍🌈 金門島

  昨夜桃園空港から台北駅に鉄道で移

no image
🌍🎒シニアバックパッカー南極太平洋諸国の旅 台湾省🏳‍🌈 台北

国連加盟国第一か国目は中国。1970年に香港、台湾と旅行した。当時は、

🌍🎒2024シニアバックパッカー南極太平洋諸国の旅 パラオ共和国(国連加盟国188か国目)

    2024年12月4日早朝マニラから

→もっと見る

PAGE TOP ↑