*

QUORAに見る歴史認識 香港国家安全法について、多くの中国本土の人々はどのように考えているのでしょうか?

公開日: : 最終更新日:2020/12/01 歴史認識

私は初めて香港に行ったとき、深セン税関の前で大声で怒鳴っている香港人たちがいて、聞き取れたのは”香港はな、、、香港なら、、、大陸は、、、”と断片的な内容でしたが、声があんまりにも大きかったので、ドン引きしました。通関してからいきなり現れたのは”打倒中国共産党”、”中国には人権と自由がない”、”英米と対立する中国は悪な国だ”、”香港は中国じゃない”、”法輪大法は良いぞ”などの横断幕に驚かされ、”ここはどこだ、俺はどこにいる”と戸惑いつつバス停へ急ぐのですが、道中法輪功信者と思しき人たちに中国警察が監獄で法輪功信者を虐待する写真を見せられたが、監獄でどうやって至近距離で警官たちの写真を撮れたんだろうと疑問に思ったのですが、口にしたらどうなるのかわからないので、無視することにしました。

バス停に着き、バスに乗るのですが、細かいお金を持っていなかったので、バスの運転手さんに”細かいお金はないのですが、お釣りもらえますか”とかなり丁寧な口調で聞いたつもりですが”邪魔だ!お釣りは出ないから、乗るか乗らないのかさっさと決めろ!”と返されてしまい、まあ、細かいお金を持っていなかった自分自身が悪かったと、自責の念で怒りを抑え込み、バスで移動することに。そういえば、俺より前にバスに乗った白人には優しく答えてたよな。その後、香港にいる知人と合流し、夜飲みに行くことになったのですが、裏道を通ったときに、知らない香港人に”426″と言われ、なんだろうと知人に聞いたら426とは”死ね大陸人”だと教えてもらいました。

香港についてから、ずっと言いしれぬ不安に襲われ、異様な空気を感じつつ、なんとなく自分の中で答えをわかっていたが、嘘であってほしかった。そう、不安の正体は香港の根っからの反中、そして中国人への差別でした。なぜそうなったのか、知人に色々聞いたのですが、一国ニ制度ゆえに香港はイギリス統治時代からの学校での反中教育をそのまま流用し、さらに中国国内にいる反乱分子や貪官汚吏が香港に逃れ、一国ニ制度や香港の法律の穴を利用し、やりたい放題をやっていると。

それから、香港の学校の教科書を見せてもらいました、そこには英米が正義、中国は悪、中国には人権がない、中国には貧乏人だらけ、中国人成人の知能は15歳しかないなど、イスラム過激派の教育係も後塵を拝するような内容が書かれていました。なぜ今回の香港デモに、働いたこともない学生や若者が多かったのか、なぜ彼らは正義と悪しか口にしなかったのか、これで少しわかったのでしょう。

香港国家安全法をどう思うかって?長期化し暴動にまで発展した香港デモを対策しなければ、香港の経済が破綻し、香港が本当に終わってしまうからだ。そうなったときに国際社会からの批判こそ本物の批判になってしまうからです

今の英米からの批判は、単純に思惑通りに行かなかったから、別の材料を探して中国を叩き、国内のコロナ対策の失敗や政策の失敗から、国民の目をそらしてるだけのこと。香港人の死活問題なんで、どうでもいいと思っている。そんなことはない!イギリスは香港人に市民権を与えるって検討してるじゃないか!市民権を与えたところで、香港でも稼げなかったのに、イギリスに行ったら生活は変わると思いますか?香港で働かなくても反中デモをやってれば海外からの資金援助はあったが、イギリスに行っても同じような生き方はできますか?英米政府が本当に生活まで援助するのは煽動力がある一部の人たちだけですよ。

関連記事

no image

『中国はなぜ軍拡を続けるのか』阿南友亮著

第40回サントリー学芸賞(政治・経済部門)受賞!第30回アジア・太平洋賞特別賞受賞! 何

記事を読む

no image

ウェストファリア神話

国際観光を論じる際に、文科省からしつこく、「国際」観光とは何かと問われたことを契機に、国際について

記事を読む

戦略論体系⑩石原莞爾(facebook2021年5月23日投稿文)「極限まで行くと、戦争はなくなるが、闘争心はなくならないので、国家単位の対立がなくなるという。」

石原莞爾の『世界最終戦論』が含まれている『戦略論体系⑩石原莞爾』を港区図書館で借りて読んだ。同書の存

記事を読む

no image

QUORAにみる歴史認識 大坂なおみが二重国籍を認められたことで、日本は二重国籍を認めていることが表に出ましたが、これまで二重国籍はダメだと思いこまされてどちらかの国籍を諦めたり、秘密にしてきた人も多いのではないですか?

大坂なおみが二重国籍を認められたことで、日本は二重国籍を認めていることが表に出ましたが、これまで二

記事を読む

no image

QUORAにみる歴史認識 不平等条約答えは長州藩と明治政府のせいです。今回に限って言えば、長州藩と明治政府が不平等になるように改悪した原因なのです。

日本人があまり知らない、日本の歴史といえば何が思いつきますか? 日米和親条約と日米修好通商条

記事を読む

no image

You-Tube「Cruise to Japan in 1932」に流れる「シナの夜」

1932年は鉄道省に国際観光局が設置されて2年目、インバウンドが叫ばれる現代と同じような時代である

記事を読む

歴史認識と書評 岡部伸『消えたヤルタ密約緊急電』

書評1第二次世界大戦のことを勉強してもここまでたどり着く人たちはなかなかいないだろう。上面な敗戦処

記事を読む

no image

学士会報926号特集 「混迷の中東・欧州をトルコから読み解く」「EUはどこに向かうのか」読後メモ

「混迷の中東」内藤正典 化学兵器の使用はアサド政権の犯行。フセインと違い一切証拠を残さないが、イス

記事を読む

no image

ヨーロッパを見る視角 阿部謹也 岩波 1996 日本にキリスト教が普及しなかった理由の解説もある。

     キリスト教の信仰では現世の富を以て暮らす死後の世界はあ

記事を読む

no image

Quoraに見る歴史認識 経済制裁は世界覇権の下(アメリカの下)行われることが多いようですがアメリカが世界覇権を放棄して国内内乱が発生したら日本が単独核武装しても経済制裁はある程度回避できますか?

経済制裁は世界覇権の下(アメリカの下)行われることが多いようですがアメリカが世界覇権を放棄して国内

記事を読む

no image
🌍🎒2024シニアバックパッカー南極太平洋諸国の旅 福建省(24番目)厦門

中国渡航にビザが必要な段階で計画したので、金門島から廈門に渡る

🌍🎒シニアバックパッカー南極太平洋諸国の旅 台湾省🏳‍🌈 金門島

  昨夜桃園空港から台北駅に鉄道で移

no image
🌍🎒シニアバックパッカー南極太平洋諸国の旅 台湾省🏳‍🌈 台北

国連加盟国第一か国目は中国。1970年に香港、台湾と旅行した。当時は、

🌍🎒2024シニアバックパッカー南極太平洋諸国の旅 パラオ共和国(国連加盟国188か国目)

    2024年12月4日早朝マニラから

🌍🎒2024シニアバックパッカー南極太平洋諸国の旅 セブ・マクタン島

youtubeで、マゼランの世界一周を 取り上げた動画があり、船

→もっと見る

PAGE TOP ↑