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QUORA 第二次世界大戦以前の世界では、欧米諸国による植民地がたくさんあったが、戦後そのほとんどが独立しました。そのことを欧米の学校ではどのように教えているのでしょうか? 

若井 康博·高校の教諭 (2010–現在)第二次世界大戦以前の世界では、欧米諸国による植民地がたくさんあったが、戦後そのほとんどが独立しました。そのことを欧米の学校ではどのように教えているのでしょうか?

あたり前ですが、戦勝国と敗戦国で、扱いは異なります。その上で、指導者が自殺したドイツと、無条件降伏したはずが旧支配層がかなり温存された日本でも違います。イギリス、アメリカ、ドイツで比較してみます。

まず英米と日独、戦勝国と敗戦国から。イギリスでは、ナチスドイツから英本土を守ったこと、つまりロンドン始め空襲にて街が破壊されたこと、女性が労働者として(中にはパイロットのような英雄として)活躍したこと、毒ガス対策があったこと、などなど。自国民の苦難だけでなく、女性の社会進出が進んだことは特筆に値するようです。そのかわり、旧植民地に迷惑かけたのは言及されませんね。例えばインドとパキスタンの独立は、その過程で宗教にもとづく大移動があり多数の死者がでたわけですが、日本が東南アジアに侵攻する以前に独立承認し早々にアジアから撤退していたら起きなかったかもしれないという意味では旧宗主国の責任といえそうですが、あまり強調されませんね。この点は、朝鮮半島の独立運動を弾圧したり中国大陸から(どう入手したかは書かれませんが)穀物を大量に本土に移出していて,( 敗戦間際には機雷で海上封鎖されると猛烈な食糧難に陥っていた)のを教えるかわりに、民間人が大量に大陸に残留した状態で軍が武装解除に応じた意味をあまり強調しない日本とは好対照ですね。ちなみにドイツでホロコーストやナチスによる少数者虐殺は教えても、ソ連軍が占領地区で何をしたかはあまり強調しないのと似てるでしょう。

次に日本とドイツ。ナチスがユダヤ人はもちろん、いかに障害者や共産主義者、ロシア人捕虜を殺したかは教えても、逆にドイツ国民は、不満がでないよう1944年(ノルマンディー上陸以前)までは奢侈品含め民生をあまり圧迫せず特に女性の工場や農地への動員はほとんど無かった(つまり、”おいしい”思いをしていた)のを教えませんね。また日独伊三国同盟は、何か画期的意味あるものというより数ある権謀術数の一つ(歴史好きでもないと意識しない)。あくまで、学ぶに値するのはナチスの非人間性であり、決して繰り返さないという決意。政権党や高級官僚がナチズムに”良い面もあった”と理解示すなど、犯罪なみに許されないこと。

一方、日本では対米戦争の末期に頑強に島々で抵抗し民間人含めて多数の集団死がおきていたのは教えても、実は1937年からの日中戦争では援蒋ルート(ビルマや雲南省を通り重慶にいたる英米からの援助)で武器を入手しトーチカや城塞により抵抗した中国軍からされたのと同じようなことをアメリカに対してやっていたのだ、とは教えませんね。(一ノ瀬俊也さんの皇軍兵士に関する著作から、日中と日米戦争は立場が逆転した戦闘だったのがわかる)。つまり、もし日本軍兵士の絶望的状況における勇猛さを称賛するならば、その見本を提供した中国軍兵士にまず敬意を示すべきですね。ちなみに、教科書から脱線したい人にありがちな、福沢諭吉の脱亜入欧を近代化として肯定的にみたり大東亜共栄圏やアジア解放を脱植民地化というならば、最終的にはその大東亜から抜け中国が国際連合常任理事国の一角を占める脱亜入欧2.0をした”戦勝国“になったことの意味もかみしめるべきですね。

以上、認識ギャップを考えました。ありきたりですが、自分の姿は鏡でしか見られないのと同じかもしれませんね。

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