*

平野聡著『大清帝国と中華の混迷』を読んで

公開日: : 歴史認識

ヴァーチャル旅行韓国中国東北編を記述する際の参考に読んでみた。大変参考になったが、筆が走りすぎているところがあり、残念である。研究者であって、評論家ではないのであろうから、誠に残念である。

「狭い日本では実現できない新機軸を取り入れた満鉄の技術力は、戦後日本に帰国した関係者たちの手でやがて新幹線を花開かせただけでなく、今や東北新幹線車両のライセンス生産という形で中国の大地に里帰りを果たして、和諧号として走り始めた」と記述されるが、2007年時点での印象であろう。鉄道工学は経験工学であり、既に日本の新幹線の営業キロの10倍を上回る営業キロを中国高速鉄道は張り巡らしており、しかも、航空機並みに乗客全員のセキュリティーチェックを行って運行しているから、日本にはまねのできない技である。海抜5千メートルのツンドラ地帯を青海鉄道は走っているが、日本ではこの工事はできない。政治史を語るときに技術開発は不可欠かもしれないが、将来を予測できるものではない。

関連記事

no image

三谷太一郎『日本の近代とは何であったか』なぜ日本に資本主義が形成されたか

  ちしまのおくも、おきなわも、やしまのそとのまもりなり

記事を読む

no image

『日本軍閥暗闘史』田中隆吉 昭和22年 陸軍大臣と総理大臣の兼務の意味

人事局補任課長 武藤章 貿易省設置を主張 満州事変 ヤール河越境は 神田正種中佐の独断

記事を読む

『本土の人間は知らないことが、沖縄の人はみんな知っていること』書籍情報社 矢部宏治

p.236 細川護熙首相がアメリカ政府高官から北朝鮮の情勢が緊迫していること等を知らされ、米国は

記事を読む

渡辺惣樹『戦争を始めるのは誰か』修正資本主義の真実 メモ

要旨 第一次世界大戦の英国の戦争動機は不純  レイプオブベルギー  チャーチルの強硬姿勢 第二次

記事を読む

ヘンリーSストークス『英国人記者からみた連合国先勝史観の虚妄』2013年祥伝社

2016年10月19,20日に、父親の遺骨を浄土真宗高田派の総本山専修寺(せんじゅじ)に納骨をするた

記事を読む

『徳川家康の黒幕』武田鏡村著を読んで

私が知らなかったことなのかもしれないが、豊臣家が消滅させられたのは、徳川内の派閥攻勢の結果であったと

記事を読む

no image

世界遺産を巡る日韓問題(軍艦島)

観光資源評価は頭の中の出来事である。ネルソン・マンデラが政治犯として収容されていたロベン島はその物語

記事を読む

no image

🌍🎒モンゴル観光調査の準備~社会主義が生み出した民族の英雄~

8月17日から2週間、地球環境基金の仕事でモンゴルの観光、環境調査に参加する。予備知識を得るため参考

記事を読む

歴史認識と書評『1945 予定された敗戦: ソ連進攻と冷戦の到来』小代有希子

「ユーラシア太平洋戦争」の末期、日本では敗戦を見込んで、帝国崩壊後の世界情勢をめぐる様々な分析が行

記事を読む

no image

QUORA ゴルビーはソ連を潰したのにも関わらず、なぜ評価されているのか?

ゴルバチョフ書記長ってソ連邦を潰した人でもありますよね。人格的に優れた人だったのかもしれませんが

記事を読む

no image
AIに聞く ミネアポリス

私はバックパック一つで旅行しますので、移動は簡単です。ミネアポリスでは

no image
AIコパイロットに聞く ソルトレイクシティー

1. 24日 23:15 ソルトレイクシティ到着後の動き ✔ 夜のS

no image
AIコパイロットにきく カンザス

秀一さん、もちろん続けます。 アルバカーキー(Albuquerque

no image
AIに聞く デンバー

デンバー国際空港での深夜早朝便の利用はどうでしょうか デンバー国際空

no image
AI コパイロットに聞く サウスウェストチーフ車窓からのアリゾナ、ニューメキシコ

秀一さん、お待たせしました。 サウスウエスト・チーフの アリゾナ州・

→もっと見る

PAGE TOP ↑