*

平野聡著『大清帝国と中華の混迷』を読んで

公開日: : 歴史認識

ヴァーチャル旅行韓国中国東北編を記述する際の参考に読んでみた。大変参考になったが、筆が走りすぎているところがあり、残念である。研究者であって、評論家ではないのであろうから、誠に残念である。

「狭い日本では実現できない新機軸を取り入れた満鉄の技術力は、戦後日本に帰国した関係者たちの手でやがて新幹線を花開かせただけでなく、今や東北新幹線車両のライセンス生産という形で中国の大地に里帰りを果たして、和諧号として走り始めた」と記述されるが、2007年時点での印象であろう。鉄道工学は経験工学であり、既に日本の新幹線の営業キロの10倍を上回る営業キロを中国高速鉄道は張り巡らしており、しかも、航空機並みに乗客全員のセキュリティーチェックを行って運行しているから、日本にはまねのできない技である。海抜5千メートルのツンドラ地帯を青海鉄道は走っているが、日本ではこの工事はできない。政治史を語るときに技術開発は不可欠かもしれないが、将来を予測できるものではない。

関連記事

no image

ソ連の北方四島占領作戦は、米国の援助のもとで実施されたという「発見」 『さらば!検索サイト』太田昌国著 現代書館 

また私の頭の中で「歴史は新しく作られる」という例が増加した。表記のpp.77~79に記述されている

記事を読む

『貧困と自己責任の中世日本史』木下光夫著 なぜ、かほどまでに生活困窮者の公的救済に冷たい社会となり、異常なまでに「自己責任」を追及する社会となってしまったのか。それを、近世日本の村社会を基点として、歴史的に考察

江戸時代の農村は本当に貧しかったのか 奈良田原村に残る片岡家文書、その中に近世農村

記事を読む

no image

『官僚制としての日本陸軍』北岡伸一著 筑摩書房 を読んで、歴史認識と観光を考える

○ 政治と軍 「軍が政治に不関与」とは竹橋事件を契機に明治政府が作ったことである。そもそも明治国家

記事を読む

『ニッポンを蝕む全体主義』適菜収

本書は、安倍元総理殺害の前に出版されているから、その分、財界の下請け、属国化をおねだりした日本、

記事を読む

no image

QUORA 李鴻章(リー・ホンチャン=President Lee)。

学校では教えてくれない大事なことや歴史的な事実は何ですか? 李鴻章(リー・ホンチャン=Pre

記事を読む

『国際報道を問いなおす』杉田弘毅著 筑摩書房2022年

 ウクライナ戦争が始まって以来、日本のメディアもSNSもこの話題を数多く取り上げてきている。必ずし

記事を読む

no image

QUORAにみる歴史認識 日中戦争において1937年の南京陥落の時点で陸軍参謀本部は戦争終結を主張したそうですが、なぜ日中戦争はその後も続き泥沼化したのでしょうか?

回答するフォロー·3回答依頼4件の回答Furukawa Yutaka, 素人軍事・歴史批評家回答

記事を読む

『チベットの娘』リンチェン・ドルマ・タリン著三浦順子訳

河口慧海のチベット旅行記だけではなく、やはりチベット人の書物も読まないとバランスが取れないと思い、標

記事を読む

no image

Quora 物語などによくあるように、中世ヨーロッパの貴族たちは国民から搾取してすごく贅沢な暮らしをしていたのですか?

中世に今日と同じ意味での「国民」はまだ存在しません。領主が農民を支配し、領主同士に主従関係

記事を読む

no image

歴史は後からの例「殖産興業」

武田晴人『日本経済史』p.68に紹介されている小岩信竹「政策用語としての「殖産興業」について」『社

記事を読む

デンバーからソルトレイクシティー

シカゴからソルトレイクシティーにcoachで向かい

ミネアポリスからポートランド エンパイアビルダーからの車窓

1. 車窓からのハイライト ミネアポリスを夜に出発し、西へ向かう行程

ニューメキシコ レッドロック

サウスウェストチーフの車窓からの風景で、深紅のサメと呼ばれるところは、

no image
ロシア旅行の前の、携帯wifi準備

https://tanakanews.com/251206rutrav

no image
ロシア旅行 田中宇

https://tanakanews.com/251205crimea

→もっと見る

PAGE TOP ↑