*

三谷太一郎『日本の近代とは何であったか』なぜ日本に資本主義が形成されたか

公開日: : 最終更新日:2023/05/21 出版・講義資料, 歴史認識, 路銀、為替、金融、財政、税制

 

ちしまのおくも、おきなわも、やしまのそとのまもりなり

大久保利通 明治国家の自立的資本主義 消極的外債政策、保護主義的産業政策、対外的妥協政策  グラントの忠告(外債に苦労した北軍の苦労に基づく)

日清戦争後非外債政策を放棄 それを可能にしたのは関税自主権の回復による関税輸入の増大 戦争の賞金による金本位制の確立

日露戦争 外債依存度の増大  高橋是清 外債には基本的には消極的だったが、日清日露国際政治経済情勢の変化に適応して空前の外債依存、自律的資本主義から国際的資本主義へ転換 ドイツユダヤ系投資会社と信頼関係   井上準之助の起点は国際資本主義そのものかアングロサクソン系投資会社モルガン商会との関係が強い 国際金融家井上が共有した価値体系の基本が金本位制 金の備蓄を推進する緊縮財政志向 日本がこの時期に行った軍縮もまた緊縮政策の一環 井上の存在は日本に対する債権の最大の担保の意味を持つ 論理的帰結は金解禁

金解禁は世界恐慌と重なり国内に経済不況をもたらした。同時に満州事変が勃発、金本位制を支える根幹である軍縮が揺るがされ井上の緊縮財政は失敗。同時に国際金融資本主義も基盤も揺らぐ 国家資本主義の時代に突入

異論が石川信吾『真珠湾までの経緯』に記述 アメリカは満州権益を狙う。ハリマンの満州鉄道ばいしゅう計画 日露が阻止

関連記事

no image

『動物の解放』ピーターシンガー著、戸田清訳

工場式畜産 と殺工場 https://www.nicovideo.jp/watch

記事を読む

no image

人流ビジネスと利用運送

旅客運送事業法が設備の数量規制を行っていた時代は、旅客運送行為は運送事業者が自ら行うことが前提となっ

記事を読む

no image

QUORAにみる歴史認識 第二次世界大戦時、なぜ戦況は悪化したのに、(日本は)戦争は辞められなかったのですか?

第二次世界大戦時、なぜ戦況は悪化したのに、戦争は辞められなかったのですか? 日本では、開戦時

記事を読む

no image

運輸省(航空局監理部長)VS東亜国内航空(田中勇)のエピソード等

https://www.youtube.com/watch?v=flZz_Li7om8

記事を読む

no image

ゲルニカ爆撃事件の評価(死者数の大幅減少)

歴史には真実がある。ただし人間にできることは、知りえた事実関係の解釈に過ぎない。もっともこれも人間

記事を読む

no image

ヨーロッパを見る視角 阿部謹也 岩波 1996 日本にキリスト教が普及しなかった理由の解説もある。

     キリスト教の信仰では現世の富を以て暮らす死後の世界はあ

記事を読む

no image

園田、石原も認識していた尖閣問題棚上げ論      川島真『21世紀の「中華」』を読んで

気になったところを抜き書きする。 外国人犯罪者の数で中国人の数が多いが、在留率が30%と多い

記事を読む

no image

パブリックコメント「道路運送法における登録又は許可を要しない運送の態様について」の一部改正に関する意見公募について

道路運送法の有償性に関する事務連絡の改正が検討されており、パブリックコメントが募集されたので、応募し

記事を読む

GOTOトラベルの政策評価のための参考書 『震災復興 欺瞞の構造』2012年 原田泰 新潮文庫

いずれ、コロナ対策としてのGOTOトラベル等の観光政策の評価が必要になると思い、災害対策等の先例を

記事を読む

『眼の誕生』アンドリュー・パーカー 感覚器官の進化はおそらく脳よりも前だった。脳は処理すべき情報をもたらす感覚器より前には存在する必要がなかった

眼の発達に関して新しい役割を獲得する前には、異なった機能を持っていたはず しエダア

記事を読む

PAGE TOP ↑