日経新聞2019年5月18日見出し「池袋暴走の87歳、ミス否定 「ブレーキ踏んだ」説明」へのTanaka Yukoh氏のNewspicksのコメントが秀逸ですが、イイネは少ないです。紹介します。
公開日:
:
最終更新日:2023/05/29
出版・講義資料
大変痛ましく残念な事件ですが。
ただ、こういうのは御遺族もおられる事ですから、どうぞ冷静に。
『警視庁の事情聴取に「ブレーキペダルを踏んだが効かなかった」と運転ミスを否定したことが17日、捜査関係者への取材で分かった』
この内容だと
『警視庁の事情聴取に「ブレーキペダルを踏んだが効かなかった」と答えた』の部分が事実内容で、
「運転ミスを否定した」とするのは新聞側の書き方であって『「運転ミスはしていない」と答えた』とは書いていない。
とも読めます。
だとすれば「ブレーキペダルを踏んだが効かなかった」という部分は本人の認識を答えているのであって、仮にそうでない認識ならば、故意の殺人罪って話になります。
本人が「ミスなどしてない!絶対だ」と主張しているならまた別ですが、そうかどうかはこの書き方ではではわからない。
『警視庁の事情聴取に「ブレーキペダルを踏んだが効かなかった」と故意であることを改めて否定したことが17日、捜査関係者への取材で分かった』
と書かれる内容かも知れません。
我々にはわからないのです。
亡くなられた尊い命と御遺族の方のお気持ちなど勿論大事で、この様な事故はあってはならないのはその通りですが、ファクトが何かを判断出来るのは、我々の様な伝聞位置からではなく、現場や関係当事者だけですね。専門家でもないし。
別に忖度しちゃいませんけれど。
情報って難しいですよね??
世間が求めるのは「私がミスしました。大変申し訳ありませんでした」の姿なのかも知れませんが、それはそれで怖くないですかね。
関連記事
-
鬼畜米英が始まったのは、1944年からの現象 岩波ブックレット「日本人の歴史認識と東京裁判」吉田裕著
靖国神社情報交換会に参加した。歴史認識は重要な観光資源であるとする私の考えに共鳴されたメンバーの
-
『1964 東京ブラックホール』貴志謙介
前回の東京五輪の世相を描いた本書を港区図書館で借りて読む。今回のコロナと五輪の関係が薄らぼんやりと
-
『永続敗戦論 戦後日本の核心』、『日米戦争を起こしたのは誰か ルーズベルトの罪状・フーバー大統領回顧録を論ず』『英国が火をつけた「欧米の春」』の三題を読んで
「歴史認識」は観光案内をするガイドブックの役割を持つところから、最近研究を始めている。横浜市立大学論
-
『天皇と日本人』ケネス・ルオフ
P114 マイノリティグループへの関心 p.115 皇室と自衛隊 他の国の象徴君主制と大きく
-
錯聴(auditory illusion) 柏野牧夫
マスキング可能性の法則 連続聴効果 視覚と同様に、錯聴(auditory illu
-
『枕草子つづれ織り 清少納言奮闘す』土方洋一 紙が貴重な時代は、日記ではなく公文書
団塊の世代が義務教育時代に学修したことの一部が、その後の研究により覆されている。シジュウカラが言
-
動画で考える人流観光学 『ビルマ敗戦行記』(岩波新書)2022年8月27日
明日2022年8月28日から9月12日までインド・パキスタン旅行を計画。ムンバイ、アウランガバード
-
ソ連の北方四島占領作戦は、米国の援助のもとで実施されたという「発見」 『さらば!検索サイト』太田昌国著 現代書館
また私の頭の中で「歴史は新しく作られる」という例が増加した。表記のpp.77~79に記述されている
-
『QUORA 日本人の賃金が30年間増えなかった理由』vs 渡辺努東大教授の「物価と賃金の心地よい状態」説
渡辺努「世界と日本の物価に何が」2022年12月13日 (火) https://www.nhk