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『ざっくりとわかる宇宙論』竹内薫

公開日: : 最終更新日:2023/05/29 出版・講義資料


物理学的に宇宙を考察すればするほど、この宇宙がいかに特殊で奇妙なものかが明らかになる。マルチバースを考えた方が宇宙を理解しやすくなる。
超ひも理論では無数の解答がある。ひもが生えている膜(プレーン)が衝突するとブラックホールが発生
ビックバンは宇宙の始まりではない
不確定性原理 無に近い状態からインフレーションが起き、インフレーションが終わった時に、潜熱がたまり、ビックバンがおきた。
宇宙は加速膨張している。
宇宙の始まりに暗黒エネルギーがあったかどうか?
量子宇宙(不確定原理が働いている)はいつから始まったか?実は量子宇宙には「はじまり」といった時間概念(反復概念)が通用しない。
ゴルディロックスの宇宙 六つの宇宙定数がうまく噛み合った時だけ宇宙が誕生する

現在の宇宙は137億年、これをわかりやすく100億年とし、10宇宙年とする。現在は、「星の時代」(6宇宙年~14宇宙年)次は「縮退の時代」(14~40)その次は「ブラックホールの時代」(40~100)

物理を数学を用いて説明することは、今日では当たり前だが、デカルトの時代はそうではなかった。

現在おかしな現象にであったとき、物理学者は計算間違いかと疑うが、そうではなかったとき、宇宙論は数学の世界なのでおかなり不思議なことが起きても驚いてはいけない

7次元球面 28個の微分構造がある

エキゾチックな4次元の宇宙論が進んでいない理由は、数学が足りないから。具体的な計算ができない。我々が住んでいる宇宙は偶然ではないという証明ができない

11次元の宇宙において我々に見えているのが4次元だけならば、残りの7次元は人類の観測技術には引っかからないわけ。その一つ一つが宇宙として自立できるならほとんど無数に異なる宇宙ができてしまう

Dプレーン」 単なる境界条件なら、あくまで超ひもという物理的な実態に隷属する2次的な概念に過ぎないが、Dプレーンは物理的な実態であることが判明した

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