*

シニアバックパッカーの旅 2023年2月18日 コートジボアール(国連加盟国153か国目)隣国と緊張 白い霞  

公開日: : 最終更新日:2023/05/24 シニアバックパッカーの旅

2023年2月18日
コートジボアールはアビジャンにトランジット。タクシーで回る。プラトー地区は西アフリカのNYとよばれるらしいが。。。
白くかすんでいるのはアビジャンの特徴。セントポール大聖堂で結婚式に遭遇、幸運だった。ステンドグラスには黒人が描かれている。
交通混雑は半端ではない。日本もアセアンも辿ってきた道だから、発展間違いない。逆に需要もないのに施設整備する地域は衰退する。
 
 

教会内の動画

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

旅行資料
イボワリテ民族主義

 

アビジャンはコートジボワール南東部に位置し、エブリエ潟に面した街である。1933年に仏領コートジボワールの首都になった。コートジボワール独立の 1960年以降、プラトー地区には高層ビルが林立し、「西アフリカのニューヨーク」とも呼ばれたりした。1983年に首都をコートジボワール中部のヤムスクロに譲ったものの、現在でもフランス語圏アフリカ最大の都市には変わりはない。アビジャン市内の観光施設としては、国立博物館、サン・ポール教会(カトリック教会で、高速道路沿いで奇抜な形をしている)がプラトー地区にあり、多くの洗濯屋が水辺で洗濯をしているので有名なバンコの森がアジャメ地区にある。

 

人口450万のアビジャンはエブリエ潟を取りかこむように、プラトー、トレッシビル、アジャメ、ココディ、アボボ、ポール・ブエ、ヨープーゴン、マルコリー、アッテクベ、クマシの10の区が広がっている。市の中心街はプラトー地区で、ここに政府官庁や企業が多く立地し、高層ビルが立ち並んでいる。東のココディ地区は高級住宅街で、大使館や豪邸が立ち並ぶ。南のトレッシビルは下町であり、アビジャン・ニジェール鉄道の駅がある。北のアジャメも下町であり、アビジャン最大の市場や長距離バスターミナルがあり、多くの人でにぎわっている。

 

以前にガーナを旅行した際に、地元旅行会社に、陸上移動でのコートジボアールの手配ができないと問い合わせをしたことがあったが、その時の返事はきわめて否定的であった。その理由はコートジボアールが極めて政情不安で、隣国ガーナやリベリアと国境紛争があるからであった。最終的にはトーゴまでの陸上移動を自動車をチャーターして1万円でお願いしたのだが、西アフリカを陸上移動できれば、時間的にも、経済的にも助かるのであるが。

 

 

 

 

https://kojimateacher-goestoafrica.com/covidtest-declaration-departure-cotedivoire

 

セントポール寺院

 

 

寺院のそばの公園からのエブリーラグーンの風景

 

コートジボアールでもトラベリングパームが旅人を向かいいれてくれます

 

 

 

 

 

◎ ガーナ・アクラ 経由 でアビジャン入り

 

サントメプリンシペからアビジャンに行くためには、サントメ経由の便が少なく、アクラに立ち寄らざるを得なかった。Tripcomで予約をいれたところ、ACC到着のTAP便のターミナルがT1と記述されていた。しかし、翌日のアビジャン行きのターミナルはT3となっており、上手くトランジット移動できるのかわからず、何度も問い合わせをした。結論からすると、Tripcomが間違っていたのであり、到着も出発もT3であった。TAPの航空券を見れば問題はなかったのであるが、Tripcomが自社の航空券を送ってきて、おまけに転記ミスをしていたのだ。スルーバゲッジができないので、一般的にはいったん入国する必要があるのだが、私の場合荷物はないので、自動チェックインを申し込んであるから、入国しないで乗り継げる。以前に利用したアクラの旅行会社に問い合わせて、24時間開港であり、空港内の移動が可能という情報も得ていた。入国ビザ代がもったいないうえ、宿と空港の往復の時間を考えれば、あまり意味がないからである。有料の24時間ラウンジもあるようだが、わざわざ会員になるほどの事でもないだろう。

 

 

 

例年12月から3月までがハルマッタン(サハラ砂漠から吹く砂を含んだ風)の季節でアビジャン市内は白い霞に包まれたようになることがある。

 

 

 

◎コートジボワールの国土は、日本の面積から四国の面積を除いたぐらい大きさ。コートジボワール最大都市のアビジャンは、2月や3月には気温が高く湿度も高い。コートジボワールには63もの民族が住んでいる。コートジボワールはチョコレートの原料になるカカオの世界生産の35%を占め、世界最大の生産国。日本に輸入されるカカオの半分以上はガーナ産。コートジボワールは西アフリカ最大のコーヒー豆の生産国で、気候の関係でアラビカ種が栽培できないので、インスタントコーヒー用のロブスタ種が栽培。そして、これらのコーヒー豆は国内で飲まれているほか、インスタントコーヒーとして全世界に輸出。コートジボワールは1960年代から70年代にかけて工業化が進み、アビジャン市内には、石油精製所、食品加工(インスタントコーヒー、固形ブイヨン、飲料、チョコレート、パスタ)工場、洗剤・石鹸工場、文具工場などが存在。それらで生産された商品は国内消費だけでなく、西アフリカ諸国にも輸出。それらの工業を支えている電力は、火力と水力で発電し、国内への送電だけでなく、ブルキナファソ、ガーナ、マリなどの近隣諸国にも売電。コートジボワール人の食べ物は多彩で、米は国産米もあるが、不足分はタイ米やアメリカ米などを輸入。プランテンバナナ(生食しない)は、蒸かして食べ、もちにして食べる。とうもろこしもまた焼きとうもろこしにして食べ、粉にしたものをもちにして食べる。キャッサバは蒸かして食べるのもよし、もちにしたり、アチャケ(北アフリカのクスクスみたいなもの)にして食べる。キャッサバは腹持ちがよく、安価なので、コートジボワール人はよく食べる、トマト、オクラ、たまねぎ、ほうれん草などの野菜と魚か肉を煮込んだものを一緒に食べる。フランスの植民地だったので、美味しいフランスパンを安価で買うことができ、パスタもアビジャン市民には親しまれている。特にスパゲティとレバーとトマトソースを絡めたものなどは、マキ(簡易食堂)で簡単に食べられ、かつ美味しい。昔からヨーロッパ人が多く住んでいたので、ロングライフ牛乳でない、普通の牛乳も購入することができ、ワインも比較的安価に購入することができる。その他、中国人農民がいて、青梗菜、きゅうり、白菜なども購入することができる。

 

 

 

 

コートジボワールでは首都機能があるアビジャンが一番の都市として栄えている。ここにはニューヨークのように高層ビルが立ち並んでおり、人口の数は横浜市を超える470万人。さらにはポール大聖堂やプラトー地区など魅力的な観光スポットがあり、街の歴史も100年と古く、フランス人によって建設されたのが起源です。アビジャンはまさに首都らしい首都。

 

 

治安  コートジボワールはけっこう治安が悪い国、最近まで二度の内戦が起きた。一回目は2003年に起き国内が南北に分裂する事態が起きた。北部は前大統領が指揮する反乱軍、南部は現大統領を中心とした政府軍がそれぞれ支配。その被害は想像絶するもので2万人の国民が難民になったほどだと言われている。コートジボワール内戦は2011年まで実質8年も続いた コートジボワールとガーナはお互いライバル同士で、扱う言語も全く違います。なので、国境では両国のにらみ合いが続いている。特に石油など資源の取り合いが問題。しかも、両国はそれぞれ違った国境線を主張、内戦とは別のベクトルで激しい争いが続いていた。 リベリアとコートジボワールの国境もかなり緊迫した情勢国境付近は国内と比べて治安が悪く、土地争いが頻発。中にはリベリアの兵士が国境を越えて村を荒らす事態にまで発展。ここを観光したいなら、治安情報を事前に確認。   コートジボワールはまだまだ治安が悪いところが多いため、観光の際には注意が必要。国内では富裕層を狙って金品を非合法に奪う強盗が多い。中にはタクシーの運転手と強盗がグルになる例も少なくない。しかも、テロが頻繁に起きているところもある。狙われてしまったら一巻の終わりなので、巻き込まれることのないように。

 

アビジャン

 

 

 

 

 

 

https://youtu.be/bivC78ctT60

関連記事

シニアバックパッカーの旅 (23)浙江省 杭州(918.8万人)一人あたりGDP 約170万円

  抗州東から地下鉄4号線で。ブランドショップが立ち並ぶ四角から、西湖が

記事を読む

シニアバックパッカーの旅 セイシェル 国連加盟国122か国目)(142)2019年2月15日~16日  

アジスアベバを離陸、ソマリア上空を飛んでセイシェルに到着。その間の動画である。 https:

記事を読む

シニアバックパッカーの旅 サウジアラビア リヤド 2023年3月1日~3日

3月1日 ジェッダからリヤドに移動 htt

記事を読む

シニアバックパッカーの旅 2019.9.26 マーシャル諸島共和国 国連加盟国136か国目 マジュロMAJ 

https://photos.google.com/photo/AF1Qi

記事を読む

シニアバックパッカーの旅 2019年9月26~29日 ミクロネシア連邦 国連加盟国134か国目 ポンペイ島パリキールPNI  

2019.09.26深夜ミクロネシア到着。 迎えがきていない。電話する。十分というが、20分経って

記事を読む

Middle East · Balkan Travel ALBANIA 8th MAY 2017  

Albania Travel Video https://goo.gl/photos/8WkNES

記事を読む

シニアバックパッカーの旅 2022年5月3日日中 バジリカータ州 マテラ

  2022年5月3日バーリからMateraへ           旅

記事を読む

シニアバックパッカーの旅 5月19日 旅の終わりはアラブ首長国連邦・ドバイ(国連加盟国99か国目)

https://goo.gl/photos/ahvZBNeujQRGXvRUA 今回の旅の終わ

記事を読む

シニアバックパッカーの旅 2019.10.11~12トンガ(国連加盟国140か国目)  ヌクァロファ TBU

https://photos.google.com/photo/AF1QipNhnRVKfiN6s

記事を読む

Lesotho · Maseru (151) February 24th and 25th February 2019

I spent three hours at the transit of John. It wa

記事を読む

no image
言語とは音や文字ではなく観念であるという説明

観光資源を考えると、言語とは何かに行き着くこととなる。 愛聴視し

no image
世界の運営を米国でなく中露に任せる 2023年6月7日  田中 宇

https://tanakanews.com/230607armeni

ヘンリーSストークス『英国人記者からみた連合国先勝史観の虚妄』2013年祥伝社

2016年10月19,20日に、父親の遺骨を浄土真宗高田派の総本山専修

旅籠とコンテナは元来同義 自動運転時代を予感 『旅館業の変遷史論考』木村吾郎

世界各国、どこでも自動車が走行している。その自動車の物理的規格も公的空

no image
旅館業法論議 無宿人保護(旅館業法)と店子保護(不動産賃貸)の歴史 

◎東洋経済の記事 https://t

→もっと見る

PAGE TOP ↑