🌍👜 🚖シニアバックパッカーの旅 チームネクストモスクワ調査(9月8日~12日)➁モスクワの交通事情概要
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最終更新日:2023/06/15
シニアバックパッカーの旅, ライドシェア, 配車アプリ
今回のモスクワ調査でご指導いただいた、長岡科学技術大学特任准教授の鳩山紀一郎氏に、事前にチームネクストin函館のセミナーで、モスクワ市の都市交通の現状を講演いただいていた。その資料を基に以下解説する。
モスクワ市は2012年に市域が拡大され面積が倍増され、2600平方キロメートルとなり、東京都の2200平方キロメートルより大きくなっている。人口は1200万人超と、東京都の1400万人弱、23区の900万人と同程度と考えていいのだろう。モスクワ市と比較すればいいのかモスクワ州と比較すればいいのかはよくわからないからだ。従って人口密度はモスクワは平方キロメートルあたり4800人、東京都は6300人であるが、旧モスクワ市と23区で比較すると同じようなものだろう。自動車の保有台数は、モスクワ市300万台強、東京都400万台強であるが、これも人口と同じと考えていいのだろう。
ネットで調べたモスクワ市民と東京都民の名目GDPを見ると、モスクワは4万5千ドル、東京は5万8千ドルと、いずれも世界水準から見れば先進地域であり、交通事情もそれを反映しているのであろう。なおロシア全体の一人当たり名目GDPは12000ドルである。
都市の骨格
モスクワの道路は、環状と放射構造になっておりわかりやすい。ガーデンリングは片側8車線の区間もある。
モスクワの地下鉄は環状線と放射線があり、路線数も12(東京は12)駅数は206(285)営業キロ346キロ(300キロ)一日平均旅客数6500人(8700人)平均駅間距離1.8キロ(1.1キロ)保有車両数5500両(3800両)、大雑把に行って都市の構造を反映しているものの大きな違いはないと思われる。違いは東京の場合、陸上交通事業調整法の効果があり、国鉄を引き継いだJR東の骨格を基に、放射状の路線は私鉄、環状線内はメトロ(旧営団と交通局)に区分され、しかも相互直通が極めて進んでいることである。関西圏もようやく相互直通が進みだしたが、東京ほどではない。ヨーロッパ大都市はこの相互直通が全く進んでおらず、モスクワもその例外ではないことを反映している。これから、都市の再開発が実施される場合、この相互直通は大きな課題となるであろう。
なお、欧州諸国、旧ソ連邦諸国の大都市は、東京と異なり、路面電車やトロリーバス、さらにはBRT(バス・ラピッド・トランスポート)が発達している。道路事情の違いを反映していると思われる。これらの交通機関が、鉄道の相互直通の必要性を東京ほど感じさせなかったのかもしれない。
鳩山氏の専門分野である交通工学の知見を生かして、モスクワ市では交通環境改善のため、交通流動の適正化事業に乗り出している。
タクシー事情は後述する
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