シニアバックパッカーの旅 チームネクスト・モスクワ調査(9月8日~12日)①(市内視察)
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最終更新日:2023/05/26
シニアバックパッカーの旅, ライドシェア, 配車アプリ
承前
チームネクストによるモスクワのライドシェア調査の帰りに、折角だからウクライナのチェルノブイリをはじめ旧ソ連圏10か国、1地域(沿ドニエストル共和国)を訪問したいと思った。ロシアはモスクワ、ハバロフスク・サハリンと二度訪問しており、バルト海三国に加えれば、14か国となり、残すはビザが難しいトルクメニスタンだけになる。
帰りの航空券を手配する関係上、往路のみ調査団と同じ航空券の手配をお願いしたところ、往路のみの航空券代がエコノミーフレックスで43万円と表示された。目を疑い間違いだろうと何度も調べたが間違いがない。復路を13日のエコノミーで同行者と一緒に帰国すると、税金分を足しても19万1440円であるから、片道運賃の方がはるかに高いのである。
航空運賃に規制がかかっていた時代は、このような運賃設定は違法とされたものであるが、規制緩和が進み企業の判断ということになるのであろうが、常識的ではない。これなら往復を購入して、帰りを使わなければいい。また、帰りをキャンセルすると43万円になるなら、誰もキャンセルなどしなくて、別の便を選択するであろう。
事務局に迷惑をかけないよう、Google検索で8日に間に合う航空券を検索した。8日に出て9日の午前に到着するs7がある。イルクーツクで一泊するのであるが、イルクーツクはまだ行ったことがないので考えてみた。すぐ近くのモンゴルのフフスブルグ湖に行ったことがあるので、風土は想像できる。S7なのでoneworldの特典も使える。
しかし、中国国際航空の羽田発北京経由モスクワ行は、7万円弱で午後出発して夜の21時にはモスクワの到着。これが一番便利である。朝B成田発のJALl便より考え方次第では便利である。しかも中国国際航空はスターアライアンスの特典が使用できるのでラウンジが使える。
ちなみに、帰路は、キシナウ(モルドビア)、オデッサ、キエフ、チェルノブイリ(ウクライナ)、ミンスク(ベラルーシ)、バクー(アゼルバイジャン)、アルマトイ(カザフスタン)、ウルムチ(中国)、仁川・金浦(韓国)経由で羽田に帰っても往復合計税込みで20万であった。ロシアは一回ビザしかとっていないので、用心のためロシアにトランジットで入ることを避けてもこの値段である。航空券の手配は、Googleで検索すればおおよそのものは出てくる。その情報を基に、各航空会社のHPから購入すればよい。航空会社によっては、アプリがあり、ネットチェックインも可能であるから便利である。
実際 9月8日午後2時羽田を中国国際航空で出発し、北京でモスクワ便に乗り換えたところ、プレミアムエコノミーにグレードアップしてくれた。前日、朝鮮総連の60周年記念パーティーで中国国際航空の東京支店長と名刺交換をしたからというわけでもないだろう。モスクワSVO空港からはタクシーで2000ルーブル。23時にはホテルに到着していた。
9月9日 休日観光
朝、ホリデーインモスクワの周りを散歩。
1992年の時はメトロポールに宿泊。一人歩きなどできる時代ではなかったが、今回は治安も回復し、一人で歩き回った。都市の骨格はソ連時代だからよくできている。かろうじてロシア文字の判別ができるので、道には迷わなかった。
9日朝食後、調査団で市内観光。
まずボリショイ劇場等
https://photos.google.com/photo/AF1QipO8627aRLU3XBEaKlTjIRhRfn5IUX8JZZebU9E4
トレチャコフ美術館
そのコレクションは約13万点に及ぶ。ロシアのイコンの傑作であるアンドレイ・ルブリョフの『至聖三者』や『ウラジーミルの生神女』、ワシリー・カンディンスキーの『Composition VII』、カジミール・マレーヴィチの『黒い正方形』などの現代美術にまで渡る。1977年には、ジョージ・コスタキスGeorge Costakisのコレクションを獲得している。
アンドレイ・ルブリョフ 至誠三者
カンデンスキー Composition VII
ギリシャ正教とカソリックの違い ネット検索では次のような説明がベストアンサー つまり キリスト教の三位一体の解釈の違いがその原因。そもそもキリスト教は、ギリシャ世界で広がり、それがローマ帝国全体に広がった。キリスト教がローマ帝国の国教となったときに、キリスト教の定義として、三位一体の考え方が(むりやり)規定された。
(ニケーア・コンスタンティプルの公会議、ニケーア信条)
そこの公会議で使われた言葉がキリリシャ語であったため、ローマで使うラテン語に翻訳された際に、聖霊の出に関しての誤訳があった。本来は、「聖霊は父より出でて」となっているところが、「聖霊は父と子より出でて」となってしまった。このことにより、ローマ教会とコンスタンティノープル教会とで、三位一体に関する解釈が異なり、それが典礼の差につながり、しだいに乖離が大きくなり、修正が不可能になり分裂した。そもそもローマ教会による三位一体に関する誤訳は、誤訳ではなく、意図的に行われたと考えざるをえない。
三位一体の考え方の違いにより、ネストリウス派、単性派などが異端とされているが、それらの異端と、正教会では、
父=神
子=人間
聖霊=天使
三位一体=キリスト
と解釈されているが、カトリックでは、
父=父なる神
子=子なる神(キリスト)
聖霊=神の意思(?)
三位一体=神
とわけのわからない解釈になっている。
(これは三位同体であっって三位一体ではない)
これは、キリスト教がローマ周辺で、キリスト教の本質からずれた布教(キリストを神としてしまった)が原因で、本来のキリスト教の理念に戻れなくなってしまったために行われたとしか思えないとされている。
昼食後、日本でいえば表参道のような、アルバート通りを散策。前回来た時に一人で地下鉄に乗ってどこかわからなかったが、おかしな集団がビラを配っていた記憶がある。そのビラにはオオム真理教とかかれていた。例の国松警察庁長官拳銃襲撃事件がそのあと発生したときである。今回もアルバート通りで明らかにインド系と思われる宗教団体が活動していた。信者はロシア人が多かった。
クレムリン宮殿に赤の広場
午後、地下鉄に乗り赤の広場へ。モスクワ市長選挙のある日で、その時はそばまで近づけなかった。クレムリン宮殿を見学して戻ってきたら、今度は近づけた。皆写真を撮る。やはり赤の広場のネギ坊主が第一のランドマークである。それなりに話題性のあるKGBの建物等もあるがこれにはかなわない。海外では東京を映し出すときランドマークは何を使っているのだろう。CNNは東京タワーがよく出てくるが。日本だと富士山だろう。
GYM
国営百貨店で休憩。ここも1992年に訪問しているが、すっかり綺麗になっている。テナントは西欧系のブランドショップ。
オペラを見る
2018年9月9日夕刻若者のデモを横目に見ながらボリショイ劇場。Kalman Operetta Gara КАЛЬМАН-ГАЛА をみた。前回はバレーだった。子供の踊子がいたことを覚えている。途中入場だったので、マルボローの赤(1ドルの代わり)を案内のおばさんに渡した記憶がある。
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