定額使い放題社会の先にあるもの
「お金のない社会があったら」は、近年では忘れかけられているテーマです。共産主義国家が崩壊したことが原因かもしれませんが、国債の大量発行や日銀券の大量供給時代に再度考えてみるには、興味ふかいテーマです。
長嶋修氏は「空き家が蝕む日本」(ポプラ社)において「肉屋さんにゆけばタダでお肉がもらえ、野菜やお魚もタダで手に入ります・・・洋服もバスも電車もフリー。どんなサービスも自由に、無料で受けられるのです」と理想を記述しています。
この記述をヒントに、私が唱えている「月極め定額乗り放題輸送サービス」に、「飲み放題」「着放題」「住み放題」の使い放題社会が、その定額が国から保障される「ベイシックインカム」によって実現できるとすれば、一種の疑似共産社会が成立するのですね。
定額乗り放題制度は、原価が透けて見えやすい旅行業ビジネスモデルの脆弱性を補強する意味でも考え出したものですが、長嶋氏の記述をヒントに更に思考が進歩しました。
そもそも、モノやサービスの価格のうち、規制されているのものは暴利をむさぼらないという意味で、原価主義が採用されています。しかし、原価というものもフィクションで、世間の相場に従っているだけです。そう思えば定額使い放題制度が原価主義に反しているわけでもないわけです。
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