定額使い放題社会の先にあるもの
「お金のない社会があったら」は、近年では忘れかけられているテーマです。共産主義国家が崩壊したことが原因かもしれませんが、国債の大量発行や日銀券の大量供給時代に再度考えてみるには、興味ふかいテーマです。
長嶋修氏は「空き家が蝕む日本」(ポプラ社)において「肉屋さんにゆけばタダでお肉がもらえ、野菜やお魚もタダで手に入ります・・・洋服もバスも電車もフリー。どんなサービスも自由に、無料で受けられるのです」と理想を記述しています。
この記述をヒントに、私が唱えている「月極め定額乗り放題輸送サービス」に、「飲み放題」「着放題」「住み放題」の使い放題社会が、その定額が国から保障される「ベイシックインカム」によって実現できるとすれば、一種の疑似共産社会が成立するのですね。
定額乗り放題制度は、原価が透けて見えやすい旅行業ビジネスモデルの脆弱性を補強する意味でも考え出したものですが、長嶋氏の記述をヒントに更に思考が進歩しました。
そもそも、モノやサービスの価格のうち、規制されているのものは暴利をむさぼらないという意味で、原価主義が採用されています。しかし、原価というものもフィクションで、世間の相場に従っているだけです。そう思えば定額使い放題制度が原価主義に反しているわけでもないわけです。
関連記事
-
-
November 2, 2016 Survey report No.2 on taxi dispatch application and tourism advertisement in New York by Japanese taxi business CEOs
We went to the New York Times. In the New York
-
-
出張向け「定額航空運賃サービス」の記事
NEWSPICKSに、出張向け「定額航空運賃サービス」が米国で登場 という記事が紹介されていた。Bl
-
-
生産性向上特別措置法(規制のサンドボックス)を必要としない旅行業法の活用
参加者や期限を限定すること等により、例えば道路運送法の規制を外して、自家用自動車の有償運送の実証実験
-
-
モバイル交通革命で構想したこと シェアショウファー
人流観光研究所にメールが来ていた。自家用運転手のシェリングの構想について意見を聞かれたのである。複数
-
-
黒船はUberではなく中国の配車アプリ
下田沖にあらわれた「黒船」は一年前からくることがわかっていたから、江戸住民は弁当をもって見学に集まっ
-
-
『タクシー定期券』の専門誌報道について
2016年8月29日の東京交通新聞に「タクシー定期券」の報道がなされていた.定期「券」に問題があるの
-
-
🌍🎒 🚖シニアバックパッカーの旅 2018年9月12日 チームネクストモスクワ調査⑥ モスクワ市交通局等
モスクワ市の国際局の取り計らいで交通局及び観光局を訪問し、意見交換した。観光局からは最近のモスク
-
-
ヘルシンキのKutsuplus Maasより先にあったもの
㈱システムオリジンから出版した「観光・人流概論」169ページにヘルシンキのKutsuplusを紹介
-
-
人口減少と配車アプリ Taxi Japan 19.1.25 No.337号 長野県タクシー協会講演会内容へのコメント
長野県新年臨時総会後の講演会なので、テーマは将来ビジョン関係であろう。その意味で会員に日本の配車
-
-
パチンコの換金用商品と白タクの謝礼
自動車運送の無償、有償解釈通達が出た。 法治国家であるから、きちんとした解釈をしないといけない
