シニアバックパッカーの旅 2018年9月12日 チームネクストモスクワ調査⑥ モスクワ市交通局等
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最終更新日:2023/05/29
シニアバックパッカーの旅, ライドシェア, 配車アプリ
モスクワ市の国際局の取り計らいで交通局及び観光局を訪問し、意見交換した。観光局からは最近のモスクワ市の観光資源(初日に訪問済み)につき紹介を受け、10月に東京で開催されるモスクワデーについて情報を提供された。
以下交通局タクシー担当者からの説明概要を記述する。なお、交通局から入手したタクシ関係資料は人流観光研究所HPにアップしてある。(http://www.jinryu.jp/201809253801.html)。
責任者の連絡先は Aleksyu K Sergey AleksyuKSS@mos.ru
モスクワ市のタクシーの歴史
1907年10月4日 タクシーが導入 1925年 ルノー車が入る 1958年 ソ連時代のタクシーの黄金時代 1979年 赤色に統一 1992年 21のタクシー団体が民営化 2011年 連邦法9号が制定され、運転歴3年、法人格を持つことが決定 2012年 モスクワ市の助成金条例制定 2013年 黄色に統一 2014年 連邦運送業行政のIT処理化 2015年 タクシーの外観統一 2016年 モスクワ市とアプリ配車会社の取り決めで合法タクシーにのみ配車アプリを使用 2017年 配車アプリの法律化で、アプリ会社に報告義務 2018年 許可期間を5年に延長 現在46980台許可している モスクワ市には発行数を制限する権限は法律で与えられているが行使していない。46980のうち、個人が17%、法人が83%である。そのほか約2万台がモスクワ州で登録しており、市との協定によりモスクワ市内でも営業が可能になっている
タクシーの実態
利用者は2017年45万人/日であった数字が2018年760万人/日と17倍に増加した。年間2億8千万人である。
配車アプリは、連邦法では規制していない。連邦下院議会で配車アプリ法を検討しているとの情報はある。ロシアにはヤンデックス、Uber、GETT等に加えて、エストニア、中国からもアプリが入ってくるであろう。
運転手の収入は、月に4~10万ルーブルであろう「
自治体はフォーラムを結成してい情報交換している。モスクワが手本である。配車アプリはモスクワは発展しているが、そうでない自治体も多い。車体の色は南の方は白色が多く、サントぺテルスブルグは色は決まっていない。従業員研修はモスクワ交通協会が行っている。交通事業者も実施している。
ヤンデックスはテレコムに働きかけをし、インターネットの速度等を改善した結果効果が表れている(これがヤンデックスの強みか?)。
2011年法9号以前はジプシータクシーが合法タクシーの数倍多い状態であり、ジプシータクシーが都市交通を支えていたともいえる。つまり戦争直後の日本のヤミ米と同じであり、単純に違法だと批判できない状態であったのであろう。そこで当局は、配車アプリの導入と併せて合法タクシーの増強に乗り出したといえる。日本と異なり、法人タクシーの営業形態は、運転手に車を貸渡し、リース料を得るレンタカー会社の役割であり、配車アプリの必要性が日本に比べ格段に大きかったといえる。また、運転手にも車を購入できる者とできない者が存在することから、2412社のようなタクシー会社の存在が必要であったといえる。問題は運賃水準が低く、配車アプリの手数料が高くなれば運転手の取り分がますます少なくなることであり、副業に走る可能性が大きいことではないかとの印象を持った。
運賃水準
寺前から東京のタクシーにつき実態を説明。都市規模の等しいモスクワと東京の輸送実績はほぼ同程度であるとの説明(モスクワ市からもニューヨークも同様との情報)をした上、運賃水準が東京は世界水準でも最上位にあるのみ比べて、モスクワは最下位にあるのは、正しいのかとの質問に対して、間違いはないとの返答であった。モスクワ市としてはタクシ事業の経営改善のため補助金制度を設けている。車齢を引き下げるため、5億ルーブル補助している。その結果2万台が新しくなった。タクシーは年間8万~10万キロ走行。通常は3年リースで元を取り買い替えするので、その分の利子を補給している。
(上記は未定稿 ロシア語翻訳により改善の予定)
モスクワ交通局職員の本音の人物評価
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