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2018年1月22日23日 チームネクスト 沖縄タクシー・観光事情調査

午前中の大学の授業を終えて、羽田に直行。ぎりぎりのスケジュールでJALに搭乗。午後からは大雪の予報。予報通りであったから、帰りは沖縄到着便の遅れが原因で一時間出発が遅れた。

チームネクストセミナーの最後の時間をもらい、昨年調査した中国・中東鉄道の報告をし、沖縄のレンタカー、白タクのことにも触れた。また、中国を含む極東の各地域の所得水準を説明し、沖縄、別府は、広州と同じ2万2千ドル水準、熱海は済州島と同じ3万ドル水準だと説明をしておいた。つまり、日本の観光資源にあこがれてきて観光客が増加している面よりも、周りの地域の人の所得が高くなってきた結果であることを認識し、日本の所得は東京を除けばほとんど増えなかったことの結果であると説明した。沖縄とハワイは同じ人口140万人の島で、島外旅行客も900万人と同じ水準であるが、GDPはハワイは5万ドル、沖縄は22千ドルと大きく差がある、その原因を調べるのが研究者の役目だといっておいた。

那覇では沖東交通のお世話になった。自動車整備士にベトナム人の技能実習生を受け入れている先進企業であり、企業内保育所も設置している。保育所は安倍総理の公約の実施であり、全額補助に近い助成を受けるようである。観光税といい、保育補助といい、市町村レベルのわかりやすい政策が国のレベルで行われるようになっているが、これを進歩というのか劣化というのか、選挙目当てだとすると、いずれにしろ国政も市町村政治も同じ感覚になってきたのである。敬愛する西部先生が自殺された。紹介記事には、安倍総理の無教養と政策に絶望したことも出ている。レベルの低い思想に絶望したとか、確かに、国粋主義者ならきちんとアメリカとの付き合い方を議論しておかなければならいであろう。しかし、私は西部先生は、奥さんをなくされたことの影響が大きいと思う。『表現者』の経営が難しくなり、私の友人に頼まれたことが縁で、私も多少の力になれないかと言うことから、面識を得た。ご先祖は石川県の柴山潟の近くの出身とお聞きしている。ご夫妻で加賀市に来ていただいたことがある。商工会議所で講演していただき、ホテル百万石にお泊りいただいた。その時、奥さんは、私に癌の抗がん剤治療は副作用が大きくて受けられないほうがいいとしきりにおっしゃっていたことを思い出す。
ベトナム人整備士は、年に一回の国家試験を受けてその実績を試されるようで、厳しい。落第すると帰国するわけだから、故郷で借金して出かけてくると、返せなくなり、その結果、逃亡するということになりかねない。日本での犯罪がベトナム人に多いということが「ルポ ニッポン絶望工場」に出ていたのもこのことによる。
保育所にはキティーちゃんのキャラクター。サンリオに使用権を払っているとのこと。一つ一つ丁寧に利用の仕方を制約されるようである。でも、市民がキティーちゃんタクシーに乗りたいというようで、また、マスコミもしょっちゅう取り上げてくれるので、元は取れているという納得のようであった。地方のマスコミも、ニュースが少ないせいもあり、安易に話題を活用する面がある。じっくりと調査取材などしないから、暇ネタに「今日はキティーちゃんタクシー」でいこう、などということになるのであろう。

沖縄本島のタクシーの輸送実績は平成17年5千2百万人から26年4千万人へと減少したが、営業収入は289億円から、272億円と微減である。沖東交通も車内にタブレットを導入した。広告収入を期待しているのであろう。沖縄県のタクシー利用回数が、年32回と全国平均13回を大きく上回る。東京28回、京都25回であるから、こまめに短距離を利用するのである。マニラでの話は逆で、交通混雑が激しく、社内乗車時間が長いので交通広告価値が高くなり、タブレットでの収入に期待できるといっていたから、沖縄の場合の広告は、また違った形での効果があるのかもしれない。沖縄のタクシー運転手の平均給与は、25年220万円、26年184万円、27年234万円とのことで、全産業平均の370万円、378万円、393万円には及ばないようである。観光客が増加している影響は、26年に減少していることから、もう少し調べる必要があろう。
https://photos.google.com/photo/AF1QipNCPqIYIAu6oK8ydFgS9PRD00DvgVkMwKz77vUu

首里城近くでは、外国人用の白タクの現場がみられる可能性があるということで皆で出かけてみた。
外国人は韓国、中国と多くいたが、白タクで来ているのかはわからなかった。通訳の沈さんの話では、インタビューの結果、若い人は皆ネットで調べてくるので、バスを使い、次にタクシーを使っているようだということで、いずれにしろ出発前にすべて準備してくるとのことであった。つまり、日本で待ち受けているのではだめということのようであった。
なお、首里城を見学した観光客は、沖縄も中国も韓国もあまり違いがわからないであろう。日本本土に入れば神社を見てその違いが判る程度で、私が西洋を旅行して、キリスト教の宗派の違がわからないようなものである。場合によると、イスラムとギリシャ正教の違いも判らないことがある。
https://photos.google.com/photo/AF1QipMyAAydIVSssKgjSemZl26-Ulh9iSEOQvT-jVVU

次に国際通りのレストランで焼肉。鉄板焼きは、日本人の発明。食後国際通りを散策。そのあと、アメリカンビレッジに立ち寄って空港に向かった。アメリカンビレッジには緑ナンバーの、韓国専用の貸切自動車と中国専用の貸切自動車、レンタカーバスが駐車していた。韓国の場合は、沖縄の旅行会社(http://www.jinotour.com/)が積極的に韓国台湾旅行のインバウンドもアウトバウンドも手掛けているようで、韓国語の対応もきちんとできているから、貸切バス許可も持っているようであった。東京でも京都でも、韓国中国に縁のある人が旅行会社を設立して、自国民を雇用して、ガイド、貸切バス、観光タクシーを手掛けるようになれば、白タク問題もおさまってくるかもしれないが、それができない日本人経営者、労働者は不満を抱くのであろう。
レンタカーは外国人が利用する場合、外国人が運転していますというステッカーを張っていた。


https://photos.google.com/photo/AF1QipPTj3YDuy6pALdSEzQqus9vtrDSwAYZrFWkC8Pz

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