🌍🎒 🚖シニアバックパッカーの旅 2019年9月11日 チームネクスト 清華大学やDiDiで考えさせられた無人運転車
公開日:
:
最終更新日:2023/06/14
シニアバックパッカーの旅, ライドシェア, 自動運転, 配車アプリ
筆者の参加しているタクシー事業者等の研究グループ(チームネクスト)で、恒例の海外視察に参加した。目的の配車アプリなどは改善段階問題に進化しており、DiDiや清華大の眼は完全に自動運転車に向けられていた。車ではなく運転者の脳内反応をどう解明し、実用化するか、つまり無人運転である。そのためには説得力あるデータが必要であり、膨大なデータ収集・解析が行われている。一昔前は営業車もデータ収集レベルに優位性があったが、今やそんなレベルではない。無人運転には、Uber等が集めているデータですら社会的説得力を持たない。北京の清華大の王教授の研究室を訪問し、重慶・北京間連続2千キロの自動運転車のデータ収集に成功したほか、歩行者と自転車を識別するアルゴリズムの解明に成功したことを知った。カーレーサーの技能のアルゴリズムも解明しているようであり、近未来にカーレーサー、レースクウィーンは失業し、レースはロボコン化する。タクシーも運転手が失業するのではなく、タクシービジネスが大転換するのである。DiDiはそれがよくわかっているから、無人運転技術開発に参加しているのであろう。 字句「無人運転タクシー」も矛盾に満ちている。無人運転の時代には、自家用車と営業車(運送により直接の対価を得るもの)の区別はなくなる。公共空間である道路を運転者なしで走行している車の所有権、管理権が誰に属しているかということだけである。いわば、マイカーであるかレンタカーであるかということだけである。勿論国際運転免許は不要となる。デジタル技術を駆使すれば、公共空間利用度が正確に測定できるから、軽油諸税等営業用優先制度が問題視されるかもしれない。巨大な人流社会を形成している中国だから、無人運転データおよびそれを解析する人材も世界のトップを走ることが可能である。ロンドン、ニューヨーク、マニラ、モスクワとチームネクストは視察を続けているが、北京では無人運転について大いに考えさせられた。
関連記事
-
-
🗾👜 🚖2018年1月22日23日 チームネクスト 沖縄タクシー・観光事情調査
午前中の大学の授業を終えて、羽田に直行。ぎりぎりのスケジュールでJALに搭乗。午後からは大雪の予報。
-
-
「相乗り」「乗合」ライドシェア及びタクシー乗り放題制度(「タクシー定期券」)に関する大いなる誤解
2001年『モバイル交通革命』を出版したときに、乗り放題制度を提唱し、その前提にはライドシェアを置い
-
-
🌍🎒シニアバックパッカーの旅 2020年2月2日~3日 パナマ経由で 五輪8🏳🌈㉛蘭領アルバ
Googlephoto 2020年2月2日~3日 アルバ https://photos.goo
-
-
🌍🎒シニアバックパッカーの旅 2019.10.15 シンガポール新嘉坡(国連加盟国7か国目)
DRW MI804 SIN 1:30 SQ5204 4:45
-
-
🌍👜シニアバックパッカーの旅 2018年8月7日 ホテルRITZ
7日の日 イングランド銀行で古い£紙幣を新札に交換してもらい、リッツに移動。レセプションは意外なほど
-
-
ニューヨークのタクシーから予測すること ロボットタクシーよりも外国人運転者
VOAのニュースで、2016年4月の市議会で、外国語で与えられるべきタクシーライセンスを取得
-
-
ブロックチェーンと白タク、民泊シェアリングエコノミー 『公研』2018.12.No.664 江田健二×大場紀章 を読んで考える
白タクや民泊は、絶えずその有償性が問われて、既存業界の攻撃の的になる。無償であれば全く問題がない
-
-
ライドシェア(Lyft)容認の際のニューヨーク市交通委員会委員長のテレビ発言
Lyftがニューヨークで認められた際のニューヨーク市交通員会委員長(女性)のCNBCのテレビ出演での
-
-
🌍👜シニアバックパッカーの旅 2018.8.15 フェズ、カサブランカ泊
https://photos.google.com/share/AF1QipMWth67t8N3_w
