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🌍🎒 🚖シニアバックパッカーの旅 ロンドン配車アプリ調査③ hailoの見学

 

 

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本社はサマセットハウスの一般オフィスの中にあり、IT企業そのものである。配車状況もパソコン画面の中だけであり、まさに人流のサード・パーティービジネスを実施しているといった感じを受けさせられる光景である。

 

 

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ただ、ブラックキャブの給油所隣接の休憩所等のそばにHailoの現場事務所を設けるなど、Hailoにとっての顧客であるブラックキャブのドライバーに対するかなりの気遣いをしている。

 

ロンドンのブラックキャブ運転手は2万5千人近く存在するといわれているが、実際稼働しているのは2万人くらいではないかとのことである。Hailoはそのうち、約一万四千名のブラックキャブのドライバーに参加してもらっている(全世界では6万人の運転手が登録)。顧客は55万人が登録している。その結果、ロンドンでは一日当たり1万回配車している(注)。一回当たりの運賃は平均16ポンド程度である。Hailoは配車料として運営コストのみとっており、5~20%を運賃からもらっている。開業以来これまでに2千万人以上運んでおり、2秒間に一回の配車をしていることになる。平均到着時間も3分である。

 注 調査団に参加した稲員興産の稲員氏及び徳田氏の意見 ブラックキャブドライバーが14,000人に対して1日の配車件数は10,000件とのこと(1日1件弱)。この数字では流し中心でも少ないのでは。そもそもヘイローの開始が2011年であり、これから本格的に広がっていくのではないかと思われる。併せて、ヘイローを導入して実車率が35%→65%になったという話もあったが、ロンドン中心部のピカデリー地区で夜間姿を消すと言われたブラックキャブが、ヘイロー画面では数多く現れていた事実から、「頑張って流している」ドライバーの実車率の向上にヘイローが少なからず貢献しているのではないか。いずれにせよ、65%という数字については何か補足が必要と思われる。

 

Hailoの配車の対象について、自家用車を利用するPHVに広げた時に、ブラックのキャブドライバーの誤解が生まれ軋轢が生じたが、三人の創業者ドライバーの努力もあり、いまでは理解を得られている。Uberのようなニュースになるような混乱は生じなかった。ドライバー出身の創業者の一人RUSSELL氏の話では、20年前からこのような配車構想を抱いていたとのことであり、私と同じような構想を考えていた人が世界中を探せばいるのもだと感じたところである。混雑時にブラックキャブが配車できないようなとき、企業向けのPHVからの配車が行われ、エンドユーザーの信頼を得ている。

配車アルゴリズムもかなりクールであり、全世界共通で距離も一センチでも近いほうを優先配車するということであり、このあたりが人間が行うウェットな面が存在する日本の無線配車とはことなるようである。ただし混雑時等の協力実績をカウントして次回のシフト(36時間)の時に優先度を高めるアルゴリズムを組み込んでいる。ピックアップ地点で2.5分待つルール(大阪は5分)である。混雑情報はgoogle等の地図情報にすでに標準装備されているのでアプリ段階では特段の手当てはしていないとのとこである。

ブラックキャブは流し中心で現金商売が当然のごとく受け入れられているが、アプリ配車の普及は流しと流しでないものの区分を少なくしてゆくはずであり、ブラックキャブ運転手もこれまでのような業態では成立しなくなるかもしれない。流しで拾った顧客がHailoの登録会員で希望すればHailoでの支払いも認めるシステムを導入したことから、限定的ではあるがクレジット支払も求められるようになってきた。

HailoとしてはこれからAddison LeeのようにB2Bへの対応も強化してゆく。法人のクレジットカードで登録し、月単位の締めが可能なように対応している。スマホだけでなくパソコンからも予約が可能であり、予約時に簡単なメモも残せるように配慮している。現在のスマホでは不可能な複数台同時配車システムも開発しており、ホテル側で予約しホテル側にチャージすることも可能であるとのことである。このあたりのアルゴリズムが開発されると、将来旅行商品も可能となるであろう。これの行き着く先に、定額乗り放題モデルがあるのか私個人としても楽しみでもある。

なお、今回のロンドン訪問で最混雑時の対応は配車アプリの問題ではないことを実感した。今回風邪をひいてしまい、首相官邸訪問後に予定されていたHailo・CEOであるロナルド(表紙写真左の人物)との食食事会に参加ができず、別途配車を依頼したのであるが、通行止めが急に発生したこともあり、企業向けの自家用車の配車でも、大幅に遅れてしまった。このような時の顧客への対応はどうなっているかといった情報提供が重要であり、どの程度遅れるのかがきちんと提供されれば信頼は失われないであろうと感じた次第である。

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