『科学の罠』長谷川英祐著「分類の迷宮」という罠 を読んで
公開日:
        
        :
         最終更新日:2023/05/31        
        観光学評論等                
      
観光資源論というジャンルが観光学にはあるが、自然観光資源と文化観光資源に分類する手法に、私は異議を唱えている。
(http://www.jinryu.jp/201703023474.html)
本書の中の一説「分類の迷宮」という罠を読み、単純に観光資源の分類に異議を唱えていた自分が恥ずかしくなったのここの記述しておく。
著者は、科学は「WHAT」(何であるか)ではなく(26〜36・98・129頁)「WHY」・「HOW」を探求することと位置付け(37〜56頁)ている。分類はコミュニケーションツールであるとする。そして常に書き換えられているとする。ある分類を使わなければいけないといえるのは、誰もが従わざるとえないことが示される場合だけである。本でいえば、字数。特に著者の専門である生物学関係では第1・2章を割き、とりわけ分類学の曖昧性を取り上げつつ(第2章)、分類学は科学でない(98頁)とまで言い切っている。
関連記事
-  
                              
- 
              千相哲氏の「聞蔵Ⅱ」を活用した論文「「観光」概念の変容と現代的解釈」という論文を偶然発見した。 http://repository. 
-  
                              
- 
              世界人流観光施策風土記 ネットで見つけたチベット論議立場によってチベットの評価が大きく違うのは仕方がないので、いろいろ読み漁ってみた。 〇 200 
-  
                              
- 
              脳科学と人工知能 シンポジウムと公研本日2018年10月13日日本学術会議講堂で開催された標記シンポジウムを傍聴した。傍聴後帰宅したら 
-  
                              
- 
              Nikita Stepanov からの質問Nikita Stepanov (Saint-Petersburg State Polytechn 
-  
                              
- 
              『佐藤優さん、本当に神は存在するのですか?』メモ竹内久美子×佐藤優 著 文芸春秋 本当に対談で語られたことなのか、発行済みの著作物をもとに編集部が 
-  
                              
- 
              辛坊正記氏の日本の中小企業政策へのコメント下請け泣かせにメス、政府が価格交渉消極企業を指導-150社採点 Bloomberg 2023/02 
-  
                              
- 
              『仕事の中の曖昧な不安』玄田有史著 2001年発行書評ではなく、経歴に関心がいってしまった。学習院大学教授から東京大学社研准教授に就任とあることに目 
-  
                              
- 
              学士会報第20回関西茶話会「新興感染症の脅威と現代世界」光山正雄感染症は今も世界の人々の死因第一位 歴史上の重大感染症 ①ペスト 14世紀 欧州で大流行 当時の 
-  
                              
- 
              羽生敦子立教大学兼任講師の博士論文概要「19世紀フランスロマン主義作家の旅行記に見られる旅の主体の変遷」を読んで一昨日の4月9日に立教観光学研究紀要が送られてきた。羽生敦子立教大学兼任講師の博士論文概要「19世紀 
- PREV
- 『インバウンドの衝撃』牧野知弘を読んでの批判
- NEXT
- 「DMO」「着地型観光」という虚構

 
        