ふるまいよしこ氏の尖閣報道と観光
公開日:
:
最終更新日:2023/05/16
歴史認識, 用語「人流」「観光」「ツーリズム」「ツーリスト」
ふるまいよしこさんの記事は長年読ませていただいている。
大手メディアの配信する記事より、信頼できると思っている。
2013年中国人の海外旅行が大きくのびている時に、訪日客だけ減少したことを、大学の講義をはじめ各所で私は解説しているが、その原因が官製デモであることをふるまい氏は解説している。
http://www.newsweekjapan.jp/column/furumai/2012/10/post-567.php
この記事の要点を今度Newspicksのコメント欄で記述されていた。
https://newspicks.com/news/1510241?ref=notification
その内容は下記の通り「日本の新聞社や出版社に務めたことのないわたしがフリーランスの「どこの馬の骨」ライターとして、一部の読者に記事を読んでいただけるようになったのは、こうした日本メディアの姿勢のおかげだとずっと思っています。
記者証も、えらそうな企業の名前のついた名刺ももたず、「どこ馬骨」ですからもちろん「ジャーナリスト」なんて恥ずかしくて自称できず、さらには社内の先輩後輩の関係で紹介してもらったおエラ方の取材はできませんでしたが、大メディアの右に倣え報道のお陰でどんだけ取りこぼした題材があったか。それをずっとほそぼそと記事にしてきました。
まぁ、お陰で2012年の反日デモを一斉に「中国政府内の権力闘争の賜である」と書いた日本メディアさんを無視して、現地での取材をもとに「いや、あれは日本政府が中国指導者のメンツをぶっつぶした腹いせだよ」と書いて、某誌の特集記事のトップを飾らしてもらいました(http://bit.ly/2mb7784 )。その後中国政府関係者も日本政府の訪中団に同様の言葉を漏らし、「あの記事のとおりだったね」と某ジャーナリスト氏からお褒めの言葉をいただきました(それでも大手メディアは論調を軌道修正しなかった)。」
民主(民進)党の野田氏の失策は、蓮舫氏を党首にかずいたことよりも、尖閣問題を先鋭化したことにあり、そのおかげで日本の国粋主義者まで勢いづいたことだ。
ふるまい氏の記事でもう一つ観光に重要なことが
「また、今みたいに政府主導の訪日観光客がわんさかと来て対応できずに大騒ぎになるずっと前に、中国人観光客の素直な日本旅行の感想をまとめて(http://bit.ly/2rDKH36 )」おられることだ。極めて当たり前のことが、日本人特殊論や日本文化特殊論的記事の前にかき消されてしまっっているのは嘆かわしい。というか、今後の政策遂行に大きな障害となるのである、
関連記事
-
-
中国語の中の日本語(Chinese Borrowings from the Japanese Language) 陳 生保(Chen Sheng Bao) 上海外国語大学教授
中国語の中の日本語(Chinese Borrowings from the Japanese
-
-
平野聡著『大清帝国と中華の混迷』を読んで
ヴァーチャル旅行韓国中国東北編を記述する際の参考に読んでみた。大変参考になったが、筆が走りすぎてい
-
-
ハーディ・ラマヌジャンのタクシー数
特殊な数学的能力を保有する者が存在する。サヴァンと呼ばれる人たちだが、どうしてそのような能力が備わ
-
-
『観光紀遊』岡千仭著 明治19年
明治19年であるから、観光は国際観光の意味が強い時代であろう。
-
-
保護中: 意識と量子力学とAI
量子力学には興味はあるものの、私の頭では理解できないことはわかっている。でも、わかりやすい解説がある
-
-
『本土の人間は知らないことが、沖縄の人はみんな知っていること』書籍情報社 矢部宏治
p.236 細川護熙首相がアメリカ政府高官から北朝鮮の情勢が緊迫していること等を知らされ、米国は
-
-
『インバウンドの衝撃』牧野知弘を読んでの批判
題名にひかれて、麻布図書館で予約をして読んでみた。2015年10月発行であるから、爆買いが話題の時代
-
-
進化するぷらっとこだま(JR東海ツアーズ)、では「ぷらっとタクシー」は?
旅行業法のパッケージツアー(主催旅行(現在は企画旅行))の面白さを説明するのに一番わかりやすい事例が
- PREV
- 通訳案内士の禁止行為
- NEXT
- 理解するAIは数学の新理論の発見なしにはあり得ないということ