ふるまいよしこ氏の尖閣報道と観光
ふるまいよしこさんの記事は長年読ませていただいている。
大手メディアの配信する記事より、信頼できると思っている。
2013年中国人の海外旅行が大きくのびている時に、訪日客だけ減少したことを、大学の講義をはじめ各所で私は解説しているが、その原因が官製デモであることをふるまい氏は解説している。
http://www.newsweekjapan.jp/column/furumai/2012/10/post-567.php
この記事の要点を今度Newspicksのコメント欄で記述されていた。
https://newspicks.com/news/1510241?ref=notification
その内容は下記の通り「日本の新聞社や出版社に務めたことのないわたしがフリーランスの「どこの馬の骨」ライターとして、一部の読者に記事を読んでいただけるようになったのは、こうした日本メディアの姿勢のおかげだとずっと思っています。
記者証も、えらそうな企業の名前のついた名刺ももたず、「どこ馬骨」ですからもちろん「ジャーナリスト」なんて恥ずかしくて自称できず、さらには社内の先輩後輩の関係で紹介してもらったおエラ方の取材はできませんでしたが、大メディアの右に倣え報道のお陰でどんだけ取りこぼした題材があったか。それをずっとほそぼそと記事にしてきました。
まぁ、お陰で2012年の反日デモを一斉に「中国政府内の権力闘争の賜である」と書いた日本メディアさんを無視して、現地での取材をもとに「いや、あれは日本政府が中国指導者のメンツをぶっつぶした腹いせだよ」と書いて、某誌の特集記事のトップを飾らしてもらいました(http://bit.ly/2mb7784 )。その後中国政府関係者も日本政府の訪中団に同様の言葉を漏らし、「あの記事のとおりだったね」と某ジャーナリスト氏からお褒めの言葉をいただきました(それでも大手メディアは論調を軌道修正しなかった)。」
民主(民進)党の野田氏の失策は、蓮舫氏を党首にかずいたことよりも、尖閣問題を先鋭化したことにあり、そのおかげで日本の国粋主義者まで勢いづいたことだ。
ふるまい氏の記事でもう一つ観光に重要なことが
「また、今みたいに政府主導の訪日観光客がわんさかと来て対応できずに大騒ぎになるずっと前に、中国人観光客の素直な日本旅行の感想をまとめて(http://bit.ly/2rDKH36 )」おられることだ。極めて当たり前のことが、日本人特殊論や日本文化特殊論的記事の前にかき消されてしまっっているのは嘆かわしい。というか、今後の政策遂行に大きな障害となるのである、
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この翻訳テキストは、細谷千博他『日米関係資料集1945~97』(東京大学出版会,1999)<当館
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