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中東・バルカン旅行を終えて(まとめ・未定稿)

公開日: : 最終更新日:2017/05/26 用語「人流」「観光」「ツーリズム」「ツーリスト」

〇一人当たりGDP
とりあえず訪問国の、2016年IMFと2015年国連の一人当たりの名目GDPの比較をしてみる。参考にヨルダン等すでに訪問した関連国もデータも加えてみる。
ダントツに豊かなのは、カタールでどの統計をとっても6万ドルを超える。サンマリノは4万7千ドル、アラブ首長国連邦は3万8千ドルで、この三国は日本より豊かである。日本は3万7千ドル、イタリアは3万ドルであるから、サンマリノの秘密を探ってみたい。
二番手に来る国は クウェート(2万6千ドル)マルタ(2万5千ドル)バーレーン(2万4千ドル)スロベニア(2万1千ドル)サウジアラビア(2万ドル)である。いわゆる中心国の罠を抜け出ている。中心国の罠状態から抜け出そうとしている国は、オマーン(1万6千ドル)クロアチア(1万2千ドル)に、統計の取り方でレバノン(1万1千ドル)が入ってくる。ブルガリア、モンテネグロ、ヨルダン、セルビア、マケドニアは5千ドルは超えているが、ボスニア・ヘルツェゴビナ、アルバニア、アゼルバイジャン、ジョージア(グルジア)、アルメニアは下回っている。これらの国は中国を下回るのである。

〇人口
人口で比較すると、サウジアラビアが唯一大国で3200万人である。アゼルバイジャン、アラブ首長国連邦が900万人台、ブルガリア、セルビアが700万人、ヨルダンが670万、レバノン、オマーン、クロアチアが400万人台、クウェート、ボスニア、ジョージアが380万前後、アルメニア、アルバニアが300万人前後、カタール、マケドニア、スロベニア、コソボが200万人前後、モンテネグロは60万人、マルタは40万人、サンマリノは3万人である。

〇外客数
バルカン諸国の人口比に対する訪問客数を概観すると、欧州平均では一人当たり0.64人訪問している。これに対してマルタは4.04人と観光が主体の地域であることがわかる。サンマリノは統計手法が異なり別に記述する。いま日本で販売されている商品が多いクロアチアは2.73人、スロベニアは1.17人、ブルガリアは1.02人と、やはり欧州内でも訪問率の高い地域である。いずれも欧州の平均値を超えている。イタリアは0.49人であり下回っているのは、人口規模が大きいからでもあろう。
これに対して、スロバキアは0.27人、マケドニアは0.20人、ルーマニアは0.10人と観光産業としては未開発地域である。その他のバルカン地域は統計がない。
中東は・・・

〇外客の支出状況(2014年)
マルタは欧州の中でも突出した地域であり、一人当たり616.07ユーロ(うち交通費160.83、宿泊費177.30)を支出し、一晩当たりでは 130.31ユーロ支出している。同じような状況にあるCyprusでは、一人当たり536.42ユーロ(うち交通費164.50、宿泊費117.80)一晩当たり105.89であるから、両者とも観光が主体の地域である。

EU28か国平均ではそれぞれ、一人当たり334.48(うち交通費106.66、宿泊費112.22)一晩当たり64.58である。英国は若干これを上回り、イタリアがこれを若干下回る。ドイツは470.16、170.33、200.51、107.81と英国を上回っている。つまり、イタリアは大衆化した欧州観光客が多いことの反映であろう。

Croatiaは、229.42、76.98 56.41、39.11、Sloveniaは228.66、70.10、82.43、55.78、Bulgariaは154.41、49.99、41.94、35.23であり、Romaniaは 107.46、37.63、23.09、26.15である。

〇平均宿泊数
平均宿泊数はイタリアが第一位で、11.08泊している。EU平均は5.52である。マルタは8泊と平均以上である。そのほか平均を上回るのは、スペイン、フランス、ギリシャ、イギリスであり、それ以外は平均以下であるのは、統計上の問題でもある。
クロアチアは5.28、スロバキアは2.65、スロベニアは2.53、マケドニアは2.17、ルーマニアは1.93、ブルガリアは1.93泊である。

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