シニアバックパッカーの旅 5月19日 旅の終わりはアラブ首長国連邦・ドバイ(国連加盟国99か国目)
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最終更新日:2023/05/20
シニアバックパッカーの旅
https://goo.gl/photos/ahvZBNeujQRGXvRUA
今回の旅の終わりはアラブ首長国連邦・ドバイということになった。十数年前エミレーツ航空が日本に乗り入れを始めた時に、新宿のホテルでお披露目があり、参加したことを思い出した。ドバイの名前もエミレーツの名前もまだ浸透していなかった。
世界一の高層ビル・ハージカリファハは混雑が予想され、ネット予約し約1万円支払った。予想通り大混雑であり、予約なしには最上階の展望台に上るのは絶望的な状況であった。時間は飛行機の時間を考えて午後7時と余裕を見て決めたつもりであっただが、落とし穴があった。
ドバイ空港がひとつしかないと思っていたが、カタール航空でドバイ発ドーハ行が、アール・マクトゥーム国際空港(ドバイ・ワールド・セントラル国際空港)であった。予約をみれば書いてあるのだが、その認識がなく、ドバイに到着した後、ターミナル1,2,3 のいずれかと問い合わせて気が付いたのであった。
第2ターミナル空港インフォメーションセンターの係員に聞き、さらにGoogleMapで調べた結果、1時間半から2時間かかるところにあるとわかる。午後11時半のフライトであるから、3時間前だと8時半、2時間前だと9時半には到着しなければならず、7時の予約ではぎりぎりであることが分かった。しかも最寄駅からはタクシーしかない。これは大変だと、事前に駅まで行ってみることにした。
ドバイ政府の統計によればドバイ国際空港は年間8千万人(うちトランジット55万人)の利用、マクツーム空港は80万人の利用と百分の一であるが、将来はこれをメインにする予定のようである。
第2ターミナルは、flydubaiの路線が多い空港。インド人が多く利用している。LCCの位置づけであろう。出稼ぎ労働者やその親戚・知人が主に利用するのである
滑走路は第一、第三ターミナルと共用しているかもしれないが、全く別でアクセスも悪い。そもそも「地球の歩き方」には出てこない。ここからドバイメトロまでGooglemapで道順を調べる。12時ころであったから時間の余裕はある。歩いて20~30分くらいのところにある。気温40度以上であるが歩くことにした。
ドバイメトロの駅が見える。駅員に切符の買い方を聞く。一日乗車券が20AEDとお得だという。あとで気が付いたが、インド人や観光客は一回一回買うお客が多く、並ばなければならないので、一日乗車券が便利であった。
タブレットで撮影したドバイメトロの沿線映像
レッドラインの場合、終点まで約50分かかる。終点一つ手前のダニューブ駅から空港に向かうことになる。午後8時ころでもタクシーを捕まえることは難しくなさそうであるが、念のため配車センターの電話も聞いておいた。またUberも営業しており、最悪の場合は利用できる。成田では、日本語のできない外客が非常事態の時利用するようで、Uberは重宝がられていると聞く。私も自国でダウンロードしているから使えるのであり、中国人観光客に全国タクシー配車アプリを日本でダウンロードさせるようではダメだろう。世界戦略からすればUBERに分があるし、中国人であれば中国の配車アプリを日本で使用することにしなければならない。今カーシェアリングで反対しているタクシー事業者も、こぞって中国配車アプリの門前に並ぶのであろう。
なお、ドバイは日本の都道府県と比較した場合、茨城県とほぼ同じ経済規模である。GDPにおける石油産業の割合は僅か1%台である。
元来の石油埋蔵量の少なさにより石油依存型経済からの脱却を志向せざるを得なかったため、1980年代の半ば頃から経済政策として『産業の多角化』を積極的に進め、国をあげて中東における金融と流通、および観光の一大拠点となるべくハード、ソフト双方のインフラストラクチャーの充実に力を入れた。その流れのなかで1981年(1985年)に開設に至った『ジュベル・アリ・フリーゾーン (JAFZ)』は、外資の直接投資の自由や外国人労働者の雇用の自由を完全に保障する経済特区で、その性質から外国企業や資本の進出を多大に促進した。ドバイメトロから見える風景は、工場用地開発が進められていることが見て取れ、その先にはコンテクレーンが見える。
また、ドバイは世界有数の観光都市に成長しており、2012年にマスターカードが公表した統計によると、世界で8番目に外国人旅行者が多く訪れる都市であり、中東では随一である。現在は観光を軸とした一貫した政策のもとで、ジュメイラビーチの人工島に建設された世界最高級の高層ホテルである「ブルジュ・アル・アラブ」などの高級リゾートホテルや中東地域最大のショッピングセンターの建設、人工衛星から見える唯一の人工島群である「パーム・アイランド」や「ザ・ワールド」、「ジュメイラ・アイランズ」、「ドバイウォーターフロント」、「ジュメイラ・レイク・タワーズ」、「ドバイ・マリタイム・シティ」、「ドバイ・メディア・シティ」、「ドバイマリーナ」、砂漠の人工スキー場「スキー・ドバイ」など、各種観光資源の開発に力を注いでいる。その雰囲気の一端は素人ビデオでもわかると思う。
しかしドバイを見ると、地球環境問題など吹き飛んでしまう。トランプさんの言うこともわかるような気がする。高温地帯のアラビア半島で冷房をガンガンきかせて、観光にモノづくりを行うことが地球全体でどれほど効率的なのかということである。石油が安く手に入るからであり、それでは解決にならないであろう。
タブレット撮影のドバイモールとハージカリハの映像
押し上げのスカイツリーと似たコンセプトであるが、こちらの方が規模がでかい。お土産に尾端さんにチョコレートを買う。ほかに土産に買うものがないのである。せいぜいマグカップにキーホールダーである。老舗観光地の土産物も始まりがあり、東京タワーのお土産も同じである。
ドバイを訪問する外国人の状況は、この1月から3月の統計では、インド、サウジアラビア、イギリス、中国、オマーン、イラン、パキスタン、アメリカ、ドイツ、クウェート、ロシア、フィリピンと、日本は二十位にも入っていない。
最上階行きエレベータに乗るところを撮影。ロシア人も多く、皆シャラポアさんのような美人にみえる。
ドバイモール。欧米系のブランドショップが中心で国際空港の免税店と同じ。ドバイも最終的には欧米資本に貢ぐことになっている。
なかに紀伊国屋書店が入っている。英文とアラビア文字の書物が中心である。商慣習も営業時間も違うから店員は多国籍。シンガポール、サンフランシスコにも店舗展開をしているようだが、最終的には脱日本なのか。リスクヘッジのためには正解であるが、日本語だけでは雇ってもらえなくなる。
最後の最後、8時半過ぎ、ドバイメトロのレッドラインの終着駅一つ手前のダニューブ駅。タクシーが待機しているか不安だったが、たくさん待っていた。空港までいくらかというと、60,70AEDという。事前の調査では、ドラーバーは50、空港係員は40といっていたから、50だというとOKがでた。50なら文句がないはず。ところがドラーバーが道をよく知らないのか、迷って貨物基地の方に来てしまった。ドバイに来てまだ6ヶ月のインド人、みなみケララ州だという。ドライバー仲間に譲ってもらって空港行を選んだのだったが、これならベテランにといえばよかったと思ったが、仕方がない。結局事なきを得たし、空港はガラガラで、それでも早くつきすぎたくらいであった。カタール航空のラウンジで一休みして、ドーハに向かい、東京へと戻ることになった。道中は時差解消のため、ドーハのラウンジ(休憩室)では仮眠をとり、機内ではひたすら映画を見て起きていた。
羽田に11時前に到着。モノレールで帰宅したのは11時50分であった。
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