*

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 グアテマラ(国連加盟国84か国目)、エルサルバドル(国連加盟国83か国目)とマヤ文明 2016年11月11日~13日

公開日: : 最終更新日:2023/08/12 シニアバックパッカーの旅

 

◎ グアテマラ到着
サンサルバドルの空港はキューバと異なり一流で混雑している。麻薬検査犬が活躍しているのには驚いた。トランジットは再検査がなく楽だった。明日また陸上から再入国する。グァテマラ便は混雑していた。流動が多いが、陸上が整備されていないからだろう。
11日夜のグアテマラシティに到着。Booking.Comにメールしていたのだが、うまく連絡がついているのかわからなかった。ゲートを出ると迎えがいたのでほっとする。道路混雑は想像以上である。
img_7642

宿に到着。ホテルと分からないつくりだが、落ち着いた雰囲気。銃禁止とあるがそんなもんだろう。都心のど真ん中にあるはずだが、市内観光がなくなりメリットが半減した。二泊、朝食に往復足代込みで2万円弱は我々には安いが現地では高額のはずだ。英語はあまり通じない。しかし何とかなるものだ。
img_7650
img_7645img_7655

 

◎エルサルバドル出発
朝の迎えが7時。朝食も7時だが少し早めに用意してくれた。ガイドは30歳代前半の若者。ホセと自己紹介。私はキューバでスシと呼ばれたので、スシだといった。寿司は国際語になっている。ホセとマリアは太郎と花子。でもホセ、マリアは現に使われているが、花子は聞いたことがない。太郎はうちのお婿さんの名前だから使われてはいる。結果的に参加者は私一人のようだ。26000円の価値はある。ホセのお母さんに「マヤ族」(正確にはこのような民族はいないのだが)の血が流れているといっていた。インテリで人類学を専攻したようだ。素人にもわかるようにマヤの説明をしてくれるので、予備知識がなくても理解できる。日本人の知り合いも数多くいるみたいで、何時か海外に出たいといっていた。名刺を渡し、HPを見てくれるように頼んだ。

道路事情が悪く、物流のためトラックが道を痛めるのであろう。パナマからメキシコまでの道路をよくすれば、観光にも大いに寄与する。面倒な航空機による移動ではなく、車でツアーを組めると思う。パナマもコスタリカも、グウアテマラも観光資源は豊富だが、コンビネーションができていない。

エルサドバドルはドルを通貨にしている。お札をすれないのはかえっていいのかもしれない。アメリカへの出稼ぎに三百万人が出かけるが、違法移民が多いという。ドルが通用するはずだ。ガイドの話では、中米の5か国はもともと連邦制のもとに一つの国であった。スペインから独立してもメキシコの支配になるだけという複雑なところで、それぞれ、国を管理する能力がが備わっていなかったとの説明であった。面白いもので、メキシコは散々アメリカにいじめられ、領土も取られたのだが、中米諸国には大国であり、それなりの強圧的に対応していたのだ。

出入国管理には興味がある。ガイドブックにあるような入国税は取られなかった。ツアー代金に入っているのかもしれない。スタンプが押され、これで89か国目だ。エルサルバドル側で写真を撮っていると、消去するようにと係官が言ってきた。ガイドの説明では、係官によるとのこと。どこにでもあるはなし。現地の人は身分証明書で往来できる。中米五か国はそうなっているという。外国人旅行客という考え方も変わってくる。ガイドが身分証だけで出入国、ガイド免許はどうなるのか?車は?いろいろ疑問がわいてくるが、英語で話をしなければならないのでやめた。
img_7681
img_7683

◎ マヤ遺跡
マヤの遺跡は、岩波新書の「マヤ文明」を読んでおいたので少しは頭に入っている。ブログでも簡単に紹介した。https://jinryu.jp/blog/?p=5355

最初に訪問したタスマル遺跡は、アメリカ人のスタンレーが発掘した。紀元400年頃栄えた文明である。JICAも協力して保存に努めているが、スタンレーと異なり、コンクリート復元せず、もとのまま保存している。マヤは数字のゼロをインドより先に発見した高度な文明である。当時のマヤの人たちは360ccの脳の容量であり、生物学的には現代人とかわらないから、そもそも人類がなぜそこまで脳を進化させていたのかという疑問がわく。我々が蛇を恐れるのは密林生活の長かった先祖のDNAを受け継いでいるからで、高速走行の自動車の乗ることを恐れる本能はないから、文明が発達したといわれている。そういう意味では、現代の日本の豊かな暮らしは僥倖であり、西洋の人も、途上国の人も、マヤの子孫も生物学的には脳の機能は変わりはないはずである。白人支配(日本人の場合は擬似白人扱い)を根拠づける帝国主義は科学的には完全に間違いである。先進国の現代人は歴史の既得権の上に乗っかっているだけであり、幸運だと思って感謝しなければならない存在であろう。
img_7691
img_7704
img_7717
img_7713img_7715
img_7730
緑の植物は藍である。

次に訪問したサンアンドレス遺跡は、当時中心的存在であったコパン王朝と深い関係があるそうだ。マヤは比較的小さな集落の集まりであり、交易が盛んであったということになる。サンアンドレスのシャーマンは長い間雨を降らせることができず、住民に追放されたとの説明は面白かった。神の声を聴けるシャーマンの存在を否定はしなかったが、雨を降らせるという実績が伴わない場合、住民には忍耐にも限界があったということである。古代中国でも、亀甲占いでおかしな兆候が出ると、占い師は自ら鋭利なものを用いて傷をつけ、占いの結果を変えたと聞いているから、サンアンドレスのシャーマンも早々と所替えすればよかったのであろう。
img_7740img_7741

カカオの木 カカオの実を発行させると覚醒作用のある飲み物ができるとのこと。儀式のときに用いたようだ。
img_7733

ホヤデセレンは中米のポンペイと呼ばれる世界遺産である。土木作業中、1976年偶然発見されたそうだ。無視するような業者でなくてよかったと思う。シャーマンが女性だったので、ロマ・カルデラ火山が噴火したとき本能で退避したと説明があった。男性だと様子を見てからとかの判断をしたであろうから被害者が出たであろうという。納得のできる解説だ。テマスカルというサウナがあり、温度調節装置もついていた。網の目状の壁は、外からは内側が見えず、内側からは外が見えるようになっているとの説明。高度なものだ。
img_7764img_7767

img_7768
img_7734

img_7777img_7765

帰路に時間がかかった。クリスマスデコレーションの日といっていたが、大勢の人が繰り出していた。街は暗いが人がたくさんいるので、それなりに安心できるのであろう。しかし、ホテルに帰ったら、すぐに休んだ。

QUORAに見る観光資源 マヤ語とは何ですか?

 

関連記事

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 ザンビア(国連加盟国131か国目)・リビングストン(152)ジンバブエ  2019年2月25日、26日 

ヨハネでトランジット。こんどはBAのラウンジ、と思ったが、ラウンジは午後四時から。しかもフ

記事を読む

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 2016年11月8日 ケイマン五輪4(🏳‍🌈❿英国領)からキューバ(国連加盟国82か国目)入国

◎ブルーマウンティン キングストンからハバナ行のカリブ航空の航空運賃は183ドル。これに税金負荷を

記事を読む

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 2022年4月22日~24日 トスカーナその他の街 乗り間違え

https://photos.google.com/album/AF1QipOS-bwr82Imds

記事を読む

🌍🎒シニアバックパッカーへの道 1988年~1989年 サービス貿易の自由化 フランス(12か国目)スイス(13か国目)カナダ(国旗15か国目) ⑺カリフォルニア州サンフランシスコ

在職中に、サービス貿易の自由化会議に2度参加。ジュネーブとモントリオール。英語を聞き取る力もなく、ま

記事を読む

no image

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 モンゴル調査の写真(佐野姫路独協大学教授からの寄贈)

調査団の一員である姫路獨協大学教授の佐野智行氏からいただいた、本人(寺前)の写真です。

記事を読む

no image

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 2022年5月2日夕刻、3日夕刻~4日午前 プーリア州 バーリ

2022年5月1日夕刻 2022年5月2日~3日  

記事を読む

no image

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 2010年8月 上海市万国博覧会、⑼江西省(景徳鎮)

8月15日 中国国家館 向出石川県議会議員の後援会の旅行に参加して、万博へ。 上海の後

記事を読む

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 2015年8月 ウランバートル 政治犯

2015年8月29日 ブルーベリージャム作りを手伝いながら西田団長のマンションでのんびり骨休め。さ

記事を読む

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 動画で見る世界人流観光施策風土記 2016年2月8~10日 ヨルダン(国連加盟国69か国目) アンマン、ペトラ遺跡

◎ 2月8日~10日 ヨルダン・アンマン① 8日深夜カタール航空で羽田発ドーハ経由アンマンに向

記事を読む

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 動画で見る世界人流観光施策風土記 北中米旅行記② 2016年11月6日 バハマ(国連加盟国80か国目)諸島・ナッソー カジノ立国

11月6日 バハマ諸島連邦首都ナッソー マイアミからバハマ諸島連邦に入国。面積140万haはジ

記事を読む

PAGE TOP ↑