北中米旅行記③ 11月7日 ジャマイカ・キングストン
◎11月7日午後 Kingston到着
カリブ海でジャマイカは大国のはずだが、治安が悪く、所得も低い。cruiseはモンテゴベイから始まったほどであるくらい、観光では歴史もあるのだが。
Jamaicaの税関は簡単だったが、入管で時間がかかる。帰りのチケットが調べられる。事前に聞いていたので準備していたが、いろいろ聞いてくる。パスポート上あちこち回っているからだろう。仕事は何だというので、観光学の教授だと答えると、少し納得したようだ。
Jamaicaの人口は270万人、面積は1000ha、日本でいえばちょっとした県の人口規模である。しかし一人当たりのGDPは5000ドルと低い。年間宿泊外客は200万人、アメリカ6割、カナダ2割である。クルーズによるものが150万と大きいから、主要観光地はキングストンではなくモンテゴベイ等だ。年間3千万ドルの外貨収入がある。キューバとアメリカが回復するとジャマイカ観光に影響が出るだろ。
空港の警察官詰め所まえで車を待つ。メールでラスタの男だといわれていたが、意味が分からなかった。ラップスターのことかと思ったが、帰国後読んだ『観光と音楽』で、ラスタファリアンのことを指すということを知った。ラスタファイリアンとは、エチオピア皇帝ハイレセラシエを救世主とみなす宗教運動の信者の基本的スタイルで、自らをさまよえるイスラエルの民とし、シオンの地をエチオピアに置くという教義のもとに、1930年代にジャマイカのキングストンに生まれた、アフリカ回帰を悲願とする宗教のことをいうのだそうだ。旧約聖書を自分たち流に解釈したこの宗教の信奉者をラスタファリアンというのである(p.110)。あの運転手さんは車中でカセットをガンガン流していたが、ラップ音楽もアフリカ回帰なのかもしれない。今年初めにエチオピアを旅行してきただけに、キリスト教はローマ教会だけではないということは容易に理解できた。この手のことに興味がある人達にはジャマイカはメッカなのだろう。これも観光資源である。車がなかなか見つからない。暑くて頭がおかしくなるが見過ごすといけないので我慢する。治安が悪いところだから、不安が募る。電話を掛けるのだがつながらないのであきらめて待つ。ようやく到着。慌てたせいで、眼鏡を紛失。車で空港を一周して元の場所に戻ると元の場所に落ちていた。レンズに少し傷が入っている。妙にラップスター風になっていると我ながらおかしくなる。車のドアは引手が壊れていて、ワイアーを手で引く。近未来の映画のようだ。車中で運転手の携帯に電話がはいる。宿からだが、疲れたのでレゲエの王者ボブマリー記念館に行かず宿に直行すると伝える。壊れていい眼鏡を持ってきたとはいえ、傷がはいり気分が悪いので、休みたくなったからだ。ウサンインボルトの店もあるようだが街の雰囲気を見てやめた。松井秀喜記念館と同じでまだ早すぎるような気がするが、観光資源としては一流である。
宿は、四方を塀に囲まれている。モンゴルの宿を思い出す。犬がいるのも同じだ。ここの犬はペット犬だったが。鍵が部屋のカギと門の鍵と二つあるのは、アンティグアと同じ。コンセプトは東京の民宿で有名になった澤の屋と同じである。違うのは周りの治安の悪さである。一息ついて宿の周りを散策。日本人の女の子が同宿していたので、案内してくれた。バックバッカーだと自分で言っていた。ここには3週間いるという。このような子は数が少なくなったが、頑張ってほしい。経済大国を終了した時代の日本人だから、気取りがなくていいだろう。途中で警官に出会う。記念写真。スーパーを見る。中は何でもそろっている。カードは使えるとのこと。宿は現金だったが。
折角だから、レゲエのショーを見ようかと宿に手配を頼んだが、夜の11時からだという。朝のキューバ行を考えると、慎重に判断した。六時に車を頼む。ついた時と同じだろう。全部で100ドル。送迎費のほうが高いのだからおかしなものだ。7時には就寝。
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