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ニューヨークのタクシーから予測すること ロボットタクシーよりも外国人運転者

公開日: : 最終更新日:2016/11/25 配車アプリ


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VOAのニュースで、2016年4月の市議会で、外国語で与えられるべきタクシーライセンスを取得するために必要なテストを可能にする法案が承認され、8月26日に施行されたと報道していた。日本では盛んにロボットタクシーを報道するが、自動運転車は人流よりも物流が先になるであろうし、タクシーよりも路線バスから普及するはずである。最終的には自家用乗用車に取り入れられて初めて普及したといえる。タクシーの場合、目的地(例えば「銀座4丁目」)を聞き取れるか否かが重要である。それよりは顧客が自分で目的地を地図に入力する方が早く実現する。その場合は現在のレンタカーと同じである。運送契約がないからである。利用料は、運賃というよりも、車両、道路や案内システムを含めた施設利用料と認識されるのではないか。ロボットレンタカーである。レンタカーであるから自家用車として普及するのであろう。

自動運転は技術以前に社会制度が必要で、コンセンサス作りに時間がかかるから、そんなに簡単にはできないであろう。その前に日本社会はドライバー不足に陥るから、タクシー経営者はその方が心配であるはずである。運転者不足を考える意味ではこのニューヨークの新しい規則には興味がもたれる。

http://learningenglish.voanews.com/a/english-no-longer-requirement-for-new-york-city-taxi-drivers/3482284.html

VOAはニューヨーク市のタクシー業界は何十年も外国生まれのドライバーによって支配されていると報道している。VOAはアメリカ生まれのドライバーは4%であり、その統計はタクシーとリムジン委員会から発表されているとしているが、統計で確認をしたところイエローキャブで6%となっていた。パンぐラディッシュ、パキスタン生まれで40%、中国生まれも2%となっていた。これまでNYCでは外国人ドライバーは英語が話せないとライセンスがもらえなかった。

しかし、スマホ配車アプリの普及は英語会話能力の必要性を低下させた。GPS、ナビゲーションアプリの増加により、ドライバーと乗客の間のコミュニケーションが減少してるからである。乗客も安全に運送してくれれば、会話は必要ないと思っている。アプリを使い、手を挙げれば、タクシーは来てくれるから話をする必要もない。今日、ほとんどのタクシー運転手は自動支払いシステムを利用している。クレジットカード、デビットカードで運賃を支払い、マシンを使用すればチップを使いすることもできるから、簡単であると報道する。nyc交通員会の資料ではクレジット払いの比率は2013年時点で50%であった。

翻って日本、東京のタクシーの配車アプリの使用率が低い。データも行政から公表されていない(未確認)。日本語の理解できない外国人運転者が採用される余地はまずない。免許制度そのものが成り立たなくなるからである。経営者はどう考えるのであろう。このあたりから、地域によっては自家用自動車のライドシェアの必要性が高まるはずである。

NYCの交通員会は、タクシーのHAILデータをきちんと分析して公表し、運賃等の政策に反映させている。自治体ならではのきめの細やかさである。データは
http://www.nyc.gov/html/tlc/html/about/statistics.shtmlにアップされているが、人流観光研究所のHPにも掲載しておいた。

わが国のタクシー行政がデータに基づいていないとは思わないが、NYCのホームページを見るとここまで情報収集と公開を行っているのかと思い感心させられる。Uberの報道がNewspicksで流されるが、ほとんど情緒的なコメントばかりであるもの、行政データが不足しているからであろう。

NEWYORK TIMESの報道

http://www.nytimes.com/2016/08/20/nyregion/new-york-taxi-drivers-english-exam.html?_r=0

抜粋
The change, one of several significant revisions to taxi regulations in New York, was approved by the Council in April and signed by Mayor Bill de Blasio. The shift comes as drivers-for-hire in London are facing the opposite demand: a new English test requirement for drivers from non-English-speaking countries, prompting a rebuke by the private car service Uber.

In New York City, Uber drivers have not been required to take the English exam, a disparity officials were seeking to remedy as many yellow taxi drivers have left to work for the app-based service.

The elimination of the provision follows another major change in the requirements for becoming a New York City cabdriver: Last year, the city’s Taxi and Limousine Commission eliminated most geography questions from the license exam, alarming some veteran riders, who complained that drivers already seemed less familiar with the streets than they once did.

FOXNEWSの報道

http://www.foxnews.com/us/2016/08/20/new-york-city-scraps-english-test-for-taxi-drivers.html

NEW YORK – New York City taxi drivers will no longer have to pass an English test under new rules designed to make it easier for immigrants to get behind the wheel of a yellow cab.

The test for a taxi license will be available in several languages under regulations that went into effect Friday.

The change was approved by the City Council in April and signed into law by Mayor Bill de Blasio.

The New York Times reports that city officials sought parity with app-based ride services such as Uber, which don’t require an English test.

The city’s taxi drivers have been overwhelmingly foreign-born for decades.

According to the Taxi and Limousine Commission, just 4 percent of current drivers were born in the United States.

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