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2025年11月19日~21日 地球落穂ひろいの旅イースター島(ラパヌイ) 

公開日: : 最終更新日:2025/11/19 シニアバックパッカーの旅

チリへの訪問は2014年に国連加盟国 として訪問済み。イースター島への旅行計画は、当初タヒチから往復する予定であった。この区間はランタメ航空が運航しており、特典航空券が使用できたからである。しかし、コロナを挟んで考えているうち、運行が中止されてしまい、タヒチなどへの旅行は別途実施してしまったので、改めて、マゼラン海峡と組み合わせて、南米落穂ひろいの旅を計画した。年齢を考えて、東京からもっとも距離のある所であり、これが最後の長距離フライトになるであろう。

イースター島は、現地語名はラパ・ヌイまた正式名はパスクア島と言い、”Pascua”はスペイン語で復活祭(イースター)を意味する。最も近い有人島まで直線距離2000km余と、周囲にはほとんど島らしい島が存在しない絶海の孤島となっている。「ラパ・ヌイ」とはポリネシア系の先住民の言葉で「広い大地」(大きな端とも)を意味する。かつては、テ・ピト・オ・ヘヌア(世界のへそ)、マタ・キ・テ・ランギ(天を見る眼)などと呼ばれた。これらの名前は、19世紀の後半に実際に島にたどり着いたポリネシア人が付けたものである。

◎航空

 

◎宿泊施設

◎現地ツアー

イースター島終日観光ツアー 4つのモアイとイースター島の自然・文化 <混載/日本語or英語ガイド/ピクニックランチ付き/イースター島発> VELTRA 英語 110ドル 一人可  半日ツアーもあり、60ドル程度

最上賢二  tahataijapan@hotmail.com イースター島在住日本人ガイド 

ラパヌイダンスショー  地球の歩き方 イースター島完全ガイド 火木土 20ドル

◎文明破壊の原因  奴隷狩り、部族間抗争?

イースター島の文明崩壊は、後述する西洋人の侵略によるものが原因との説も強くなってきているが、一方でやはり先住民による自然破壊が原因とする説を支持する学者もいる。いずれにせよ、部族間抗争の存在については、研究が進むにつれて否定されつつあり、イースター島民の人口が減ったのは、ヨーロッパ人による奴隷狩りが原因である可能性が高まっている。苛烈な奴隷狩りにより、島民の人口は100人前後まで減り、やがて疫病の流行で絶滅したとされる。

イースター島の楽しみ方~魅力~観光スポット

過去には、島にはもともと、巨大な像を作って動かす技術や知識がなく、モアイは南米からやって来た人々の力で建てられたという説が有力だった。しかし島民の遺骨のDNAには、島外起源の遺伝情報は見つかっていない。最近の研究により、モアイは島民が自力で建設し、移動させたことがわかっている。

この周囲約60km(面積171平方km)のこの小さな島に、約900体もの石像(モアイ)が残存。モアイ像の修復プロジェクトには日本のクレーンメーカーのタダノが大きな役割を果たし、ポリネシア考古学の権威である篠藤喜彦博士も考証に参画されるなど日本人にも縁深い地。

周囲約58kmのこの島は、世界遺産にも指定されラパヌイ国立公園と称されている。 約4,000人の島民の大半はハンガロア村に定住し、彼らは自らを”ラパヌイ=Rapa Nui”と呼び、彼らの日常会話でもラパヌイ語が用いられている。

 

イースター島観光の留意点

オロンゴ岬(Orongo)

島の南西部にある死火山”Rano Kau”麓のオロンゴ岬。

オロンゴ鳥人伝説(Orongo)について

古来、島の人々は鳥人の姿をしたマケマケという神を崇拝し、春になるとこのオロンゴを舞台に「鳥人儀礼」と称されるまさに鳥人を選ぶ儀式(レース)が行われました。
儀式は、島の各氏族から選ばれた挑戦者の下、それぞれの従者に沖合いの小島=モツ・ニュイに泳いで渡らせ、海鳥であるマヌ・タラ(セグロアジサシ)がその年最初に産み落とす卵を持ち帰らせるというものです。
四囲を海に囲まれた絶海の孤島”イースター島”では、渡り鳥のマヌ・タラこそがマケマケ神のメッセンジャーであり、かつその卵にもマナと呼ばれる神秘的なパワーがあると考えられていました。

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ビナプ(Vinapu)マタベリ空港の滑走路の東端に近くのビナプにあるアフ(石組みの祭壇)は、島にあるアフのなかでも最も精巧に石組みが施され、南米インカ時代以前の石組みに酷似しているので考古学者のハイエルダールなどが島民が南米起源であるという自説を提唱したほど。
アフに立っていたモアイは今では倒された状態でプカオ(帽子)も散乱しています。半分埋まったままのモアイや、顔だけ地表に出ているモアイ、
特筆すべきはプカオと同じ赤色凝灰岩製で頭の砕かれたモアイです。
タハイ(Ahu Tahai)島の中心ハンガロア村から徒歩圏内のタハイにはアフ(祭壇)が3基あり(アフ・バイウリ、アフ・タハイ、アフ・コテリク)モアイが復元されています。 特にモアイ・コテリクは頭にプカオをのせ、レプリカながら眼が埋め込まれています。
パイナと呼ばれる宗教儀式ための広場、石造の住居跡、復元された鶏小屋(タレモア)、バイナ(石が置かれた儀式の場所)なども観られます。 モアイを背景に夕陽が沈む光景は何ともエキゾチックな気分に浸れることでしょう。
パナパウ モアイが頭の上に載せている帽子のようなプカオが切り出された所です。
プカオが現出したのは1,300年以降と考証されているようですが、島では位の高い者は髪をキエア(赤色の顔料)で染めマゲを結っていたと伝えられており、プカオは赤い石=火山性の赤色凝灰岩が採れるこのプナパウが選ばれたようです。周りの草原には切り出し中のプカオが放置されたままで、古の時を感じさせられます。
小高い山の上からはハンガロア村も一望できます。
バイフ(Vaihu)17世紀頃から19世紀前半のモアイ倒し戦争により倒されたモアイ(フリモアイ)8体がうつ伏せに倒れています。 なぜ戦争したのか?については食料不足による部族間の抗争をはじめ諸説があります。
いずれにしても負けた部族の象徴でもあるモアイ像は倒され、モアイの眼にはマナ(MANA)という聖なる力があると信じられていたため、眼が抜き取られ、破壊され、さらにすべてのモアイは顔を地面に埋めるようにうつ伏せにされています。
アフ(モアイの基底部)の前にある飛び石の輪の中では葬儀が執り行われたようです。死者を布で巻き、安置した状態で数ヶ月放置し、禽獣類によって処理された後、骨だけになってから骨を海で洗ってアフに埋めたとされています。
アカハンガ(Akahanga)フリモアイ(モアイ倒し戦争)によって倒されたままのモアイが、そのままの状態で残されています。 往時は13体のモアイが立っていて、ここには大きな集落があったと推測されています。
復元されたハレパエンガ(住居跡)にはウムパエ(カマド)の跡もあります。また、伝説の酋長(イースター島初の大王)ホツ・マツアが葬られている場所ともいわれています。

アナ・テ・パフ(Ana Te Pahu)

海底火山の隆起により島には無数の洞窟(アナ)があります。その中でもここの洞窟は最大規模で全長約900メートルあります。 このアナ・テ・パフにはかつて人も住んでいたと推測されており、かまども残されています。
また、洞窟には19世紀ころの西洋人らによる奴隷狩り(※)から逃れる為、村人たちが隠れていたとも推察され島の歴史を窺う上で興味深い洞窟でもあります。
(※)18世紀から19世紀にかけて欧米人により島民らが奴隷として連れ出され、のみならず島の外から持ち込まれた天然痘などに感染し、イースター島の人口は激減し、絶滅寸前まで追い込まれ1872年当時、島民はわずか111人だったそうです
トンガリキ(Tongariki)島の東部に位置するアフ・トンガリキは、ポリネシア随一の遺跡で、幅約100mものアフに15体のモアイが建ち並ぶ光景は、とても勇壮です。 1960年のチリ沖大地震津波によってアフもモアイも押し流されたのですが、1991~95年に日本のクレーンメーカーである「タダノ(TADANO)」の協力により修復されました。
おそらく、ここには島最大規模の集落があったものと推測されています。 島の東側にあるため、モアイ像の間に昇る旭日を眺めることができるスポットでもあります。

 

 

 

 

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