動画で考える人流観光学 米国貧困層からみた住と宿の相対化
公開日:
:
最終更新日:2023/05/21
人口、地域、
ヴァージニア州では、家賃を7日間停滞すると強制立ち退き、警察官も協力することが制度化されている。しかも家賃滞納の記録が大家に共有されている。従って、賃貸住宅ではなく宿泊施設で暮らしている人がいるというのが上記動画である。つまり、住から宿に移動している
日本の宿泊施設は、明治期の下宿、簡易宿所という、定住施設が保有できない低所得層のための制度から始まっている。
不動産賃貸借関係制度は、戦時体制において、出征兵士が安心して家族を残してゆけるように、賃貸人の権利を強化したことから始まっている。従って下宿や簡易宿所が住機能を持つことはなくなっていった。
外国人観光客の増加とともに、Airbnb等余剰の住施設を宿に提供するサービアが始まった。住から宿への接近である。
関連記事
-
-
『「食べること」の進化史』石川伸一著 フードツーリズム研究者には必読の耳の痛い書
食べ物はメディアである 予測は難しい 無人オフィスもサイバー観光もリアルを凌駕できていない
-
-
生産性向上特別措置法(規制のサンドボックス)を必要としない旅行業法の活用
参加者や期限を限定すること等により、例えば道路運送法の規制を外して、自家用自動車の有償運送の実証実験
-
-
観光事業法制化 『国鉄を企業にした男 片岡謌郎伝』
p.187 温泉法の制定の検討 p.188 観光事業法 独仏のような基本的観光法は制定さ
-
-
自動運転車の普及が、タクシー業やビジネスホテルに与える影響論議 早晩、稼業としての存続はなくなる
『公研』2018.12.No.664の江田健二氏と大場紀章氏の対談の
-
-
幸田露伴『一国の首都』明治32年 都議会議員和田宗春氏の現代語訳と岩波文庫の原書で読む。港区図書館にある。
幸田露伴は私の世代の受験生ならだれでも知っている文学者。でも理系の人でもあり、首都論を展開してい
-
-
人流とクルーズ 日本人のクルーズ振興に関する国際セミナーを傍聴しての感想
2016年11月30日運輸総合研究所の表記セミナーを傍聴した。cruiseではないが、ちょうどカリ
-
-
「第3章 流入する他所者と飯盛女」武林弘恵著『旅と交流に見る近世社会』清文堂
旅と交流にみる近世社会 高橋陽一 編著