日本観光学会に参加して
公開日:
:
最終更新日:2016/11/25
観光学評論等
6月26日日大商学部で日本観光学会が開催され、「字句「観光」と字句「tourist」の遭遇」と題して、国内観光政策研究が進まない原因をテーマに取り上げ、研究発表を行った。発表した資料はHPにアップしてある。
今回は総合観光学会との合同発表会であったが、両学会とも会員数が集まらない悩みから、合同の形をとったようである。久しぶりににぎやかになったと三橋会長が印象を語っていた。確かに日本観光研究学会と比較をすると参加人数は少ない。また、若い学者の参加も少ない印象があった。総合観光学会は故・長谷先生が長く会長をされていた。長谷先生とは鳩山事務所の武田さんや日本海事新聞の大山社長とのお付き合いから始まったように記憶している。
研究発表の司会は、東京成徳大学の井上博文教授が行った。東洋大学を70歳定年で退官され、現在は東京成徳大学にお勤めであった。研究発表には、JR東海の須田相談役や、金沢星陵大学上田卓爾先生も立ち会われた。25分の持ち時間での発表であったが、何とか趣旨は伝えられたのではと思っている。あらすじはでき上ったので、今度は大学の紀要にでもまとめて発表できればと思う。観光概念論議は一応このまとめを区切りにして、これからは、中国、韓国、北朝鮮、台湾と日本の観光政策についてまとめることができないかと持っている。
関連記事
-
-
岩波新書『日本問答』
本書では、大島英明著『「鎖国」という言説 ケンペル著・志筑忠雄訳『鎖国論』の受容史 人と文化の探究』
-
-
世界人流観光施策風土記 ネットで見つけたチベット論議
立場によってチベットの評価が大きく違うのは仕方がないので、いろいろ読み漁ってみた。 〇 200
-
-
角本良平著『高速化時代の終わり』を読んで
久しぶりに金沢出身の国鉄・運輸省OBの角本良平氏の『高速化時代の終わり』を読んでみた。本を整理してい
-
-
『佐藤優さん、本当に神は存在するのですか?』メモ
竹内久美子×佐藤優 著 文芸春秋 本当に対談で語られたことなのか、発行済みの著作物をもとに編集部が
-
-
田口亜紀氏の「旅行者かツーリストか?十九世紀前半フランスにおける“touriste”の変遷」(Traveler or “Touriste”? : Distinctions in Meaning in Nineteenth Century France)共立女子大学文芸学部紀要2014年1月を読んで
2015年4月15日のブログに「羽生敦子立教大学兼任講師の博士論文概要「19世紀フランスロマン主義作
-
-
『ダークツーリズム拡張』井出明著 備忘録
p.52 70年前の戦争を日本側に立って解釈してくれる存在は国際社会では驚くほど少ない・・・日本に
-
-
「植民地朝鮮における朝鮮総督府の観光政策」李良姫(メモ)
植民地朝鮮における朝鮮総督府の観光政策 李 良 姫 『北東アジア研究』第13号(2007年3月
-
-
観光資源、観光行動の進化論
「クラシック音楽に隠された「進化の法則」、東大京大の研究者が発見」tいうひょだいの興味深い記事を発
-
-
「観光をめぐる地殻変動」-観光立国政策と観光学ー石森秀三 を読んで
学士會会報2016年ⅳに石森秀三氏の表題記事が出ていた。論調はいつものとおりであり驚かなかったが、感
- PREV
- 日本語辞書と英和辞書に見る「観光」
- NEXT
- 世界遺産を巡る日韓問題(軍艦島)