*

🌍🎒 🚖シニアバックパッカーの旅 ロンドン配車アプリ調査⑥(まとめ) 人流サードパーティ(3PHL)の将来

公開日: : 最終更新日:2023/06/13 シニアバックパッカーの旅, ライドシェア, 配車アプリ

人流を考察していると絶えず物流の世界を追いかけていると感じる。コンテナの出現により海運同盟が崩壊し、巨大海運アライアンスが登場していった過程を、航空の世界は追いかけている。IATAの運賃体制が崩壊し、LCCが登場して国籍概念が変化してきている状況は国際海運を理解すれば容易に納得できる。

橋本竜太郎内閣の時代、日本政府が物流施策大綱をまとめていたころ、サプライ・チェーン・マネジメント、サード・パーティ・ロジスティックス(3PL)が流行語であった。今日ロンドンを訪れ、人流の世界でも配車アプリの登場で、サード・パーティなる用語が表れ始めていることに気が付いた。配車アプリ企業の出現であり、その世界戦略性が物流企業と同種のものをかぎ分けつつある。実力のある物流企業はITを駆使して企画力、資金力、営業力等を武器にフィジカルハンドリング企業を配下に入れて国際展開してきている。その頂点にアマゾンがあるといえる。小倉昌夫氏が生み出したヤマトブックサービスは、アマゾンに先立つこと1986年に発足したにもかかわらず、あっという間に追い越されてしまった。

生身の人間を相手にする人流企業は、これまでは物流のようにはいかなかった。しかし、スマホの普及は人流の世界でもサード・パーティの出現を可能にしつつある。航空会社やバス・タクシー、ホテル、住宅、レストラン、アトラクション施設等の人流のフィジカルハンドリング会社を配下に入れて、これからグローバルな展開をしてゆくであろう。膨大な人流情報を解析して利用者のニーズに合ったサービスを、しかも先回りして提供できるアルゴリズムを作り上げる企画力、技術力、資金力を持った企業に世界中のファンドが投資をするのであろう。すでにGoogleにはその兆しが表れている。

実力のある人流サード・パーティ(3PHL)が出現すると、エンドユーザーは運送契約上の問題ではなく、その人流サード・パーティを対象にクレームを提示する。マスコミもそれをサポートする。まさにUberは、話題が先行したこともあり、ドライバーの不始末まで社会的責任を問いつめられたのは、そのことによるのである。

日本人海外旅行者が増大していた頃、海外での日本人旅行者の事故が多発した。日本のパック旅行商品提供者は、裁判ではその責任を否定されたものの、社会的にはそうはいかなかった。政府は、旅行業約款を改正して、特別補償責任や旅程保証責任を取るように制度改正を行った。このことと同じことが、国際社会において、将来人流サードパーティ企業に求められるようになるであろう。そこまで発展できれば国際人流企業としては大発展である。

JR東日本が開発したSuicaも人流企業としてその先を行くものであった。願わくば海外展開してほしいものである。ロンドンの配車アプリビジネスはネットワークとして国際戦略を考えているから投資家が集まるのである。東京オリンピックを契機に、海外観光客用に、例えば成田羽田間の乗り放題サービスつきSuicaを販売するなどの工夫から始め、いずれ行うであろう海外展開の足掛かりにするのである。中国やインドには無限の鉄道需要があるのである。欧米に負けず、世界を股にかける人流企業が一社でも日本から誕生することを心から願うものである。

関連記事

no image

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 2016年2月 中東・東アフリカ旅行記3 ぺトラ遺跡

◎ 2月8日~10日 ヨルダン・アンマン・ぺトラ 車が7時に迎え。ペトラまで往復130ヨルダン

記事を読む

🌍🎒シニアバックパッカーへの道 2013年7月15日 モンサンミッシェル(世界遺産)

ネットによるツアーを購入。パリの宿から日帰りバスツアー。娘は孫と別行動、家内はドイツに行ってしまって

記事を読む

🌍🎒シニアバックパッカーへの道 1978年12月 新婚旅行 英国(国連加盟国4か国目)、アイスランド(国連加盟国5か国目) 米国(国連加盟国6か国目)(⑴アラスカ州アンカレッジ)

1978年12月9日に神田の学士会館で結婚式を挙げ、東京プリンスホテルに宿泊し、新婚旅行に叔母夫妻が

記事を読む

no image

🕌🎒2025シニアバックパッカー国連加盟国192か国達成の旅 ドバイ、アブダビ、ドーハ

facebook投稿文   2025年7月19日 7月19日午後八時ドバイ到

記事を読む

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 2019年2月12日~13日 トーゴ(国連加盟国121か国目 ブードゥー教市場と都心風景  

 国境の風景 https://photos.google.com/photo/AF1QipNB

記事を読む

🌍🎒2023夏シニアバックパッカーの旅 2023年9月2日 チュニスで時間つぶし リビアの訪問ならず

2023.9.2 リビア旅行の中止 リビアは現在通常手段ではビザ入手は難し

記事を読む

no image

定額使い放題社会の先にあるもの 

「お金のない社会があったら」は、近年では忘れかけられているテーマです。共産主義国家が崩壊したことが原

記事を読む

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 2019.09.30~10.02  🏳‍🌈㉗仏領ニューカレドニアNOU 

https://photos.google.com/photo/AF1QipNHCdBvotN9p

記事を読む

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 2019年9月26~29日 ミクロネシア連邦 国連加盟国136か国目 ポンペイ島パリキールPNI  

2019.09.26深夜ミクロネシア到着。 迎えがきていない。電話する。十分というが、20分経って

記事を読む

no image

パッケージツアーとレンタカー

/http://www.jtb.co.jp/kokunai/promotion/theme/39

記事を読む

no image
2025年11月25日 地球落穂ひろいの旅 サンチアゴ再訪

no image
2025.11月24日 地球落穂ひろいの旅 南極旅行の基地・ウシュアイア ヴィーグル水道

アルゼンチンは、2014年1月に国連加盟国58番目の国としてブエノスア

no image
2025年11月23日 地球落穂ひろいの旅 マゼラン海峡

プンタアレナスからウシュアイアまでBIZBUSで移動。8時にPUQを出

2025年11月22日地球落穂ひろいの旅 プンタアレナス

旅程作成で、ウシュアイアとプンタアレナスの順序を考えた結果、パスクワか

2025年11月19日~21日 地球落穂ひろいの旅イースター島(ラパヌイ) 

チリへの訪問は2014年に国連加盟国 として訪問済み。イースタ

→もっと見る

PAGE TOP ↑