31日日経新聞のMaaS出羽守記事にはがっかり
9月9日から北京のライドシェアDIDIの視察に出かける。その前に、DIDIの若者を紹介してもらった。1988年生まれだから若い。先日DIDIの顧問をしているこのHPの運営者・清野さんが紹介してくれた者も同席。彼は87年生まれ。彼らは旅行業法のことは熟知していた。
複数の交通機関を乗り継いでスムーズに利用することは、私が役所に入ったころも学者は話題にしており、盛んに欧州の共通運賃制度を紹介していた。しかし、どの国も公営交通の赤字には悩まされており、日本の国鉄改革がむしろ関心を持たれることになっていった。
31日の日経新聞は、日本の規制がMaaSの阻害になっているかのように書いているが、全くの取材不足である。フィンランドの紹介をするなら、日本のパッケージツアーを紹介すべきである。
規制があっても、旅行業法のパッケージツアーの仕組みを活用すれば、自由に料金設定はできる。自家用サービスを組み合わせることも可能。JTBではJERONタクシーという、マルチのパックの約款まで作成した。
観光庁も腰が引けて活用しない。何よりも旅行業界が、運送機関に遠慮して、Uber等のライドシェアに対抗した商品を作成しない。日本でもUberに先立って「らくらくタクシー」が販売されている。日経新聞の取材不足。
関連記事
-
-
Chicago TAXI APP 米国自治体が公式タクシーアプリを採用した例
http://chicagoinno.streetwise.co/2016/01/04/chicag
-
-
看中国 予定原稿① 11月22日用
①日本での運送法体系についてお聞かせてください 中国人に教えるようにわかりやすく答えていただけます
-
-
ゴッツン免許とUber
ゴッツン免許とは俗称である。 体罰が犯罪とされる今日「ゴッツン」は死語かもしれないが、頭をゲン
-
-
広告だけに収入を求める無償タクシーの報道
https://news.nifty.com/article/economy/business/12
-
-
🌍🎒 🚖シニアバックパッカーの旅 動画で見る世界人流観光施策風土記 2016年11月1日 チームネクスト合宿 in ニューヨーク 1日目
チームネクストでニューヨーク合宿を行った。メンバーにタクシージャパンの熊沢氏が参加されたので、ロンド
-
-
乗合タクシー① 米国イスラエルで成功しているVIAについて 貸切と乗合の相対化の実現
基本認識 日本で乗合タクシーの実証実験が始まるようだが、既に全国で乗合タクシーは実施さ
-
-
🌍🎒 🚖シニアバックパッカーの旅 ロンドン配車アプリ調査⑤ Uberが投げかけた問題~スピード感の違い~
① Uberへの配車依頼 タブレットから日本でダウンロードしたUberのappにより予
-
-
<中国人白タク>横行も検挙困難…スマホ決済で 数千人登録 8/27(日) 9:00配信 毎日新聞
下記記事がようやく一般紙でも出てきたが、既にブログで数回紹介した通りである。取引が中国内で完結してい
-
-
定額使い放題社会の先にあるもの
「お金のない社会があったら」は、近年では忘れかけられているテーマです。共産主義国家が崩壊したことが原
-
-
🌍🎒 🚖シニアバックパッカーの旅 ロンドン配車アプリ調査報告①~初めに~きっかけとねらい 2015年3月
○空港での衝撃 英国は国連加盟国4か所目の国である。1970年の中国(香港、台湾)、1973年
- PREV
- 町田一平氏の私の論文に対する引用への、厳しい意見
- NEXT
- マザーテレサ 歴史は後から作られる例
