『知られざるキューバ』渡邉優著 2018年
公開日:
:
最終更新日:2023/05/29
出版・講義資料, 路銀、為替、金融、財政、税制
4年前のキューバ旅行のときにこの本が出版されていれば、また違った認識ができたとの思う。
カリブクルーズの資料作成の際、キューバのGDP/人が出ておらず、1ドル1キューバペソとすると8000ドルが高すぎることは理解したが、オバマさんの政策通り進めば、メキシコ並みの8000ドルであれば、もう少しで追いつけるのではとも思った。
しかしこの本では、実勢価格を10分の一と想定し、700~800ドル程度としている。在キューバ日本大使の資産なので、そうなのかもしれない。その根拠に、革命前のキューバは、日本より所得水準が高かったことが記述されている。でなければ、スペインや日本から移民が押し掛けるわけがないという。ハバナ憲章が採択されたことも、当時の国際コンベンションを開催する実力があったのだとする。
医療と教育水準が高いことは、旅行の際に認識していた。カストロの成果だと思っていたが、革命前から水準が高かったからだと記述する。納得できる。
民宿に泊まり、レストランで食事をしたが、数少ない自営業である。123業種しか認められていないそうだ。動画でSTARTUP CUBAがあることも記述されている。
関連記事
-
-
月額制の航空運賃+滞在費
サンケイに、「 全日本空輸が来年1月から、月額制で全国の航空路線と滞在施設を利用できるサービスを始
-
-
保護中: 『植物は未来を知っている』ステファノ・マンクーゾ 、動物が必要な栄養を見つけるために「移動」することを選択。他方、植物は動かないことを選び、生存に必要なエネルギーを太陽から手に入れるこにしました。それでは、動かない植物のその適応力を少しピックアップ
『植物は<未来>を知っている――9つの能力から芽生えるテクノロジー革命』(ステファノ・マンクーゾ著、
-
-
須田寛「国鉄改革を顧る」(くらしのリサーチセンター)メモと国の交通施策への感想
敬愛する須田寛氏の対談メモ。内容は既に知られていることではあるが、当事者が語ったものとしては数少ない
-
-
人口減少の掛け声に対する違和感と 西田正規著『人類史のなかの定住革命』めも
多くの田舎が人口減少を唱える。本気で心配しているかは別として、政治問題にしている。しかし、人口減少と
-
-
『金語楼の子宝騒動』(「あきれた娘たち」縮尺版)少子高齢化を想像できなかった時代の映画
1949年新東宝映画 私の生まれた年である。嫁入り道具に風呂敷で避妊薬を包むシーンがある。優生保護
-
-
書評『人口の中国史』上田信
中国人口史通史の新書本。入門書でもある。概要〇序章 人口史に何を聴くのかマルサスの人口論著者の「合
-
-
国際観光収支の黒字に意味があるのか?
観光基本法が全面改正された法制上の大きいな理由は、中央集権規定の廃止であった。農業基本法等戦後成立し
- PREV
- 太平洋戦争で日本が使用した総費用がQuoraにでていた
- NEXT
- 『観光紀遊』岡千仭著 明治19年
