『支那四億のお客様』カール・クロ―著
毎朝散歩コースになっている一か所に商業会館ビルというのがある。この本を出版したのが倉本長治氏のようであり、私の記憶のどこかに商業界という言葉が残っていたので今朝確認したら、やはりそうであった。


クロウ,カール 1884~1945年。米国ミズーリ州生まれ、ミズーリ大学でジャーナリズムを学んだ。辛亥革命の1911年に上海にわたった。上海で結婚し、新婚旅行を兼ねてフィリピンへ行ったり、日本にしばらく滞在して『日本と米国』(1916年)を著したりした後、いったん帰国してカリフォルニア州に落ち着いたが、1917年の米国の大戦参戦で戦時広報の仕事をすることになり再び上海に戻った。終戦後はそのまま上海に留まって広告代理店を開業、1937年に日本軍の砲艦の砲撃でオフィスの窓を壊されるまで、欧米商品の宣伝、売り込みに活躍した
p.49 日本人妻のようにおとなしく虐待に耐えたりもしない。志那の女は献身的に夫の世話をし、子供も沢山産むが、・・・妻は夫を助けて生活の糧を得るようなことはしない
p.52 上海の絹織物店 店の外見からは中身の豪華さは想像できない
p.62 1932年日本軍の上海事変のとき、・・・日本兵は動くものを見つけるたびにライフル銃や機関銃を打ちまくった。砲兵隊はかなりの腕前を発揮し、志那人の家に弾を打ち込みながら、日本の利益が少しでも絡んでいる建物には損害を与えないようにしていた。罪もない民間志那人が多数死亡したほか、猫の殺害も醜かった。虹口地区担当の苦力・・・日本兵の射撃練習がしばらくやんで安全になったと思われるや否や、箒とかごをもって 道に飛び出して行って ・・・近代兵器の断片をかき集めるのである
p.121 上海近郊30マイルの揚子江ほとりで、地方軍閥の首領2人が対峙 おびえて避難してくる住民たちとすれ違いながら、見物に行く。数分前に殺された少女の遺体がみえた。
p.123 外国製品ボイコットの波 この点では日本製品が執拗に狙われる。日本の軍国主義者はほとんどなにをするにしても、志那人の憎悪を掻き立てる新しい理由を創り出す
p.124 共産党の兵隊が来た時だけは別。彼らの破壊は完ぺきで、私のトタン板を全部持って行ってしまった。そのトタン板は共産軍でバケツになって何年も使われたの違いない。
p.156 鉛筆や紙など使わずにうまく暮らしていくには、ずっとたくさんの頭を使わなければならない 私の知っている文盲の志那人 大学教授もかなわないような知的離れ業をやってのける 貧しい家庭で育ったので、学校へやってもらえなかったので、別のやり方で身を絶えざるを得なかった。彼のような志那人は何百万人もいる。
志那語を知らない外国人は、全く言葉の世話にならなくてもさしたる不自由なく暮らしてゆける。…志那人は無数の方言を話し、何世代にもわたって言葉の通じない同胞と付き合いことに慣れている
文盲だからといって文学の楽しみ方を知らないわけではない。プロの講釈師がどこにでもいて 吟遊詩人 そこで語られているものは芸術作品である
p.241 品の製造業者は 不器用にまねるが、日本人の特技である贋作つくりはめったにやらない
p.264 日本の成功はもっぱら価格によるもの 安い労働力を恥も外聞もなく搾取することによって、低い生産コストを実現しただけのこと
p.269 かつては最高のモノづくり国家 品で売れるものはアヘンだけ
p.274 そして何よりも洗濯機を買っている。制約があるとすれば購買力だけである
P279 世界は一つ 歯ブラシはすべて豚の剛毛で作られ、世界に供給される剛毛の大部分は中国産である。そして高級品は四川でとれる 質が低下しているのは、内戦。
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