*

『芸術を創る脳』酒井邦嘉著

公開日: : 最終更新日:2023/05/29 出版・講義資料, 脳科学と観光

メモ  P29 言葉よりも指揮棒を振ることがより直接的  P36 レナードバースタイン 母校ハーバードでの講義「答えのない質問」チョムスキーの影響を受けて音楽の普遍性を論じた 言語と将棋の共通性  ポップアウト 注意に係る脳の働き

【主要目次】
はじめに――脳はどのように芸術を生み出すか
I なぜ音楽は楽しいのか 曽我大介(指揮者・作曲家)
対談を終えて――意外性に満ちた創造の現場
II なぜ将棋は深遠なのか 羽生善治(将棋棋士)
対談を終えて――芸術性が分かる感覚
III なぜマジックは不思議なのか 前田知洋(クロースアップ・マジシャン)
対談を終えて――脳が不思議を感じるとき
IV なぜ絵画は美しいのか 千住博(日本画家)
対談を終えて――生きる活力としての芸術
おわりに――人間・言語化・対話という共通性

アマゾン書評の例

著者は言語脳科学者であるらしいが、「芸術を創る脳」といったものが科学的に分析されていない。

1.芸術は人間固有の脳機能によって生まれる
2.芸術は人間の言語機能を基礎とする
3.美的感覚は芸術を支える心の機能である

と結論づけているが
1は当たり前。
あえてこのように結論づけるなら動物実験を行うなり
人間と動物との脳機能の差を示すべき。

2は著者のこじつけ。
著者は誘導尋問のように、各人の芸術と言語を結びつけていた。
むしろ言語では表現できないことを芸術に託す部分もあるだろうに。

3、美的感覚とは脳のどういったはたらきなのか示すべき。

全体的にこじつけ感が強い。脳科学はほとんど登場しない。
対話は著者と対談者の主張がお互いに強いので
対話としてかみ合ってない部分が多くみられる。

関連記事

no image

非言語情報の「痛み」

言語を持たない赤ん坊でも痛みを感じ、母親はその訴えを聞き分けられる。Pain-o-Meter Sc

記事を読む

no image

書評『人口の中国史』上田信

中国人口史通史の新書本。入門書でもある。概要〇序章 人口史に何を聴くのかマルサスの人口論著者の「合

記事を読む

no image

『中国はなぜ軍拡を続けるのか』阿南友亮著

第40回サントリー学芸賞(政治・経済部門)受賞!第30回アジア・太平洋賞特別賞受賞! 何

記事を読む

『大本営発表』辻田真佐憲

記事を読む

no image

国際観光局ができた1930年代の状勢 『戦前日本の「グローバリズム」』

大東亜共栄圏の虚構を指摘 「バダヴィアに派遣された小林一三商相」国内世論の啓発に努める小林は

記事を読む

『セイビング・ザ・サン リップルウッドと新生銀行の誕生』ジリアン・テット 武井楊一訳

バブル期の金融問題に関する書籍は数多く出版され、高杉良が長銀をモデルに書いた『小説・ザ・外資』はハ

記事を読む

no image

『休校は感染を抑えたか』朝日新聞記事 

https://www.asahi.com/articles/ASP6J51TNP6CULEI0

記事を読む

no image

QUORAにみる観光資源   なぜ、現代に、クラシックの大作曲家が輩出されないのですか?大昔の作曲家のみで、例えば1960年生まれの大作曲家なんていません。なぜでしょうか?

とっくの昔に旬を過ぎている質問と思われますが、面白そうなので回答します。 一般的に思われてい

記事を読む

no image

保護中: 意識と量子力学とAI

量子力学には興味はあるものの、私の頭では理解できないことはわかっている。でも、わかりやすい解説がある

記事を読む

no image

ジョン・アーリ『モビリィティーズ』吉原直樹・伊藤嘉高訳 作品社

コロナ禍で、自動車の負の側面をとらえ、会うことの重要性を唱えているが、いずれ改訂版を出さざるを得な

記事を読む

AIに聞く、甘利俊一博士の「脳・心・人工知能」を参考にした、『観光資源反応譜』の提案

人流・観光に関する学生用の教科書として、amazonのkindleで『

シリア、リビア旅行前によむ『アラブが見たアラビアのロレンス』

日本人の一般的な英国のイメージは、映画「アラビアのロレンス」に

『脳・心・人工知能』甘利俊一著講談社BLUEBACKS メモ

AIの基本技術は深層学習とそれに付随して強化学習 そのあと出現した生成

no image
🕌🎒2025シニアバックパッカー国連加盟国192か国達成の旅 190か国目イエメン

  Facebook投稿文 https://www.faceb

no image
🕌🎒 2025シニアバックパッカー国連加盟国192か国達成の旅 189か国目アフガニスタン カブール

facebook投稿文 2025年7月15日 成田を午後5時に

→もっと見る

PAGE TOP ↑