Transatlantic Sins お爺さんは奴隷商人だった ナイジェリア人小説家の話
公開日:
:
最終更新日:2023/05/28
出版・講義資料
https://www.bbc.co.uk/programmes/w3cswg9n
BBCのBOSTON callingで特集をやっていた。ナイジェリアのラゴスに来月2月立ち寄るで興味をひかれた。ナイエリアでは著名な女性らしい人が、自分の尊敬していたおじいさんが奴隷商人だったということを知った時のことを話していた。お父さんも人権活動家であったが、お爺さんを尊敬したので、彼女はそのことを知らされていなかったらしい。
このように、アフリカサイドからの奴隷貿易にかかわっていた人の話を聞くのは珍しいことである。それだけ世の中が収まってきたのであろう。
奴隷貿易も、最初は戦争捕虜の貿易にとどまっていたから、日本も含めて、普遍的なことであったという。アフリカも欧州も対等の取引相手であった。しかし、アメリカ大陸でプランテーション農業の人手が不足しだすと、大量の奴隷貿易が始まり、欧州が圧倒的に優勢になったという。抵抗したアンゴラの女王は、従っていまだに祖国の英雄である。アフリカ側にも貿易のうまみから協力する者が存在したことは言うまでもない。その一人が、彼女のお爺さんであったのだろう。
Growing up, award-winning novelist, journalist and humourist Adaobi Tricia Nwaubani revered her great-grandfather even though he had been a slave-trader. Now Adaobi and her family across the globe are reconsidering his legacy.
関連記事
-
-
有名なピカソの贋作現象 椿井文書(日本最大級偽文書)青木栄一『鉄道忌避伝説の謎』ピルトダウン原人
下記写真は、英国イースト・サセックス州アックフィールド(Uckfield)近郊のピルトダウンにある
-
-
QUORAに見る観光資源 マヤ語とは何ですか?
マヤ語とは何ですか? マヤ語の研究を高校生にして大きく押し進め、現在もマヤ文化と考
-
-
「第3章 流入する他所者と飯盛女」武林弘恵著『旅と交流に見る近世社会』清文堂
旅と交流にみる近世社会 高橋陽一 編著
-
-
書評『人口の中国史』上田信
中国人口史通史の新書本。入門書でもある。概要〇序章 人口史に何を聴くのかマルサスの人口論著者の「合
-
-
『逆説の日本経済論』貿易決済のための為替取引量は、今や東京為替市場で見れば、その取引量の8分の1程度に落ちている。それ以外は資本取引
貿易決済のための為替取引量は、今や東京為替市場で見れば、その取引量の8分の1程度に落ちている。それ以
-
-
『国民の底意地の悪さが、日本経済低迷の元凶』 (幻冬舎新書) 加谷 珪一
題名にひかれて、三田図書館で借りて読む。表題は営業用に編集者がつけたのであろう。先進国が消費拡大
-
-
「ブラックアース~ホロコーストの歴史と警告」ティモシー・スナイダー著池田年穂訳 を読んで
ホロコーストについても、観光学で歴史や伝統は後から作られると説明してきたが、この本を読んでさらにその
-
-
遠くない未来、学問は人間が理解するものではなくなる(かも)【ゆっくり科学】
https://www.youtube.com/watch?v=yCIxsaLg
-
-
『江戸の旅と出版文化』原淳一郎
中世宗教史と異なり近世宗教史の大きな特徴に寺社参詣の大衆化がある。新城常三の「社寺参詣の社会経済史
